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チームの歴史とメンバーを紹介します


サイボウズWebチームのメンバー( 2022年6月現在)

初めまして。サイボウズの Webチームでマネージャーをしております別府と申します。上の写真では下段の左端に居るのが私です。このたび、チーム総出で note による情報発信をすることになりました。

まずは「あなた達は誰?」ということでチーム紹介をいたします。自分の紹介は後日あらためて書こうと思います。

サイボウズの Webチームとは、社内の各方面から Webに関する相談を受けて対応しています。質問に回答して終わりといったシンプルな事案もありますが、大きめなプロジェクトの場合だとディレクターやプロジェクトマネージャーとしてチームの中に入り、伴走することもあります。

メンバー構成は現在当方を除いて6名です。Webチームの中でも「Webコンサルチーム」と「Webインフラチーム」に分かれており、前者は主に上述のような業務を担っております。後者は、サイボウズの企業サイトを始めとした製品サイトなどの基盤として採用しております AWS の管理運営や、社内の各チームから寄せられる日々のサイト更新についてのご依頼を、委託先の会社へスムーズに伝達し、迅速で確実な対応をしてもらうべくフォローするような業務を担っております。

■始めはぼっち

Webチームが発足する以前は、Webサイトのメンテナンスだけを担うチームが社内にはありました。ホームページチームです。当時、大掛かりなサイト制作に関しては基本的に外注していたのですが、データが納品されて公開した後のメンテナンスに関しては、ホームページチームが担うという体制でした。

もちろんホームページチームも、ちょっとした LP(Landing Page)などの制作は受け持っていましたが、基本的には制作スキルをメインとした集団ですので、ディレクション系の業務はカバーしてません。しかし社内的には制作スキルも然ることながら、ディレクションスキルを持った人材に対するニーズが少しずつ高まってきていました。そのタイミングで入社してきたのが千葉さんです。

2011年にご入社された千葉さん、サイボウズ以前は Web制作会社で勤めておられた経験があるのですが、それ以外にもイタリアで料理修行をされていたという特異な経歴の持ち主です。そのあたりはご本人による自己紹介を待つとしましょう。

千葉さんが入社されたことにより、サイトのメンテナンス業務を担うホームページチームと区別する形でWebチームを発足させました。その業務は多岐に渡っており、サイトの設計や進行スケジュールの管理、制作を委託する会社の選定から品質管理まで様々です。しかし、初めて登用したポジションの人材でもありますので、他チームとの連携においては困難を極めるところもありました。

今でこそ Webコンサルチームとして社内的にも認知され、毎日のように Webに関する相談を受けておりますが、始めからそうだったわけでは無く苦労することも多々ありました。そんななか、千葉さんが孤軍奮闘して積極的に Webに関する助言をしたり、ドキュメントや仕組みを整備したりなど、着実にアウトプットを出していったことが実を結び、今日における Webチームの礎を作り上げてきたことは間違いありません。ホームページチームはその後、業務そのものを外部委託することになり、解散いたしました。その経緯については後日、また書きたいと思います。

■サイボウズの採用はマッチングが難しい

社内における信頼度が増してくると、相談や依頼を受けることも増えてきます。新たに人材登用の必要性が出てきました。

「人材登用」と書くのは簡単なのですが、これが難しい。特にサイボウズはスキルや経験も然ることながら「理想への共感」を重視しています。企業理念である「チームワークあふれる社会を創る」ことにどれだけ共感しているか。自分はどう貢献するのか。なぜそう思うのか、など深い思考を面接では見ています。これが本当に難しい。

恐らく書類選考を含めると100人以上は見たのではないでしょうか? これは偶然なのか、それとも業界の人材としてそういう方が多いのかは不明ですが、Web系の人材は職人気質な方が多く、つまりスキルと経験で売っている方が多いので、企業理念に共感いただけているような方がなかなか見つかりませんでした。

■何でもこなせる貴重な存在

そして月日は流れて2017年。育児休暇から復職されてきた浅野さんが Webチームに来られました。

浅野さんはサイボウズへの入社が 2004年と、キャリアとしてはベテランの域に達する方です。経歴は千葉さんと同じく少し変わっていまして、Web畑一筋というキャリアではありません。むしろ無縁だったかも…。ロータスノーツやファイルメーカーのサポートや運用に携わったり、サイボウズ入社後はクリエイティブ関係の企画から広報対応など多種多様な職務を担当されてきました。

育児休暇から戻ってこられた時も今とは異なるチームに所属していたのですが、自ら志願されて Webチームへ。Web業界のキャリアはほぼゼロに近い状態ではあったものの、サイボウズのクラウドサイトのリニューアルや、メールワイズ製品サイトのリニューアルなど、かなり大きめなプロジェクトの進行をご担当いただきました。

さらに…今から考えても明らかに無茶振りではあったのですが、浅野さんには当時計画を進めようとしていた Webインフラ関連業務の外部委託化を担っていただきました。

これは、今まで Webサイトのサーバー管理を情報システム部にお願いしていたのですが、それを我々の方で管理するようにというお達しがありました。さすがに素人がサーバーのハードからソフトまで全て面倒を見ることはできないので、外部へ委託するように進めたプロジェクトです。また同時に Webサイトのコンテンツをメンテナンスする業務も外部へ委託するべく進めました。同時に二つのプロジェクトが走ります。これらの役目を浅野さんに打診して担当していただきました。

分量も内容も、かなりヘビーな案件ではあったのですが、大きな事件も無く無事に終えることができたのは浅野さんの柔軟な対応力によるものだと思っています。

■王道の専門家がやって来た

再び月日は流れて 2019年。この間も、ずっと書類選考や面接は実施しておりました。時として全く応募が無かったりなど、いわゆる停滞期もありました。

そんな中、1人の方が応募してきました。内原さんです。コンサルも担う大手の Web開発会社からの転職希望で、経歴を見ると当時で 15年以上この業界に従事されてきたエキスパートです。Webチームで必要としているもの全てが武器として備わっておられるような方でした。期待も膨らみます。

内原さんがご入社されたタイミングで、ちょうど社内製品である「Garoon」の製品サイトをリニューアルするという話がありました。規模感や困難さなど、内原さんの実力を発揮いただくにはベストな案件です。

ただ、まだご入社されたばかりの方に、こんな大きなプロジェクトを任せてもいいものかと迷いましたが、内原さんとの打ち合わせで話をしていると、その懸念も吹っ飛びました。

もちろん、どれだけキャリアを積んだベテランであっても、全てが完璧にいくことはありません。本プロジェクトでも色々と紆余曲折がありました。この辺りの詳細はご本人にお任せするとして、結果的には見事に着地できたと思っております。ほんと「さすが」という表現がピッタリ合うかと。

■社歴が浅くても信頼されるお人柄

サイボウズでは仕事をする上で「共感」というものを大事にしております。

一般的な会社だと、仕事っておおよそトップダウンでやってくるものであり、誰かプロジェクトマネージャーが権限と責任を持って推進するものだと思いますが、サイボウズではそのような強制力というものは存在せず、たとえどんな立場の人であっても、チームメンバーからの共感が無ければ物事は進みません。そして、その共感の基礎となっているものに信頼があります。つまり、信頼が無いと共感もしてもらえないということです。

そういった風土の会社に入ったばかりの内原さんが、プロジェクトマネージャーとして周囲の共感を得つつ最後まで走りきったところに、お人柄のレベルが高いことを痛感しました。

■業務を切り分けて外部へという試み

しかし、内原さんがご入社されても Webチームのタスクは一向に減る気配がありませんでした。それもそうです。従業員数は年々増えていってますし、社内プロジェクトも増えております。その多くが Webを活用したものであったりしますので、当然と言えば当然かもしれません。

そんな中、メンバーの各業務を少し切り分けて、アシスタントみたいなポジションの方にヘルプいただくことはできないか?という議論が起こりました。もちろん引き続き中途採用は進めておりますが、すぐに採用が決まるわけではありませんので、今までとは異なる角度での増員にチャレンジです。

当初は業務委託をお願いできる会社さんを探そうとしておりましたが、自分たちが委託しようとしている内容が業務委託という形態にそぐわないということもあり、派遣社員を募集することになりました。そこでご紹介いただいたのが北山さんです。北山さんも Web業界では長く従事されておりまして、前職では某グローバル企業の日本セクションにて Webの制作やディレクションなどをされていた方です。

ご入社後、早速「HP更新依頼」アプリに登録された案件のフォロー業務に就いて頂きました。「HP更新依頼」とは、サイボウズ社内で管理している企業サイトや製品サイトを始めとした様々な Webサイトについて、修正や加筆などいわゆる更新業務を依頼するための kintone アプリです。

HP更新依頼アプリ

依頼はプロモーション担当のみならず、全社から受けており、その作業はWebサイトの更新業務を専門に受け持っている会社に委託しております。

依頼を受ける側は Webの専門ではあるのですが、依頼を出す側は必ずしもWebに精通している方とは限りませんので、どうしても依頼内容が具体的で無かったり、どういう作業をして欲しいのかが不明確だったりします。そこをWebチームがフォローすることで、依頼発生から作業開始までのタイムラグを可能な限り減らして効率化を進める役割です。

それ以外にも北山さんには、サイボウズ社内で数多く稼働しているCMSのバージョンアップを実施するにあたってのディレクション業務や、旧製品サイトのリニューアルなど、色々と受け持って頂いております。

■決まる時は決まるんです

その後も採用活動は続けておりました。最終面接まで進んで頂いたにも関わらず、お断りされたこともありました。本当に採用とは「ご縁」だなというのを実感しております。故に決まる時はスッと決まるんですよね。不思議なもんです。

そんな風に感じさせる出来事が 2021年に起きました。なんと一気にお二方の採用が決まったんです。チーム内は大慌てでした。しかし、内原さんがご入社された際に、千葉さんが中心となって受け入れのためのドキュメントを作っていたこともありますし、お二方とも今までの Webチームに無いスキルとご経験をお持ちの方々でしたので、「ぜひとも」ということで受け入れました。

2021年7月にご入社された小窪さんは、十数年という Webディレクターの経歴を持ちながらも、マーケティングにも知見があり、今の Webチームには無いスキルセットをお持ちの方です。

しかもお住まいが山梨という、もはや通える距離では無くフルリモートを前提としたご入社です。「デジタルマーケティング」と言われて久しいですが、今やモノやサービスを提供するのに Webは欠かせません。その両方を兼ね備えておられる小窪さんには今後のご活躍が期待されるところであります。

そして同年 8月にご入社された鈴木さんは、小窪さんと同じく Webディレクターの経歴も然ることながら、コーディングやシステム周りにも知見があり、CMS構築のご経験など、やはり今までの Webチームには無いスキルセットをお持ちの方です。

当方がこの業界に入った頃は、まだ普通に html だけで組み上げる Webサイトが主流でした。しかしその後、JavaScript や CSS の要素が加わり、複雑さが増してきております。そしてトラブルも付きまといます。Webサイト構築のディレクションをする上で、テクニカル面にも明るい方はなかなかレアな存在ではないかと思っています。また、お住まいが大阪という、Webチームが発足して以来初となる遠距離チームが結成された瞬間でもありました。

これを書いている時点では、小窪さんも鈴木さんもまだご入社が1年に満たない状態ではありますが、これまで培ってこられたご経験をベースに、大活躍されています。

これはサイボウズ中途入社あるあるなのですが、ご入社が1年ほど経過された方の多くは、「それより昔から居たように思わせるほど馴染んでおられる」ことです。小窪さん、鈴木さんも例外なくそんな印象があります。

■メンバーが増えて「チーム」になってきた感

また、お二方が加わったことで大きく変わったのが、ひとつの事案に対して様々な意見が飛び出し、日々、活発な議論が kintone 上で展開されるようになったことです。

もちろん今までも議論は活発だったのですが、盛り上がり方がこれまで以上になりました。どんな感じで活発なのかは機会があればご紹介したいと思いますが、ともかくこの流れ、すごく素敵だと思ってます。

Webチームには全社に開放している「相談箱」という kintone アプリを設置しており、Webにまつわる様々な相談が寄せられております。

Webチーム相談箱

デザインのこと、設計のこと、CMS構築、コーディングから SEOなどなど、“Web”という括りの中には幾つにも細分化されたテーマがあります。そして、それらテーマは日進月歩で増えていっております。故にそれらをひとりでカバーするのは現実的ではありません。しかし、チームで各自がお互いに得意分野を活かし、知見を補完し合うことでベストのアウトプットが提供できてる。それが今の Webチームだと思っております。

■さいごに

10年以上の歴史があるサイボウズの Webチーム。それをサラっと紹介するつもりでも、文字数は軽く 6,000字を超えてしまいました。

今回、note でサイボウズ Webチームの情報発信をするにあたり、まずはチーム紹介ということでメンバー各人の紹介をしましたが、これらは完全に別府目線のものでありますので、これから出てくるであろう、ご本人の自己紹介と内容が異なってくることがあるかもしれません。一応この文章もチームメンバーのチェックは通っておりますので、多少の解釈違いはあるかもしれませんが、大きく異なっている点は修正されているものと期待しております。

それはともかく、これからサイボウズ Webチームが色々とコンテンツをご紹介して参りますので、どうぞご期待ください。気に入っていただけましたら、「スキ」や記事の保存、SNSでのご紹介など、ぜひともよろしくお願いします。


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