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匿名掲示板で育ちたくなかった。

おれ、延滞料金(ちのちむ)の父親はインターネットである。と言っても過言ではない。はてなブログ(削除済み)でも書いたが、小学生の時に両親が離婚してからおれはインターネットの海にどっぷりと浸かり、徐々に浮き上がれなくなっていた。浮き上がる能力が失われ、代わりにインターネットの海で生きる能力を得た(逆人魚姫じゃん)。

その中でもおれが一番ハマった物は匿名掲示板だった。2ちゃんねるやしたらば掲示板、1000のレスで終幕する芸術の魅力に取り憑かれてしまったのだ。

日本中の何処かに存在するニートに紛れ、常に何かに怒りをぶつけ、時に笑い、立ち回りをミスった時はIDが切り替わる12時まで待機したりするのがとてつもなく楽しかったのだ。

だがしかし、少年の頃からそんな事をずっと続けていたせいで、人格形成に多大な悪影響を及ぼしてしまった。今考えれば当たり前の話だ。

今でこそかなり緩和されたが、中学生以降は純粋に性格が悪くなり、カナーリ周りの人を見下していた。だが、今でも何をやるにしても心のどこかで全然バカにしている自分が居る。何事にも全力になれない。バカになれない。学校行事等の皆で力を合わせて何かをする事が出来なくなってしまった。おれはバカになりたい。純粋に行事を楽しみたい。

匿名掲示板で育ちたくなかった。

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