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第7回:「つみたてNISA」おすすめ銘柄
今回は「つみたてNISA」のおすすめ銘柄をご紹介していきます。
①「全世界株式」のおすすめ銘柄
たった1本で全世界への株式投資を完結させられる「全世界株式」は資産運用の王道といえる資産配分です。これから投資をスタートする初心者の方は、この全世界株式の資産配分で始めるようにしてみてください。そんな全世界株式でおすすめの銘柄は「eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー」です。
投資家の間では親しみを込めて「オルカン」と呼ばれ、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」でも圧倒的な支持を受けて1位を獲得しています。
おすすめの理由は3つあります。
①圧倒的な低コスト
②豊富な値下げ実績
③潤沢な純資産総額
他社との数字を比べて見るとよくわかります。全世界株式の代表的な銘柄の信託報酬と純資産総額を比較すると以下のようになります。
全世界株式 インデックスファンド信託報酬ランキング
①SBIインデックス 全世界株式
信託報酬:0.1102% 純資産総額:351.36億円
②eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
信託報酬:0.1144% 純資産総額:2809.61億円
③eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
信託報酬:0.1144% 純資産総額:850.79億円
④楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
信託報酬:0.212% 純資産総額:1205.30億円
信託報酬は、投資信託を持っている間ずっと払い続けるコストです。あらかじめ決まっているパーセンテージで基準価額から引かれていきます。必ずかかる固定されたコストなので、低く抑えることがかなり重要です。信託報酬が一番安いのは「SBIインデックス 全世界株式」の0.1102%ですが、「eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー」も0.1144%と大差はありません。
また、もちろんコストも大事ですが、それと並んで大きなおすすめ理由が値下げ実績が豊富な点です。「eMAXIS Slim」シリーズはコストにとことんこだわる投資信託で、公式サイトの方では「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」と公言しています。しかも、これは口だけではなくて、実際に他社から低コストのファンドが登場すると、「eMAXIS Slim」は直ちに値下げを実施してくれているのです。
2020年は他社からの値下げが特になかったのでオールカントリーにも動きはありませんでしたが、2019年は2回の信託報酬値下げがありました。
1回目は2019年の8月9日です。このタイミングで0.15336%から0.1296%へ信託報酬を値下げしています。この時は、「たわらノーロード」の全世界株式という低コストファンドが登場したので、それに対する値下げが行われました。
2回目は2019年11月12日です。この時は SBIの全世界株式が信託報酬の値下げを行ったのですが、それに対応する形で値下げを行いました。この時は0.132%から現在の0.114パーセントへ信託報酬の値下げが行われました。
他社であれば、しばらく様子見をするようなところが多い中、すぐに対応してくれるのは利用者側からすると安心感があります。
また、最近のオールカントリーは、ファンドの運用資金である純資産総額の方も全世界株式の中で1位になっています。オールカントリーが登場した2018年の頃は、コストは安いけれども、純資産総額が増えていくのかが心配されていました。しかし、最近ではそんな心配もいらなくなりました。以前は楽天VTが純資産総額で1位でしたが、今ではオールカントリーが断トツの1位になっています。これも安心材料の一つです。
以上の理由から、総合的にみてやっぱり「eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー」が一番のお勧めです。
ただ場合によってはオールカントリーの取り扱いがなくて投資ができないということもあると思います。そういう場合は、楽天VTやSBIの全世界株式に投資をする形でも全く問題はないと思います。両者ともコストは十分に安くて純資産総額も問題ない水準だからです。
②「米国株式」のおすすめ銘柄
続いて、「米国株式」のおすすめ銘柄です。 米国株式の代表的な銘柄は以下の3つがあります。
1つ目は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
信託報酬:0.0968% 純資産総額:9,487億円
2つ目は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」通称、楽天VTIです。
信託報酬:0.162% 純資産総額:4,717億万円
3つ目は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。
信託報酬:0.0938% 純資産総額:4,589億円
正直に言うと、この三本の中からなら、どれを選んでも問題ないというレベルにあると思います。信託報酬が一番安いのは SBI・バンガードの0.0938%ですが、eMAXIS Slimも0.0968%とほとんど差がありません。楽天VTIの0.162%も十分安いので、コスト面に関しては、どれを選んだとしても問題になることはないと思います。
純資産総額という点から見ても、一番新しい SBI・バンガードでさえ4,589億円に達しています。全世界株式で一番人気だったeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の純資産総額が2809億円だったので、いかに投資家のお金が米国株式に集まっているのかというのがよく分かります。
個人的にはやはりeMAXIS Slim 米国株式が好みです。 理由はオールカントリーの時と同じで、eMAXIS Slimシリーズの、とことんコストにこだわるという姿勢が気に入ってるからです。
ただ、先ほどもお伝えしたように、このレベルまで来るともはやどれを選んだとしても、その商品が理由で失敗するということはほぼありません。ご自身の好みに合わせて選ぶ形で全く問題ないと思います。 徹底的に低コストな商品で運用したいという方であれば、SBI・バンガード・S&P500がいいと思います。ただ、この商品は楽天証券では買うことができません。SBI バンガードは、SBI証券やマネックス証券などの別の証券会社で口座を持つ必要があるのでそこだけは注意してみてください。
今後、再び値下げ合戦が起きた時も銘柄を変更することなく、長い目で運用をしたいということを優先するんだったら、eMAXIS Slim 米国株式がいいと思います。 またS&P500ではなく、小型株の含んだ米国全体に投資がしたいという場合であれば、楽天VTIになります。いずれにせよ、これら三つの中から選んでおけば大失敗になるということはまずないと思うので、ご自身の好みに合わせて選んでみてください。もし決められないようであれば、ひとまずeMAXIS Slim 米国株式を選んでおけばいいと思います。
③「先進国株式」のおすすめ銘柄
最後に先進国株式のおすすめ銘柄です。
先進国株式というのは、日本を除いた先進国の国々へ投資できる資産クラスで、主にアメリカやヨーロッパの国々が投資対象となります。そんな先進国株式の代表的な銘柄は、こんなものがあります。
1つ目は「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
2つ目は「eMAXIS Slim 先進国株式インデックスファンド」
3つ目は「たわらノーロード 先進国株式」
先進国株式に関しても、これら3つの中であれば、正直どれを選んでも問題ありません。ただし、強いて挙げるなら、今回はニッセイの外国株式をしてみたいと思います。ニッセイの外国株式は、eMAXIS Slimほどではないにせよ、定期的に信託報酬の見直しをしてくれています。
またニッセイ外国株式はeMAXIS Slimシリーズが登場する前から大人気だった商品で、純資産総額は今でも順調に増え続けています。
全世界株式は米国株式では、eMAXIS Slimシリーズがいつのまにか純資産総額が1位になるほど人気が集まっていますが、先進国株式ではeMAXIS Slimをもってしても、まだニッセイの純資産総額を超えることはできていません。それほどニッセイも素晴らしい商品だということですね。最終的には自分の好みで選んでしまって全く問題ありません。
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