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第9回:楽天銀行をメインバンクにしよう!!

12月29日、楽天銀行が楽天証券との連携優遇策のサービス引き下げを発表しました。

楽天証券との連携優遇策とは、楽天銀行口座を楽天証券の口座と連携させるサービス「マネーブリッジ」の設定をすると、普通預金金利を、預金残高に関係なく、一律に年0.1%に引き上げてくれるというものです。

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メガバンクの普通預金金利は0.001%(定期預金でも0.002%という低さ)ですから、これはメガバンクの実に100倍という高金利です。

たとえば、メガバンクに100万円を1年間預けておいても、利子はたった10円しかもらえません。それが楽天銀行だと1,000円に跳ね上がる。しかも、先に述べたように「預金残高に関係なく、一律に」適用されてきたわけです。このようなメリットが幅広く支持され、ネット銀行では最大の1000万口座が開設されています(2021年1月時点)。

※2013年1月1日から2037年12月31日までの25年間、銀行預金利息の所得税額に対して2.1%の復興特別所得税が課され、20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%)の税金となりますが、ここでは計算に入れていません。

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しかし、上記の表が示すように、今回の見直しによって、マネーブリッジ設定後の普通預金金利は、普通預金残高によって異なる優遇金利が適用されることになりました。

具体的には、残高300万円を超える部分に対しては、年0.1%から年0.04%に引き下げられることになります。2022年4月1日から改定が適用されます。

金利目的で300万円以上の資金を置いていた人たちには大きなショックを与え、「改悪」だと非難されています。

たしかに、預金残高1,000万円の人の場合は、従来であれば10,000円の利息がついていたところが、改訂後は3,000円(300万円✕0.1%)+2,800円(700万円✕0.04%)で5,800円と、今までのおよそ半分程度に減ってしまうことになります。

楽天銀行 金利引き下げ

このように、楽天銀行に多くの資金を置いていた人ほど、受ける影響が大きいことがわかります。

とはいえ、それでも残高300万円までの分に対しては、今まで通り年0.1%です。上記の表で従来との差額を見ても、おそらく多くの方がそれほど大きな影響を受けるわけではないと推測します。

楽天サイドとしても、そのあたりはきちんと分析した上での改定だと思います。改定してもなお、メガバンクと比較すると楽天銀行の方がお得ですし、マネーブリッジの優遇サービス引き下げだけで他行へ顧客が大きく流れていくことはないと踏んでいるのでしょう。

実際に、楽天銀行には様々なメリットがあります。

(1)提携のコンビニATMで24時間365日利用可能
・銀行ATMは曜日や祝祭日、時間帯によっては利用できないため、いつでも開いているコンビニATMは大変便利です。

(2) ATM利用手数料が最大月7回まで無料
・口座開設から3ヶ月目までは月5回まで無料です。
・その後は、ハッピープログラムの会員ステージに応じて、入金と出金を合わせて最大で月7回まで無料となります。
*ただし、無料回数がない場合は、220円~275円の手数料がかかります。

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(3)他行宛振込手数料が最大月3回まで無料
ハッピープログラムの会員ステージに応じて、最大で翌月3回まで他行振込手数料が無料となります。
・その他、給与・賞与・公的年金を楽天銀行で受け取ることでも、他行振込手数料が翌月3回無料になります。
*ただし、ゆうちょ銀行本人名義口座への振込(「通帳記号」と「通帳番号」を指定する振込)の手数料を無料とすることはできません。
*また、無料回数がない場合は、振込額がいくらでも一律145円の手数料がかかります。(それでもメガバンクと比較すると非常に割安)

(4) 楽天ポイントが貯まる!
ハッピープログラム対象サービス(楽天銀行での振込・入出金・支払い、楽天証券での取引きなど)が1件あるごとにポイントが貯まります。
・会員ステージが上がるとハッピープログラム対象サービスの楽天ポイントの獲得倍率が上がります。

(5)楽天ポイントが使える!
・楽天ポイントを1ポイント=1円として、振込手数料などに使えます。
*ハッピープログラム会員が対象です。

これらのサービスだけでも十分にメガバンクよりもお得です。たしかに普通預金金利の改定は残念ではありますが、総合的に見て、私は楽天銀行をメインバンクにすることをお勧めします。


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