東京の美しい街、下北沢
私は以前、下北沢に頻繁に訪れていた。おしゃれな繁華街があり、そこから少し外れた住宅街にはある映画の主人公の家とされる建物がある。しかし、下北沢に当分行くことはないだろう。ある事件以降マークされているからだ。
住宅街に位置する映画の主人公の家(以降810宅)に初めて巡礼したのは2019年の8月9日、中1の夏休みだ。笹塚駅を降りて徒歩十数分で到着した。臨場感に溢れており、とても感動した。すると、近くに私に向かってカメラを向けた人がいた。身の危険を感じたのですぐに駅の方向へ駆け込んだ。その後は電車で迷ってしまい、同じ区間を行ったり来たりしながらなんとか帰宅した。
それ以降は同年10月、12月に東北沢または下北沢駅から向かった。幸いいずれも誰かにカメラを向けられることはなかった。
2020年6月(当時13歳)に祖父母の家の帰りに810宅に行くことがあった。電車に乗りながら810宅に着いて調べてみたところ、前の倉庫が取り壊されているらしい。実際に現地に向かったところ、本当に取り壊されていた。「810宅取り壊しか?」など不安を煽るような表現は避け、「810宅に行ったら工事してた」とツイートした。その1ヶ月後にFFのある人がそれを拡散したことで週刊淫夢やインムドアニュースが取り上げ、810宅が取り壊されるのではないかという憶測が飛び交った。
その後も何度か巡礼していたが、中3となった2021年(14歳)以降は勉強で忙しくなりあまり行かなくなった。中3のあるとき、公立高校入試の2日目の夜に、記念として巡礼しようではないかと考えるようになった。それを楽しみにしながら、2月の公立高校入試まで勉強に励んだのは良い思い出だ。
そして、約束通り公立高校入試2日目の夜に810宅に巡礼した。下北沢の街並みが鮮やかに見えたのは今でも鮮明に覚えている。
その後は高校に入学。それからも何度か巡礼し、8月10日の810の日にも訪れた。前日に近くのホテルに泊まり、当日早朝5時と8時に訪れた。5時にはまだ誰もいなかったが、8時には数人いた。8時10分頃、警察が到着した。面倒なことにはなりたくないと思い、通行人のふりして退散した。そして、10時にまた向かってみると今度は近隣住民がホモガキに怒鳴りつけており、そのそばに警察がいた。身の危険を感じたのですぐにまた退散した。11時45分、遠目に近くの通りを眺めながら「こっこー」を聞いた。とても印象的な1日だった。それ以来は毎月巡礼するようになった。
高2(16歳)になってからも巡礼は続けたが、ある時、「巡礼と称した行為はやめるように」と有名映画の制作会社のホームページに書かれていた。とても残念だった。それでも2023年の810の日に前日の夕方から去年同様近くのホテルに泊まって夜や早朝に巡礼した。8時頃には警察が到着し、「移動してほしい」と頼まれたのですぐに移動した。そして11時45分、また向かってみたところ、去年通り賑わっており北沢Ⅲ丁目公園は人でいっぱいだった。「こっこー!」を聞いたり、810ブザーをもらったりととても楽しかった。そしてその1時間後、以前からすると決めていたことをその公園で行った。2〜3分で近くの人に助けられて救急搬送された。なんとか後遺症もなく退院できたが、まだ首の痕は消えない。それ以降も巡礼したが、その時は入り口に「撮影禁止」の看板が置かれていた。また、この一件以降マークされるようになってしまった。
現地の人や警察にマークされている以上、今後は当分下北沢に行く気はない。とても賑やかで楽しい街ではあるが、私にとっては人生最大の黒歴史の街だ。仮に行くとしても成人してから、かつ誰にも迷惑をかけないようにあの街を楽しもうと思う。読者の皆様にはどうか私の二の舞にならないでほしい、そう願うばかりだ。
殴り書きになりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。