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かもめのジョナサン 完成版 音読会 #3

毎朝の音読会
日々、感じることがたくさんあって、たまっていくのに
その時間をなかなかとれてなかった

とれないうちに、2024年4月30日
五木寛之さんによる、ゾーンからのメッセージ
そして1974年版あとがきを残して、物語としては読み終わり
5月1日 ゾーンからのメッセージ
5月2日 1974年版あとがきを読む

自分の書いたものを読み返してみて
(読み返すのは嫌なのだけど、必要だと思った)
なぜ、今この本を読む意義があるのかを、鈴木七沖さんが話してくれてたことを再確認できた。
私のメモと、記憶を頼りに書いているので、もしかしたらお話されてこととズレてることもあるかもしれないけれど。
聞いたことと、私の感じたことを自分の振り返りのためにも書いてみたいと思う。  
開運モンスターの作者 まさみん(吉川真実さん)主催のこの読書会
シェアタイムはアーカイブがあるので、そちらもよかったら、このオープンチャットから。


今回読んでいたのは、2014年に日本で刊行された完成版。(米国では2013年)
最初にかもめのジョナサンが日本で五木寛之さんによって
創訳されたのは1974年(米国では1970年)

1974年にこの本が出版されたときはPart Threeまでだったのが
この完成版で初めてお目見えする最終章、Part Four がプラスされている

七沖さんによると
1970年代は、日本では戦後25年、大阪万博があり、湧き上がっていた時期。
五木寛之さんが「青春の門」を発表。
集団心理的、群集心理が解体されながらも、日本が復活していくぞ!という時期

アメリカではベトナム戦争の時代。傷ついて変わり目の時
オイルショックがあり、閉塞感があり、でもそこから
個人の自由、愛が目覚め始め、岩田静治先生で言うところの第2フェーズに入って行く時期

物事が、螺旋状に進化していく中で、今この本を読むことは
どんな、必要、必然なんだろう。話を聞いていてワクワクした。
(螺旋状の進化の話が出てきた時にはヘーゲル、田坂広志さんの話が出てきてた)

来年2025年は戦後80年、大阪万博が開催される、そんな今2024年

ZOOMで集まって、みんなでかもめのジョナサンを読むことの意味
参加することを自ら選択してここにいること
個でありながら、他者を意識すること
個でありながら深いところで繋がりあえること
群集心理ではなく、深いところの集合意識の世界

言葉でどう表現したらいいのか分からないけど、とにかくいろんなことを調整してまでもじっくりと腰を据えて参加したいと思う会だった。
たのしくてわくわくして、参加したくなる。

読み始める前に聞いていた話と、読んだことと、読み終えてからの話と
自分の中で混ざってるのだけど、
ものがたりの音読をして、岩田静治先生や、鈴木七沖さん
そして参加されてる方の話を聞いているうちに
今までの自分の経験と繋がっていく感覚があった

ジョナサンにとって飛ぶことは、私にとっての何だろう?
考えることをしないで、なんとなくで過ごして、選ぶことを意識もしないで
流されてることはないだろうか。

少し前まで、日々の生活、目の前の家族、食べること、暮らし、好きな絵本のこと
今大切に思っていることを大切にしたいのだけど、
それゆえに、何か、ができてないのではないか、、、
と焦りのようなものがあった。
だけど、最近はその焦りが無くなってきた感覚がある

たとえばこのかもめのジョナサンの音読会に繋がる前の、
四角大輔さんの、超ミニマル主義、超ミニマルライフに触れたり、
息子の縁で知ることになった森のようちえんでの学びの中、
読む本、出会う人に聞く話、自分のこれ!と言うことを大切にしていたら、
何も焦ることはないと感じるようになってきていて、
音読や、その後の話を聞きながら、答え合わせをしている感じがしていた。

かもめのジョナサンのPart Twoでは、Part Oneで元々いた群れから追放された
ジョナサンが、両親や今までと出会ったかもめとは、違うかもめに出会い
さらにチャンという長老に出会い、飛行を学び、自分を知り、信じて瞬間移動をできるようになる。

彼らの一羽一羽にとって、生活の中で最も重要なことは、自分が1番やってみたいことを追求し、その完成の域に達することだ。そしてそれは空を飛ぶことだった。
     中略
わたしたちはここで学んでいることを通じて、次の新しい世界を選びとるのだ。
もしここで何も学びとることがなかったなら、次の世界もここと同じことになる。それはつまり、乗り越えなきゃならん限界、跳ね除けるべき鉛の重荷が、もとのままに残ってしまうことなんだ。
     中略
即そこに在る
     中略
限られた能力しかもたぬ肉体の中にとじこめられている哀れな存在と考えることをやめることにあった。

新潮文庫 かもめのジョナサン 完成版

長老チャンから学んで
瞬間移動をできるようになったジョナサンは、時間の方の研究を初めても良いとチャンに言われる。
そうすれば過去と未来を自由に飛行できるようになる。と。
そこまでいけば…
優しさと愛との真の意味を知り始める用意ができたということになるのだ。と。
その後、優しさについて学べば学ぶほど、
愛の意味を知ろうとつとめれば務めるほど、ジョナサンは地上に帰りたくなり、
別れを告げ、元の地上に帰っていく。
地上で追放されていたフレッチャーに飛び方を教えることになったところで
Part Twoは終わる。

これが静治先生の言うところの、第2フェーズを生き切って、次の第3フェーズに向かうところなのかなと、わたしは解釈したのだけど…
第3フェーズというのは、これ!と言う答えはなくて、
みんなそれぞれの第3フェーズを生きている。それぞれに、自分の中に物語を持っていて、信じて、向き合う。自分にそれがあるように、相手にも物語があることを認め、尊敬し合うこと。と言うお話だった。
第1、第2フェーズに優劣はなくて、そこを全うすると、終わりが来る。それまでを感謝すると次のフェーズに向かう。フェーズの転換期を大切にすると、応援をしてくれ、そして、第3フェーズで、おしまい!と言うことではなくて、螺旋状に登っていく。そして、大切なことは自分の毎日の暮らし。神格化しないこと。

読書会に参加しながら、これまでの自分の過ごしてきた道を振り返り、そう言うことだったのか!と思うところもあった。
自分の心のために、今年は心理学を勉強してみたい、と2024年が始まった時に思っていたのだけど、心理学たるものがわかっているようでわかっていない。
だけど、この読書会に参加したことは心理学を学んでいたんだと思う。

螺旋状の話は、20代の頃から好きで読んでいた、浅見帆帆子さんという方の本によく出てきていた。
私自身、今思うと、その時なりの、自分の次のフェーズに向かうときに、対応しきれなくて、殻に閉じこもってしまう、鬱の状態になってしまう経験をしていて、
でもその経験の後には、自分の人生の転換期になるようなことが訪れている。
例えば、休学した大学四回生経て、復学。そして学んできたこととは違う保育士への道へ進んだことなど、一つ一つあげたらきりがない。

かもめのジョナサンの本の初めには
「われらすべての心に棲む かもめのジョナサンに」とあって、ジョナサンのように考えること、そし選択することをこれからもっと意識していきたいと思った。

七沖さんの話の中で
1人1人の中にジョナサンがいるだけではなくて、
日本自体が、かもめのジョナサンにならないといけないのでは!?
日本の役割は!?おかげさま、うまみ、などという、訳せない言葉の存在。
そして古事記、神話が浮かび上がってくる
という話があり、かもめのジョナサンの読書会から、どんどん広がっている。

お話の中に出てくる、映画、本、人物、気になることはたくさんあって
触れてみたものもあればまだ、触れられてないことも。
興味の湧くものから、少しずつ世界を知っていきたい。今、出てくるだけでも、自分のメモ的に残しておこうと思います。

映画 
「コンタクト」「オッペンハイマー」「偉人の夏」「30」「フォレスト・ガンプ」「THRIVE」「ランボー」「ホピの予言」「君たちはどう生きるのか」

本・人物
「青春の門」五木寛之 
「原因と結果の法則」ジェームスアレン 
「引き寄せの法則」ウィリアムオーカーアトキンソン
「新しい自分と出会いたいあなたへ」岩田静治
「星の王子さま」サン
「波動の法則」足立育朗
田坂広志
河合隼雄
さとうみつろう
千玄室

音楽
♪糸 ♪誕生 中島みゆき

キーワード
ニューソート、集合的無意識(ユング)認知革命、命懸けの選択、
もやもやは新しい始まり、弁証法(ヘーゲル)、Here and Now
カイロスとクロノス、エンパワーメント、

今回、知ってこそ、深く感じられることがたくさんあることを体感した。
コンタクトと言う映画一つとっても、話を聞かずに観たら、恋愛の部分にフォーカスしてみていたかも。このかもめのジョナサンだって、ものがたりとして読んで、深く感じたり、考えたりしなかったかも。こんなに楽しいのなら、これからも学ぶことを続けて、楽しんでいきたいと思った。



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