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わたしを構成する60sロンドンカルチャー

パリ行きのラグジュアリーな海外ツアーはすぐに定員いっぱいになるのにロンドン行きのラグジュアリーな海外ツアーは定員が集まらず中止になることが多いという残念な街に暮らすChioriです。

さて、こちらの記事は編集長フレッシュさん率いる集団で構成しておりますConote Magazine第3弾のための記事で、

今回のお題は
『春の季語、または自分を構成するもの』

ということで、『わたしを構成した&いまもし続けるもの』について書いていきたいと思います。

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約20年前に出会った
『スウィンギング・ロンドン』の衝撃

スウィンギング・ロンドンとは1960年代のファッションや音楽、映画などに代表されるロンドンのストリートカルチャーのこと。簡単に説明するとミュージシャンのビートルズやファッションデザイナーのマリー・クヮントが世界を変えた時代です。

2016年の今から考えると実に56年前!そんな時代のカルチャーに魅了されたきっかけは中学生になったころ友達が貸してくれたファッション雑誌に掲載されていたマリー・クヮントのミューズ、そして1960年代当時世界的なスーパーモデルとして活躍していたTwiggy(ツイッギー)の特集でした。


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ツイッギーを20年間お手本にする女

ツイッギーに出会ってからというもの、最新のファッション雑誌よりもわたしのメイク、ファッションの参考は1960年のロンドンの写真でした。

それによって
わたしのライフスタイルが
どう変わったのがというと……

お洋服はありがたいことに1960年代当時ツイッギーをモデルとして起用していたロンドン発のファッションブランド『マリー・クヮント』がわたしが物心ついたときには日本の企業に買収されていたため、1960年代ファッションを日本で気軽に且つ今風に楽しむことができたのです。

ちなみに日本では現在100店舗以上展開する『マリー・クヮント』ですが、ロンドンには1店舗のみ。マリー・クヮントが当時店舗を持っていた場所に路面店を構えています。

さきほどもお話ししたようにこのブランドは現在日本の企業が展開しているものなのでロンドンで手に入る商品はすべて日本製!ロンドンに暮らすわたしにとって、製法の良い日本製の服を買うことのできる最高のお店でもあるわけです。

そして
『マリー・クヮント』のお洋服は
大量生産でもなければ
サイズもワンサイズ

服が誰かとかぶってしまうということがあまりないという利点はあるものの、ワンサイズなので太ったりガリガリに痩せてしまったりすると好きなデザインのものがあっても選びようがないということ。

ありがたいことにこのおかげで
わたしは約20年間に渡って
体型をストイックに
守り通しているのです

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ナチュラルメイクって
なんですか?

ファッションに続き、メイクもツイッギーのメイクの完コピをひたすら続けてきました。

クソ田舎育ちのわたしはさすがに高校を卒業するまではガッチガチにメイクすることはできませんでしたが。

日本でナチュラルメイクがどんなに巨大政党になろうとも、まったく興味はありませんでした。

とはいえ、やはりナチュラルメイクが主流な中、60sゴリゴリメイク(ばっちりつけまつげにダブルアイライン)をしていると日本ではやはり2度見されることも多く、「なんかおかしいかな?」と思うこともあったのは事実です(笑)

しかーしっ!

そんな2度見に怯むことなくツイッギーメイクをし続けて正解であったと思えることが後に起こることになるのです。

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伝説のサブカル誌『SIXTIES MAGAZINE』に出会う

就職と共に上京したわたしは美容院で、とある雑誌と出会うことになります。
1960年のみにフォーカスした特集だけを組んだその名も
『SIXTIES MAGAZINE(シックスティーズ・マガジン)』

この雑誌を見たとき、震えが止まらなくなりすぐに募集要員がないか編集部へと連絡を取りました。

「営業だったら募集してるよ」

とのこと。

「できます!」

営業なんてやったこともなかったし、社会保険もなくて、給料もその当時働いていた会社のほぼ半分だったし、父さんも大激怒してたけど、たった4人しかスタッフがいなかったその会社へと飛び込みました。

営業しまくって、記事書きまくって、撮影しまくって、たくさんのことを学ばせてもらいました。残念ながらこの雑誌は休刊となってしまいましたが、わたしの中でいつまでもこの雑誌は伝説の雑誌として君臨しています。

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ロンドンへ移住

ロンドンへ初めて旅行したとき、今まで海外旅行では感じたことのない感覚を得たこと今でも覚えています。それは

「わたし、ここに暮らそう」

と思ったこと。電気が走るとかそんな衝撃とかじゃなく、日本からは地球の反対側にいるくらいの勢いなのに、すごく居心地が良かったんです。

海外旅行に行って「ここに暮らしてみたいなーいいなー」と思ったことがある人は多いと思うけど、「うん、ここに暮らそう、暮らせるよ」と確信を得たことがある人は少ないはず。

そしてその確信を得た1年後、わたしはなんの迷いも不安もなくロンドンへやってきました。

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60sファッションとメイクが
外国でわたしを支えた

知り合いも友達もいないロンドンという街で私を救ってくれたのは語学力でも日本人であるというブランド力でもなく

1960年代
シックスティーズ
60s

ファッションとメイク

でした。

日本でも海外でも同じだけど、初めて会う人と話し始めるとき、相手に明らかな褒めどころがあると話をスタートさせやすいと思いませんか?

例えば素敵なネクタイをしているとか素敵なアクセサリーやバッグを持っているとすると

「それ、すごく素敵ですね!どこで買ったんですか?」

って、会話をすんなりとスタートしやすいですよね。そういわれて嫌な気分になる人はまずいないし!

わたしはロンドンにあふれかえるアジア人の一人ではあったけど、ファッションやメイクにつっこみどころがあったおかげで話しかけてもらえることも、覚えてもらえることも多く、

60sファッション&メイク、さまさま!!

だったというわけです。ナチュラルメイク政党に流されなくてよかった。フー。

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こんな具合でわたしは今も
60sロンドンカルチャーによって
構成されています

憧れの街、ロンドンへやってきて生涯を共にする(と願う笑)パートナーとも出会い、愛すべきこの場所で暮らすわたしを構成しているのは、やはり何度考えても60sロンドンカルチャーであること、これに間違いはなさそうです。

さて、わたしがこの記事を書いている今、イギリスは3月24日夜22時を回ったところ。今からオードリー・ヘプバーン主演1964年作『パリで一緒に 原題:Paris when it sizzle』をみて60sパワーをアップさせることにします。パリが舞台だけどね!

それでは!

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