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世界一の釈迦涅槃像……だけじゃない!南蔵院のすごさ【福岡】
皆さんこんにちは!
今回は博多駅から電車で30分弱のところにある南蔵院を紹介します。
南蔵院は篠栗四国霊場(※1)の総本山であり、高野山真言宗の別格本山。
その歴史は古く、篠栗四国八十八箇所の一番礼所でもある南蔵院は、
空海(弘法大師)が訪れたとも伝わります。
※1. 福岡県糟屋郡篠栗町にある、空海(弘法大師)を拝する88か所の霊場の総称
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想像を超える大きさの釈迦涅槃像
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なんといっても南蔵院の一番の見どころは釈迦涅槃像!
全長41m、高さ11m、重さ約300tあり、
ブロンズ像では世界一の大きさを誇ります。
その大きさは、アメリカの自由の女神とほぼ同じ。
あの自由の女神が横たわっていると想像したら、
けっこうすごいですよね?
撮影できる一番後方まで下がったのですが
正面からだと全身が入りきりませんでした。
南蔵院は長年、ネパールやミャンマーの子供たちに医薬品や文房具などを贈り続けており、その返礼として1988年にミャンマー国仏教会議から仏舎利(釈迦の遺骨)を貰い受けました。その仏舎利を安置する場所として1995年に建てられたのが、釈迦涅槃像です。
お釈迦様の左手から五色の布が垂れ下がっていますが、これはお釈迦様が悟りを開いたときに「五色の光」が現れたことに由来しているとか。
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またこの釈迦涅槃像は、体内に入れます。
撮影禁止ですが、お釈迦様の遺骨を安置した仏舎利の間があり、500円で
ご祈願もしくはご供養を申し込むと参拝することができます。
足の裏にも深い意味が
その体内参拝から出てきて目にするのが、お釈迦様の足裏。
インド初期仏教では、仏像を作ることを恐れ多いとし、お釈迦様の足の裏の相を石に刻み、「仏足」として礼拝の対象にしたそうです。
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泣く子も黙る大不動明王
さて、この南蔵院はほかにも見どころがたくさんありまして、
境内に入ってまず目に入るのが高さ11mの大不動明王です。
不動明王はさまざまな厄災から人々を助けてくれる仏様。
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背中の炎で煩悩を焼き尽くし、
右手の剣で魔を退散させると同時に人々の煩悩を断ち切り、
左手の縄で悪を縛り上げ、
また煩悩から抜け出せない人々を吊し上げてでも救い出します。
さらに左右の目と歯が天と地を向いている
天地眼という相をしていて、
世の中のすべてを見通しています。
その不動明王のそばには「五百羅漢」の像もあります。
笑っていたり、怒っていたり、おどけていたり……
1人ひとり表情の異なるので、見ていてまったく飽きません。
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そして同じ場所には雷神様が宿る神木もあります。
もともと境内に植えられていた杉の木が落雷を受け、
「落雷した木には神様が宿る」という言い伝えにもとづいて、
その剥がれた木の幹に直接雷神様を掘ったそう。
それから、ご神木として扱われるようになりました。
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平家が身を潜めた岩
大聖不動明王の脇の階段をさらに上がると
篠栗四国霊場の発願の地である不動の滝があります。
その滝の前の橋を渡ったところにある巨岩は
「平家岩(へいけいわ)」と呼ばれており、
壇ノ浦の戦い敗れた平家の落人が
ここに身を潜めていたという伝説が残っているそう。
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金運アップのパワースポット
涅槃像に向かう途中に通るのが「七福神トンネル」。
50mほどのトンネルの真ん中には、七福神様が祀られていて、
その七福神トンネルを抜けたところにあるのが「大黒堂」と「妙見堂」。
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実は南蔵院の住職は1995年に1億3000万円の宝くじに当選し、
その後何度も高額当選している強運の持ち主。
そのことから、ここはパワースポットとしても有名なんです。
あやかりたいですね♪
とまあ、駆け足で参拝しても2時間くらいかかりました。
(それでも全部見れず)
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約2時間ほど参拝して、入口の亀をもう一度撮影。
ぜひ1枚目と見比べてみてくださいね。
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・訪問スポット:南蔵院
・住所:福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗1035
・アクセス:JR福北ゆたか線(篠栗線)「城戸南蔵院前駅」下車 徒歩約3分(博多駅から快速で20分)