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少女の記憶/飛鳥まゆり(視聴リンクあり)
観光名所を画家に例え、絵のように少女に残る記憶を巡る日本全国行脚ツアー。1971年発売のシングルです。
オープニングのなにやらオペラ調で仰々しい印象の女性コーラス、そして始まるファンキーな演奏。なにより注目すべきはメロディーで、日本の歌謡曲とは思えないような、あまり抑揚が無いことが逆にインパクトのあるメロディー・ラインがとても特徴的です。まるで洋楽の日本語カバーのようにすら聴こえませんか?
作曲したのは井上かつおさんで、森山加代子さんの「花喰う虫のサンバ」「白い蝶のサンバ」を作曲された方だと分かるとなんとなく合点がいく気がします。ちょっと日本人離れした感覚をお持ちの方なのかもしれませんね。
飛鳥まゆりさんはジャケットではアイドルのような印象なのですが、楽曲を聴くと印象がだいぶ変わります。岡崎友紀さんの妹分としてデビューしたらしいですが、このジャケット、お顔まで似てますよね。ほかのシングルを見ると大して似ていないので敢えてそういう撮り方をしたのかなぁと思うのですが、実際はこのジャケットでだいぶ損をしている気がします(デザイン含め…)。
やはりというかなんというか、レコードの売れ行きはあまり芳しくなかったようで1973年には笠井マリと改名して再出発しています。その後は音沙汰がないのでやはり売れなかったのかな…と思いきや、実は3年で引退をすることが父親との取り決めだった、というのが事実のようです。いやぁ、なんと潔い引退劇でしょうか(まぁ、バカ売れしていたら引退されていなかったかもしれませんが…)。