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異世界への入り口!? 時が止まったままの国道駅【神奈川・横浜】

こんにちは!珍スポの達人です。
今回取り上げるのは、神奈川県横浜市鶴見区にある
JR鶴見線の国道駅です。

駅の入り口

名前の由来はずばり、国道15号(第一京浜)に隣接する駅だから。
「15号なのに?」と思うかもしれませんが、1930年の開業当時は
国道1号線だったそうです。
「日本のコンクリート工学の父」と呼ばれる阿部美樹志が
高架を利用して設計したトンネルのような駅で、アーチ状に造形された
天井や窓が当時としてはモダンだったことを偲ばせます。
ここにはかつて「臨港デパート」という商店街があり、食品や日用品など
さまざまなものが販売されていたそうです。今で言う駅ビルの先駆けと
言えるかもしれません。

独特の雰囲気のある高架下

しかし、ほとんど改装されないまま90年が経過し、今では「国道下」という焼き鳥屋が1件営業するのみ。静まり返ったトンネル内は、外界から取り残されたような独特な雰囲気をまとっています。

現在唯一営業している店
すでに廃業している居酒屋の看板

そんな駅から一歩外へ出ると、まず目に飛び込んでくるのが
第二次世界大戦中の米軍の機銃掃射による銃弾痕です。
保護のためネットが張られていました。

機銃掃射による銃弾痕
駅の両サイドに銃弾痕がある

さらに、阿部美樹志設計による国内初の高架下住宅も遺されています。鶴見線はもともと鶴見臨港鉄道という私鉄だったため、少しでも土地を活用しようとしたのでしょう。

選挙ポスターが貼ってあることから、人が住んでいるのがわかります。
90年前に作られたアーチ型の窓

ちなみに、駅構内も面白い作りになっています。ホームは3階部分にあるのですが、中途半端な高さの2階部分にホーム反対側への渡り廊下があり、初めて訪れるとその構造に驚かされると思います。
そちらは動画でご覧ください!

・訪問スポット:国道駅
・住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-26
・アクセス:JR鶴見線 国道駅


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