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雑記 2024/03/16 劇場版変な家の感想 ※ネタバレあり

  • 本日劇場版「変な家」を観に行きました。

  • 映画の視聴直後のニュートラルな感想のメモを元に、変な家を見て思ったことをつらつらと列挙する。

  • この記事内で総合的な面白いつまらないを論じるつもりはないんだけど、メモ書き見返したら大分つまらない寄りだったからもう視聴済みで面白かった!って人はこの先見ないほうが良いかも。

  • 当方、雨穴さんのオモコロ記事の動画から入ってこの映画のストーリーの元になってる小説版も履修しています。


  • 以降ガッツリネタバレあります。



  • 劇場全体的に女性比率高かったな。シーモア連載の漫画版主人公がイケメンだったからか?もしくは主演の間宮祥太朗目当てだろうか。

  • 原作は淡々と進む安楽椅子探偵ライクの人怖ミステリーだったから映画化するってなったときに山場どうすんのかな~~~~って思ってたら因習村ホラー路線ですか。なるほどね。ふ~ん。


  • この因習村要素は割と原作準拠なんだけど、なんか映像化されてみると妙に陳腐に感じられる。因習村であることを補強するために原作に付け足されたものがことごとくシュールなんだよな。

    • 屋敷から逃げ出そうとする主人公たちを追い詰めるために仮面を被った大勢の村人が屋敷中を探す緊張感走るシーンがあるんだけど、ちょっと探して見つからなかったらゾロゾロ屋敷を出ていくのがシュールすぎる。ホラゲの時間経過で追跡状態解けるタイプのクリーチャーか?

    • そういう演出をした意図はわかる。人を殺す目的で作られた隠し通路が人を生かす(隠す)ための通路として役立ちましたよ~という意趣返し……。というのは分かるが、ゾロゾロ出ていってそのままフェードアウトするのはゲーム過ぎるだろ。

    • あと脈絡のないチェンソーババアが凄すぎ。面白すぎる。このババア、何か変……。「ゴリラが乱入するほうが面白い小説の展開は考え直した方が良い」みたいな話を思い出す。「チェンソーババアが乱入するほうが面白い展開は考え直した方が良い」→「おっしゃ!チェンソーババア乱入させるで!!!!!」

    • 作中で人を狂わせるのにすぐ幻覚剤とかそういう都合の良いおクスリ出されるとちょっと萎えますね。キャラクターの行動に一貫性が取れないからって薬に頼るな!

    • 自宅に戻ってからさらっと原作読み直したら、思ったよりストーリーなぞっててビビる。大きく違うのは「左手供養の儀式」の起こりが原作だと跡取り問題が原因となって縁者が祟りを騙って始めさせた事になっているのだが、映画だとだいぶ省略されて突如現れた謎の呪術師の言いなりになって始まった事になっている。人怖ミステリーの過程の詳細を省くとここまでトンチキ因習ホラーになるのか。なるほどな。


  • 主人公の雨宮が絶妙に嫌……かも。この映画に対する不快感の十割がこいつ。真に察しの悪い雨穴だよ。

    • リアルミステリー配信者のクセして、相談者をホイホイ自宅に呼んだり本名セルフ開示したり脇が甘い。原作だと喫茶店とかレンタルルームで待ち合わせしてたよな?

    • ヒロインに(勘違いで)一度ビビって逃げたのに、次に会った時には急に俺は全部分かってるぜ?みたいな態度取ってんの地味にヤバない?敬語だったのがいつの間にかタメ口になってるし。原作小説の「筆者」が常に敬語で対応してるから余計に軽薄さに目が行く。

    • あと、行動に筋が全く通ってないんだよな。栗原さんに深入りを止められた時に「闇を暴く」みたいなジャーナリズムを発揮したと思えば、結末では生き残ってカメラ機材も戻ってきたのに配信お蔵入りさせているし。なんかさ、とりあえずいいカッコしようとしてない?

    • 雨宮の人生が透けて見えるわ。甘いマスクに任せて、その場その場で一番気持ちの良いこと言い続けてのらりくらりやって来たんだろうなァ??!!

    • 左手の一本ぐらい切り落としといた方が良かったんじゃないか?

    • まぁあくまでこいつは雨穴じゃなくて雨男(あめおとこ)だからな……。制作側もこの性格改変は分かっててやってそう。イケメン俳優(間宮祥太朗さん)をせっかく起用したからカッコいい事言うシーンを増やしたかったんだろうけど、キャラクターがそもそも事態に翻弄されるだけのカッコ悪い男だから絶妙にミスマッチしてんだよな。


  • 有能相談役の栗原さんがちゃんと変なオジサンなのは良かったな。邦画だとこういう時変人イケメンにされる可能性が多分にあるから。

    • 映画の本筋とは関係ないが、栗原さんが不動産屋でモブの夫婦にライフプランを提案してるシーンがあるんだけど、この映画で一番好きなシーンそれかも。いちごパフェをグチャグチャにかき混ぜたり、家押しかけて即物色したり推理中に挙動不審になるような変なオジサンにも生活があり労働があるんだよな。当たり前なんだけどこの描写は新鮮だった。

    • 栗原さん主人公のミステリー映画が見たい。


  • 主人公とヒロインが良い感じになりそうでならなかったのは助かった。恋愛要素までぶっ込まれたら胃もたれするから。

    • ただ、作中の随所に良い感じになりそうな気配は感じた。制作内で「あめゆずてぇてぇ派」と「原作にない恋愛要素混ぜるな派」が戦った後じゃないか?あれは……。

  • ストーリーの本筋は小説準拠なんだけど、それを邦画として成り立たせるために増築したらいびつになってしまった感がある。実際左手供養の儀式部屋増築されてたし。この映画、何か変……。

  • 地味にジャンプスケアが多い。丁寧な前フリと緊張感ある無音から放たれるジャンプスケアは正直お見事なんだけど、これ原作ジャンルホラーじゃなくてミステリーですよ。

  • ラストは主人公の家の間取りもよく見たら謎のスペースが有って「この家、何か変…」で終わる。まぁベタだけどあの締め方以外うまく締まらない気もする。




  • これは全く関係ない話なんですが、映画サイトのキャラクター&キャスト紹介でキャラクター名より役者名のほうがデカい映画って、カスな事が多いよね。

このサイト、何か変…
  • 関係ない話でつが……。



  • ちなみに、クソデカい糸ようじは出てきませんでした。


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