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古今集巻第十三 恋歌三 633番

題しらず

つらゆき

しのぶれど恋しき時はあしひきの山より月のいでてこそくれ

題知らず
紀貫之
こらえていても恋しい時は、裾を引く美しい山から月が静かに出て日が暮れるように、わたしも穏やかに家を出て訪ねていこう

「しのぶ」は偲ぶと忍ぶがありますが、ここでは我慢する方の「忍ぶ」です。「あしひきの山より」はいでてにかかる序詞、「あしひきの」は山にかかる枕詞。
最後の「くれ」は「く(来)」の已然形「くれ」で、日が暮れるに掛けているのかもしれません。自信はありません。
優しい歌だなと思います。

#古今集 , #恋歌三 , #紀貫之 , #あしひきの , #月

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ちのみゆき
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