恋のロリロリ/江美早苗(視聴リンクあり)
こちらでは早くも2回目の登場、江美早苗さん1969年発売のシングル「花の誘惑」B面に収録された曲です。
オルガン響く軽快なオープニングで幕を開ける一人GS楽曲で、おっさん複数人による「ロリ!ロリロリ!」という掛け声がなんとも気持ち悪い(失礼)名曲になっております。少し変化球めいたメロディも途中で入ってくるなど、なかなか工夫が見られる一曲になっているのではないでしょうか。
それにしても、このタイトルに勝るインパクト要素がこの曲にありましょうか。タイトルがすべてです。まさか現代的に使われるそのままの意味では無いだろう、と思って「ロリ…ローリング、とかの略だろうか…?」などと聴いてみてビックリ、ほんとに「ロリータ」の意味での「ロリロリ」なんですよね。
「ロリータ・コンプレックス」の語源となった映画「ロリータ」は1962年公開(日本でも同年に公開されているようです)ですから、「ロリータ」という単語が一般的に認知されていた可能性は高いと思います(ご年配の皆さま、いかがなものでしょうか)。歌詞の内容が「恋はまだ知らない、訪れていない」という内容ですから、幼い=ロリロリ、ということなのでしょう。略して2回続ける、という単語を作るセンスは、すごく現代的発想ですね。「恋はまだなのかい?」のおっさんコーラスも、これまたなかなかの気持ち悪さです(失礼)。
さらにA面「恋の誘惑」は思いっきりフレンチポップスを意識したアレンジの楽曲(あまり出来は良くないですが)になっていますから、そういったなにやら「サブカル的オシャレ」を取り入れたチャレンジングなシングルだったのでは、と考えてみるのも面白いかもしれません。
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