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古今集巻第十四 墨滅歌恋歌四 1111番
深養父 こひしとはたがなづけけむことならむ下
題しらず
つらゆき
道しらばつみにもいかむすみのえの岸におふてふ恋忘れ草
「深養父 こひしとはたがなづけけむことならむ」下
題知らず
貫之
道知らば摘みにも行かむ住の江の岸に生ふてふ恋忘れ草
「深養父 こひしとはたがなづけけむことならむ」の歌(698番)の次
題知らず
紀貫之
もし道を知っているなら摘みに行きたい、難波の住の江の岸に生えていると言う恋を忘れる草を
恋忘れ草は、つらい恋を忘れてしまえる草で、人忘れ草、忘れ草です。萱草(かやくさ、かんぞう)のこと。
辛い恋をしているとは言わずに、道がわかれば摘みに行きたいと言うことが、貫之としての表現なのでしょう。
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