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海外転送サービスの選び方

海外のサイトで頻繁にお買い物をするようになったら検討したい、海外転送についてです。ここでは主にUSからの転送について書いていますが、他の地域でもこの情報は活用していただけるはずです。

選び方がわかれば自分に合ったサービスがわかると思い、中立性を保つためにここでは敢えて具体的なサービス名は挙げていません。主にピントレーダー向けの内容になっています。

転送サービスを使うメリットとデメリット

メリットは以下です。
海外に住所が持てる
・国際配送の送料が節約できる
・(写真撮影等のサービスと組み合わせれば)届いた商品の初期不良等に早く気づくことができる
・関税がかかる場合、同梱により通関手数料が節約できる

海外転送サービスを使う最大のメリットは送料の節約です。実際に各業者のウェブサイトを見ても「各オンラインショップの国際配送を使うよりも安い価格で転送が可能」という謳い文句のところが多いです。購入額によって各ショップの国内送料無料が適用されるのも嬉しいポイントです。

また、私にとってはUSに住所が持てることそのものがメリットでした。ピンのトレードでは送料相互負担なので、USのトレーダーとのトレードはそれまで国際送料がネックになって断られていたのです。USの住所を手に入れてからは住所が原因でトレードを断られることは一切なくなりました。

一方で、以下のようなデメリットがありますので、メリットと比べてデメリットが気になってしまう方にはおすすめしません。

・転送サービスの倉庫を経由するため、商品の受け取りまでにかかる時間が長くなる
・転送サービスの倉庫からの発送のために手続きが必要
・転送サービスの住所をブラックリスト登録しているオンラインショップがあるため全てのショップで使えるわけではない

転送サービスを選ぶ際のポイント

10種近いサービスを比較検討した経験から、数ある転送サービスの中から自分に合ったものを選ぶためのポイントを紹介します。

対応言語
シンプルに言うと、日本語に対応しているところを選ぶかどうかです。もちろん日本語のサポートがあれば安心ですが、英語だけで乗り切れる自信があるなら敢えてその条件を外してみると選択肢が広がります。

所在地
USの場合、どの州に倉庫があるかは重要です。発送先の州によってショッピングの際にかかるVATの税率が異なるためです。

料金体系
長くなるので詳しくは後述しますが、これが最も気になる部分かと思います。業者によって差が大きい部分です。

保管期間
倉庫に届いた荷物を何日間保管してくれるかです。詳しくは料金体系のところで説明しますが、最初の何日間かは無料で、その後は1日あたりいくらという料金がかかるところが多いです。
買いたいものがひとつであればこの日数は重要ではないのですが、複数購入する場合はこの期間内に届いた荷物を全て同梱発送ができるので、送料のさらなる節約が可能です。

発送方法
「速さ」「安さ」のどちらを重視するかを考え、それをカバーする発送方法を用意している業者を選ぶ必要があります。「普段は安さ重視だけどものによって早く届けて欲しいことがある」という場合は、発送方法のバリエーションが重要になります。
また、私の場合は「小さくて軽いものを転送したい」という要件が明らかだったため、小物が安く発送できるサービスを扱っているかどうかも重要なポイントでした。

転送サービスの料金体系

基本的には下記のものがかかります。このうちのいくつかは、業者によっては無料だったり、会員種別毎に価格が異なったりします。

月額料金
会員費名目で毎月固定でかかる費用です。

保管料
無料保管期間を過ぎてからも倉庫での保管を続ける場合にかかる費用です。1日あたりの価格が設定されている場合が多いです。

写真撮影料
届いた荷物の中身の写真を撮影してもらう際にかかる費用です。荷物1点あたりの価格が設定されています。写真が不要であればかかりません。

同梱手数料
倉庫に保管している複数の荷物を同梱発送する場合にかかる費用です。同梱する際に一律の費用を定めている業者と、同梱するもの1個あたりの価格が設定されている業者があります。

特殊リクエスト料
発送にあたっての梱包材の指定など特殊なリクエストがある場合にかかる費用です。1リクエストあたりの価格を定めている業者と、内容毎に個別に見積もる業者があります。

送料
倉庫から発送する際の送料です。配送方法と、重量や体積によって決まります。

以上が主な料金ですが、たまにしか使わない場合は月額無料のサービスを選択するなど、自分に合った料金体系を持つ業者を選択することが大切です。

実例:私が選択したサービスの場合

私は、当初どれぐらいの頻度・期間で使用するか不明だったのと、明らかに同梱は多数すると思われたため、まずは月額無料で同梱料金が安いところという軸で選択しました。

その条件に合致するサービスの中で、ウェブサイト上の簡易見積もり機能を使って1ポンド(約500g)程度の小物の配送が安くできるところを選択しました。

実際の価格は下記のとおりです。
月額料金:無料
保管料:60日無料(最近65日に延長されたようです)
同梱手数料:10個まで無料、11個目から1個1ドル
写真撮影料:1箱5ドル
特殊リクエスト料:不要な箱や明細書の廃棄等は無料、それ以外は個別見積

結局1ポンドのものを送ったことなどなくて毎回3ポンド前後なのですが、送料は3ポンドで35ドル程度です(最も安い方法を利用の場合)。それ以外の費用はたまに写真撮影を依頼する程度で、あとはほとんど払っていないです。

急ぎだった1回を除き、発送は毎回安い方法を利用しているので、日本の住所に到着するまでに3週間ほどかかります。ただ、最短で10日ほどで届いた実績があるので運次第なのかもしれません。

ちなみに日本語は非対応、倉庫所在地はオレゴン州で税金がかかりません。
カスタマーサポートの品質があまり高くなく、万人におすすめできるサービスではないのですが、気になるという方には紹介しますのでご連絡ください。

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