2. 高校生が可愛かった話
この間、高校生のAO入試対策の合宿にTAとして着いて行きました。
学校の先生3人と、企画してる会社の方3人と、海外の大学に通ってる2年生が3人、とわたし。
今はもう総合型選抜と呼ばれてる大学の入試システム。
わたしがICUにAOで受験したのももう4年前になるので、色々と記憶は飛びながらも、なんとか対策の手伝いをした3日間。
初日は座学が多かったのもあり、あんまりみんなとは打ち解けられず。
そんな中、学校のアツい先生がみんなに喝を入れてくれて、それで勇気を出して質問しに来てくれた生徒たちに感化されたのか、2日目はせんせー、せんせー、とたくさんの子が質問とか添削して欲しいって来てくれた。
もうね、高校生、かわいいの。
4歳しか変わらないけど、大学生と高校生でこんなにも変わるんだなってなったというか。
「すごいなと思いました」を「感銘を受けました」に変えるだけで、
「せんせすごい、なんでこんなの出てくるの」
ってベタ褒めされる。
まあーー自己肯定感あがるよね。
みんな褒め上手。天才。
おかげで添削もぐいぐい進みました。
2日目の夜は、みんなでキャンプファイヤー囲みながら花火して。
あ、あの子とこの子が付き合ってるんだな、とか、
うちの高校にもこんなキャラいたな、とか。
高校のカリキュラムで修学旅行が無かったわたしにとって、青春を味わえたような。
大人とばかり関わりすぎて失ってた若いパワーをもらえたというか。
(もちろん大人の話を聞くのもパワーになりますが。)
授業は真面目に受けて、でも遊ぶ時は遊んで。けじめのついてるしっかりした子たち。
将来ビッグになってねという気持ちを込めて、志望理由書の添削には一人一人じっくり時間をかけて見てたのだけど。
まあ、時間がない。
2日目と3日目はほぼ添削の時間で、多分合計20人弱とかは見てたんだけど、
最初1人1時間とかかけてたらどんどん時間は無くなっていって、もちろん時間は有限であって。
15分とかしか見れなかった子たち、ごめんね。
それでも何回もわたしに添削してもらおうとしてきた子たちもいたり、待っててくれたのに全然見れなかった子たちもたくさんいて、なんで合宿3日間だけなんだーー!ってなってた。
行く前までは3日もあんの?って気持ちだったのに。
合宿が終わっても、個人的に送ってもらえれば全然見てあげれるのに、と思ってた矢先、
SNSの交換はNGと学校側から言われてしまって。
これからのみんなの進路見守りたかったのに。
バイトとして来ている以上、こちらからお願いするわけにもいかず。断念。
でもわたしもこの合宿で学んだことがあって。
自分の経験や感じたことって、文章に出るということ。
ちゃんと経験から学んだことを自分の中に落とし込めてる子は、文字で書いてなくてもなんとなく伝わってくるんだけど、
ただ文字を書いてる子の文章は、やっぱり書いてるだけなんだなと分かるというか。
3日で素人大学生がこれを分かっちゃう、ってことは、大の大人はもっと分かるんだろうな、と実感。
毎回、とは言わないけど、ある程度経験したことがあれば都度振り返って自分に落とし込むべきなんだなと改めて気付かされたというか。
きっと落とし込むことでより深い人間になれるのだろうし、知ったかぶりとかをすることなく物事を俯瞰して見れるようになるんだな、と。
このことをみんなに最後伝えれなかったのが唯一の心残りなので、ここで供養させてください。
誰かに届きますように。
楽しい3日間をありがとう。