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【第5弾 トラブル】LONDONストリートアート界を牽引する日本女子SAKI&Bitches
ストリートアートを愛する人がいる反面、やはりそれを利用して金儲けをたくらむ輩もいるのです。
東ロンドンにある有名なギャラリーLollipop Gallery。ストリートアーティストの作品を中心に展覧会を行っており、立地もかなりいいことから新しいながらもそれなりに名前の知れたギャラリーです。
しかしその一方で、アーティストたちの間では評判の悪いギャラリーとしても有名。というのもオーナーはこのギャラリーを金持ちの道楽でやっているために、作品の保管の仕方や扱いをよくわかっていないこともあり、作品に傷がついてしまうという出来事が過去に何度も起きているから。
SAKIさんもLollipopの噂は耳にしていたため、『Fem Graff』という女性ストリートアーティストたちの作品だけを集めた展覧会を開きたいとオーナーから話をもらったときも最初は断ったのだといいます。しかし、オーナーのストリートアートへの情熱を語られ、「まあそこまで言うなら」と参加を了承してしまったそう。
キャンバスの費用などもオーナー側が支払うと提案してくれたそうなのですが、やはりなにかしら嫌な予感が残っていたためその提案はお断りしたというSAKIさん。
展覧会終了後、絵が売れたのかどうか、引き取りの日時の確認などを行ったところ、絵は売れなかったけどギャラリーに絵を置いておいてくれればクライアントがギャラリーに来た時に絵を見せることができると言われ、しばしの間ギャラリーに絵を置いておくことになったといいます。
しかしそれから間もなく、別のアーティストから
「あのギャラリーに絵を置いてるなら早々に引き取ったほうがいい」
という忠告を受け、嫌な予感が。その予感は的中してしまいます。
保管室に入ると絵がなんの保護もなく床に直置きされている姿を目の当たりにしたSAKIさん。一番力を入れて書いたお気に入りの絵を確認してみると、何かに引っ掛けたようなひっかき傷が入って削れてしまっており修正が必要な状態になってしまっていたのです。後に見つかるも、「一つの作品が紛失している」と最初言われというSAKIさん。作品を紛失するなんてずさんな管理状態が見て取れます!
ひっかき傷に関しても完全にギャラリー側の管理ミスであり、修正にかかる費用を支払うよう要求するも無視を貫くLollipop。
同じ展覧会に参加していた別のアーティストの女性は作品を作るときにキャンバスをLollipop側から提供してもらっていたそう。もちろんSAKIさんがオーナーから最初に提案を受けたようにタダでという話だったのに、展覧会終了後にその使用したキャンバス代を支払うよう請求されたというのです。しかもその請求額はキャンバス本来の価格の倍以上の金額!その女性は泣く泣く、キャンバスに一生懸命描いた作品を消さざるを得ない状況になってしまったそうです。
最終的にSAKIさんへのギャラリー側からの謝罪は一切なく、口止め料かのごとく要求した額とは程遠い金額が振り込まれ、それ以降は一切また音信不通に。
SAKIさんは他のアーティストたちが同じような目に合わないためにも、これからもソーシャルメディアで注意喚起していく姿勢を崩さないといいます。
やはり、フリーランスのアーティストでやっていくというのは、自由で楽しいけれども、自分の判断によってはトラブルもつきものなのだなと考えさせらた事件だったとSAKIさんが話してくれたのでした。
***
ということで【第5弾 トラブル】LONDONストリートアート界を牽引する日本女子SAKI&Bitches はこれにて終了です。
この話を聞いたとき、腹立たしさが止まりませんでした!ロンドンのみならず日本を含む世界中にこういう輩はいるんでしょうね。
次回もお楽しみに!
それでは!