皐月賞予想
どうも。チンパンです。
土曜日は記録的な大雨で馬場は不良になりましたが、すでに天気は回復し明日まで晴れる予報。予報通り行けば馬場はかなり回復して稍重〜良になると思われます。
さっそく予想をしていきたいと思いますが、まずは先週の桜花賞の振り返りからしていきたいと思います。Twitterでは各馬の短評を上げましたが、3着内の可能性が最も高いと◎にしたレシステンシアが2着に来ました。武騎手が最高の騎乗をしたので、正直1着になると思った道中でしたが、最後に圧倒的な末脚でデアリングタクトに差されましたね。未知な部分があったので印を回さなかったのは自分なりに納得しています。
では、今週の皐月賞も3着内に入る可能性が高い順で印を付けていこうと思います。
1.予想ペース
陣営のコメントからキメラヴェリテが逃げを示唆しており、それを前提としたペース予想をしていきたいと思います。過去5年の皐月賞のペースはハイ〜スローまで多岐に渡っているため過去のラップから推測するというよりもキメラヴェリテ及びそれに絡んでくる馬などから推測していくのが適切であると考えます。キメラヴェリテが逃げた前走の若葉Sは59.9-58.7の後傾ラップ。高速馬場だったとはいえ、前半1000mを1分以内にまとめて2着に粘ったのは立派。結果的にハイレベル戦を生みました。
馬場は冒頭でも述べたように稍重〜雨を含んだ良ぐらいのイメージで考えていきます。キメラヴェリテは外の14番枠に入ったので少し促してハナを奪いにいく形。内のテンピン、ウインカーネリアンなどの出方にもよりますが前半の1000mは59.0〜59.5を踏んで、後半が58.5〜59.0くらいでスローからミドルペース、レースタイムは1.58〜1.59くらいになると思われます。その範囲の中でいくつかのパターンに分けて考察していきます。
①単騎逃げ
キメラヴェリテが外からスムーズに単騎を奪えれば前半が59.5ぐらい、残り4ハロンから徐々にペースを上げていきラスト1か2ハロン最速。その場合はコーナーで加速をしていく必要があり、ある程度馬群も固まった状態。どの馬にとってもスムーズに動くことができるポジションを取る必要があります。有力馬含めこれまでスローペースで結果を残してきた馬も多いので位置どり次第でチャンスが回ってくる馬も出てくるでしょう。
②逃げに競りかける馬がいる
1頭が競りかけるとペースも上がり、ミドルペースになることが予想されます。テンピンの中井騎手、ウインカーネリアンの田辺騎手に加えてディープボンド横山騎手、ビターエンダー津村騎手も思い切って逃げの手を打つことも考えられ、②の可能性も大いに考えられます。この場合、息が入らずに淡々と流れて持続力勝負になり、ラスト1ハロンにグッとペースが落ちるラップになります。これまで持続ラップで結果を出して来た馬を狙いたい所。
③オーバーペース
②で挙げた馬の中から大きく逃げてハイペースに持ち込む馬が出てくる可能性があります。2年前の皐月賞を思い出して貰えると分かりやすいかと思いますが、雨の影響もあり結果的に逃げ、好位を取った馬が残りました。今回はそこまで馬場も悪くない中で行われると予想されるため、ハイペースなら差し馬にもチャンスが回って来そうですね。それでも①、②よりは可能性は低く、一応想定しておくくらいで良いと思います。
②.有力馬考察
今年の皐月賞は3強と言われています。どの馬もレースレコードホルダーで、操縦性が高く対応するペースの幅も広い。もちろん、それぞれに不安要素はありますが、それはどの馬にも言えること。①〜③のどのペースでも実力を発揮してきそうですが、それぞれのペース毎に他馬も交えながら考察していこうと思います。
今回のメンバー構成を見るに先行する馬が多く、①のペースになると4コーナーで先行馬や差し馬が殺到することが予想され、包まれてしまったり大きく外を回すロスをする可能性があります。枠の並びでは逃げにキメラヴェリテ、その後ろに内からテンピン、ディープボンド、ウインカーネリアンときてサリオス、ラインベック、ビターエンダーも絡むかもしれない。その後ろの3列目の争いがコントレイルとコルテジアの争いになってくるが、ここはテンピンを含めて2、3列目の内を取りに行きたい所。コントレイルが奪えるようだとレースをかなり有利に進められますが、4列目になると外に出すのもなかなか簡単ではなくなる。ゲートも下手ではないのでそこまで難しくはないが福永騎手の意識とコルテジアの出方次第にもなるでしょう。テンピン、ディープボンド、ウインカーネリアン、ラインベックは正直力が足りないと思いますが、コルテジアは2、3列目のポケット狙いで出来れば2列目、ビターエンダーは大外からなのでロスを少なくするポジションを取っていきたい。サリオスは外にウインカーネリアンがいるので切り込んで前をカットされることが考えられるため2列目を取っていくにはそことの争いとなる。ただウインカーネリアンの後ろになってしまってもコーナリングから直線にかけて馬群を割るスペースを見つけることも可能ではないかと思えるがレーン騎手の勘が果たして戻っているのか。
②のミドルペースになると馬群も分散して有力馬にとっては力が出しやすくなると思われます。特にサトノフラッグはこれまでコーナーで加速しながら直線で末脚を持続させてきているので、内枠を生かしながらポテンシャルを発揮するにはペースが流れた方が都合が良いでしょう。①のペースなら一度後ろになってからの押し上げになり先行馬が殺到する中で外を回していくことになりますが、ルメール騎手ならスローと見るやコーナーに入る前に押し上げて早めにに前に付ける戦略も考えられる。ミドルペースを歓迎する馬の筆頭はヴェルトライゼンテです。外枠でなるべく外に膨れたくない上、スローのスプリングSよりミドルペースのホープフルSの方が格段にパフォーマンスが高かった。それでもコントレイルに及ばなかったことを考えるとハイペースにでもならないと勝つチャンスはなかなか回ってこなさそう。クリスタルブラックに関しては前走ミドルペースで結果を残しているが自身は後方待機で皐月賞のミドルペースに実際についていけるかどうか未知数。11番枠であれば差すには比較的ポジションを取りやすいため、最後の直線勝負にするためにはスローペースで後方待機の脚を溜める形が望ましい。もちろん、先週のデアリングタクトのようにまだポテンシャルが未知数の馬なのでミドルからも末脚を発揮できるかもしれない。前日単勝オッズ11.3倍を買いと見るか人気し過ぎと見るか。
その他に触れていない馬について。まず、ブラックホールに関しては前走が上がりのかかる馬場の中ミドルペースでサトノフラッグに完敗。ドンピシャの条件での敗戦では今回も厳しい。アメリカンシードは惜敗続きでデータ的には消しだがtapit産駒で雨が残る馬場は歓迎のはず。ペースも流れてしまえば馬券内に滑り込む余地がある。マイラプソディは3連勝の内容がメンバーレベルが疑問の中スローからの差してきたもの。前走はスローで稍重で終始外を回しての3重苦だったことを踏まえても3着には入って欲しかった。ミドルペースになっても入着が精一杯か。ダーリントンホールは皐月賞と相性の良い共同通信杯1着馬。前走はかなりのスローでビターエンダーが勝ちパターンに持ち込む中で荒れた馬場の中さらに内を通って最後にひと伸びしてきた。デムーロ騎手が先週のように内で好機を待ってイン突きが嵌れば今回の雨の残る馬場も苦にせずに伸びる姿も想像できる。ガロアクリークは前走のドスローが嵌っての勝利。ホープフルSで11着だったようにG1のメンバー、ペースでは厳しい。
③結果の考察
これまで長々と書いてきましたが、以上を踏まえて結果を考察していきたいと思います。
まずデータ面、適正、能力面から馬券に絡まないと思う馬。
4.テンピン 6.ディープボンド 8.ウインカーネリアン 9.ブラックホール 12.マイラプソディ 15.ラインベック 16.ガロアクリーク
今回3つのペースを予想してきましたが、自分の中で可能性の配分としては
①5:②4:③1ぐらいでスローかミドルのどちらかになるだろうという予想です。そのどちらでも好走が期待できる馬を上位に取りたいと思います。
そして色々な可能性を模索しましたが、3強は他の馬に比べて3着内に入る可能性がやはり高いなという印象。ただ上記に挙げた以外の馬も噛み合えば馬券内に入れる馬なので3強で決まる可能性が少ないでしょう。1頭、あるいは2頭の穴馬が馬券内に入っても驚けないレースです。
では印です。
◎サトノフラッグ:3着内の可能性が最も高いのはこの馬と判断しました。この馬の武器はなんといってもコーナリングの上手さ。手綱を抑えたままでもスーっと上がっていけるのはこの馬の才能。そして勢いそのままに坂も苦にせず末脚が鈍らないことから前に目標を置いて外からジリジリと迫れると考えます。スローペースで包まれる不安もありますが、ルメール騎手なら下げて外を回す中でもロスを最小限に抑えた上でこの馬のコーナリングの上手さを生かせると踏んで◎です。また、自分の予想ファクターではそこまで上ではありませんが、"このレースへの本気度"という意味合いではダービー第一というよりこの皐月賞を取りに来ている度合いが大きいことが調教からも見えます。とはいえ、先週のレシステンシアほどの自信は正直言ってありません。◯と迷いました。
◯サリオス:3着内と考えるこの馬も信頼度が高いです。まず前提がペースへの対応の幅が広い。かつ枠も内過ぎず外過ぎずでポジション取りも苦にしなさそう。レーン騎手はペース読みとポジショニングが抜群で、レース勘の心配はあるが有馬記念のぶっつけでの好騎乗を見るとその不安も杞憂に終わる可能性が高いです。距離への不安も当然囁かれますが、レースぶりを見てもマイル馬特有の掛かる面を見せないので操縦性が高く、レーン騎手であれば鬼に金棒。一つ挙げるとしたらコーナリング。大型馬でエンジンのかかりが若干遅い、初の中山となるのでコーナーで加速していく皐月賞の舞台でトップスピードに乗る頃にゴールとなる姿も無きにしもあらず。道中のペースが上がるほどアドバンテージができそう。
▲クリスタルブラック:誰もが思う穴馬。ゆえに穴人気なのですが、やはり魅力的。今回は前半59.0〜59.5でスローになる可能性が多いと判断で、そうだとしたらこの馬が面白い。不器用な大外ぶんまわしから上がり最速。スローになったら3強をまとめて外からもあり得なくはないと思います。これまでの2レースのように内枠であれば印を落としていましたが、6枠は理想的な枠で稍重にも実績があるとなると穴人気でも来たら後悔するので▲。
△ヴェルトライゼンデ:スローであってもレースラップ的にはどの馬にもややキツいラップとなるのが皐月賞。それに対応してこれそうな馬はこの馬。自分が勝手にイメージしているのがダンビュライト。切れる脚はないがタフなレースで前受けして粘る。サリオス同様ペースが上がると面白い。あとドリームジャーニー産駒、できれば明日も雨が降って欲しかった。
△コントレイル:これ以上は印を下げれない。能力は間違いなく先週のデアリングタクトのように印を下げてあっさり勝たれる未来も容易に想像できるが、オッズほどの信頼を置くこともできていない。ペースへの対応、内枠、この2点がこの印になった要因で、スローで2列目をあっさり取ると勝てると思うが、前を取ってタフなラップになった時は伸び悩む可能性があるし、取れないと内で進路が取れないリスクもある。オッズとの兼ね合いもあり印はここまで。
△ビターエンダー:津村騎手の積極的な騎乗に期待。逃げるキメラヴェリテに付いていく2番手をスローでコントロールできると面白い。結果的にダーリントンホールに先着を許したが前走の共同通信杯は最後まで粘っての2着。タフな馬場にも対応でき、少し早いペースで前受け出来るとひょっとするかもということで印をつけました。キメラヴェリテとも迷いましたが、キメラはハイレベルだったとはいえ阪神の坂で最後に足が止まっていたので、粘れる可能性という意味でこちらを上に。
×アメリカンシード:印はここまでです。まずデータ的には絶望的ですが、渋った馬場への適正を期待しての×印。前走の若葉Sはスローとはいえ前半60秒を切るレースで最後に脚を伸ばしてきており、タフなラップへの対応も期待でき、tapit産駒ということもあり雨が残っても苦にしなければワンチャン馬券内も。
馬券的にはオッズ上位5頭をそのまま入れ替えただけの形なのでなんの面白みもありませんが、自分は◎を軸に3連単を工夫していこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも皆さんの馬券に役立てていただけたら幸いです。皐月賞をみんなで楽しみましょう!