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耳のうしろで/高田恭子(視聴リンクあり)

マイク真木のGS「ザ・マイクス」のボーカルとして参加ののち、ソロデビューシングルとして1969年に発売されたヒット曲「みんな夢の中」B面に収録された楽曲です。

非常に静かな印象のビート歌謡ながら、すべての要素が合わさって至高の雰囲気を持った傑作に仕上がっているのではないかと思います。個人的にはハマクラ(作詞曲)仕事の中でも最高傑作のひとつに挙げてもいいぐらいのお気に入り曲です。

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これといった特徴を挙げるのは非常に難しいのですが、まず目立つのは詞の世界観でしょうか。「耳のうしろで知りました」「あなたのおもちゃは泣きたいの」「私の私はもういない」といった表現はすんなりと理解するのが少し難しいような、全部を説明しない感じが非常に詩的というか、文学的表現に思えます。こういう言葉のセレクトの仕方にハマクラさんのセンスを感じますね。

もちろん抑揚を敢えて抑えたかのようなメロディーや、怪しげなフルート、渋いギターなど聴きどころは盛りだくさんです。これらも派手さや分かりやすさは無く、いぶし銀といった風情ではありますが…。

こちらのレコードも頑張れば100円で買える安レコードですから、いやはやレコードは本当に値段じゃないな…と改めて思い知らされます。

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