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古今集巻第十二 恋歌二 570番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

よみ人しらず

わりなくもねてもさめても恋しきか心をいづちやらばわすれむ


宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
詠み人知らず
どうしてこうも寝ても覚めても恋しいのだろう、心をどこかにやれば忘れるのだろうか

「わりなし」は「理(ことわり)なし」で道理に合わないとか理由もないという意味。「いづち」は、いずこと同じです。
恋しいと思う心をどこか他においてきたら、忘れられて少しは落ち着いた気持ちになるのだろうか、という歌。

#古今集 , #恋歌二 , #寛平歌合 , #わりなし , #いづち

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ちのみゆき
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