*しゃがむ母から伝わる愛
ひとつ前の記事に引き続き、また脚本家さんの話をしますね。
「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎」
小説家の母とオタク娘のラブストーリーです。
脚本は北川悦吏子さん。
有名作品に「ロングバケーション」があります。
そんな北川悦吏子さんを初めてちゃんと認知したのは「アナザースカイ」に出演されているのを見た時でした。
私が唯一行ったことのある海外がイタリアなのですが、北川悦吏子さんのアナザースカイがイタリアで、「おっ!」と思ったのが始まりでした。
見ていたらなんと、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の脚本をされていると言うではないですか。
この朝ドラ、ずっと観ていたのに、脚本が北川悦吏子さんという方で、しかもロンバケを書いた人であること、アナザースカイを見るまではまったく知りませんでした。
イタリアだし半分、青い。だしロンバケだしで、私は一瞬で興味を惹かれました。
北川さんが書く恋愛ドラマのルーツはロミオとジュリエットだそうですよ。例えば、上と下での会話が多い。たしかに、「半分、青い。」でもそういったシーンがありました。世代でないのもありロンバケは見たことがなくわかりませんが、似たようなシーンがあるみたいです。
そんなことを知る内にどんどん惹かれていった私でしたが、中でもものすごく惹かれたトークがありました。
ベビーカーに乗せた娘の視線に合わせるためにしゃがむのって、すごく愛があるなって。
子供と同じように屈んで見るんですよ、
ベビーカーの視線まで。
その動作がすごく愛があるなって。
なんて素敵な感性なんだろうと思いました。
なるほどなぁと共感できました。たしかにこれって、すごく愛のある動作かもしれません。
世のお母さん方が自然としている動作に対して、こんな風に感じられる北川さんの感性に心を掴まれました。
それきりずっとファンなんです。
だから今回のドラマ、ものすごく楽しみでした。こんな感性を持った北川さんが描く母と娘の物語、いったいどんなふうに描くんだろう?と。
ちょっとテンポやバランスに違和感を感じるときもあるけれど、それでも惹き込まれるセリフ回しというか、素敵な要素いっぱいでこれからの展開が楽しみです。
日本テレビ、水曜の夜10時からです。
皆さんもぜひ。