【京都・智積院の名宝】サントリー美術館
室町~安土桃山は日本の文化芸術が超絶進化した興味深い時代で、美術学び始めの私にとっては絶対にチェックすべきところ!と強く思っていたにもかかわらず。
会期終了間際に滑り込んだため、めちゃ混んでて大変でした。。ポストカードも結構売り切れていたし。早めにいくべしですね。
●美術展の概要(HPより)
●智積院の歴史、複雑。。そして作品が残っている奇跡。
絵の魅力だけでもすごいのですが。
今回初めて智積院の歴史を知って、その数奇な運命にどきどき。作品よくぞ残ってた!と感動しちゃいました。
前身が秀吉の息子を想う気持ちで建てたお寺(祥雲禅寺)で、それが世の趨勢(家康の時代に)で衰退し、その秀吉が焼き払った和歌山の智積院がこの地に来て、その時のお宝(等伯や久蔵の障壁画など)を守り続けるという。。
激動の時代に、持ち主が変わり、かつ火事にも何度か見舞われちゃったそうで。よくぞこれらのお宝残ってくれました~。守ってくれました~。
●等伯《楓図》と久蔵《桜図》
《楓図》は、なんかカサカサしてて、「強い」ようなそうでもないような「繊細」なようなそうでもないような、表現しにくい心への残り方をするなと思いました。
《桜図》は、優しくてロマンチック。ふわふわしてるけど、雅。上品。アンニュイ。いいところついてくるー!と思いました。
対話鑑賞している人間とは思えない程、言語化できていないです。
ていうかこれ、大きいよね。
狩野永徳的な迫力とはちょっと違うけど、やっぱり迫力ありました。わあ~っと思いながら「全体を見る」と「近くからじっくり見る」をやって、薄暗い展示室で作品を味わおうと頑張りましたが、数日後に知人に図録見せてもらったらすごくよく見えて「えっ!こんな風に描かれてたの!?」とびっくり。
薄暗くてよく見えてなかったし、引きで見るにもスペースの限界で全体像もいまいち捉えきれていなかったんだなって。
美術館でみるべきもの、実際に置かれていた場所(寺とか)でみるべきもの、図録やデータベースで見た方がよいもの、あるってよく言うけど納得。
自分がちゃんと見えてなかっただけかもしれませんが。
●その他作品
土田麦僊《朝顔図》がすごい素敵でした。
智積院の僧侶をやっていた時期があったんですね。そのことと彼の作品がどう、というのは分かりませんが、
朝顔のつるが「ぴーん」と伸びていて、ものすごいシズル感。
生命を感じるとともに、でも構図がすごく構築的というか人工的な感じがして、そのギャップにやられました。
●まとめ
図録をこれからネットで買おうかな。
そして今度は智積院に戻った時に見に行こうかな。
あらゆる方法でみたくなっちゃいました。