「推し」の話。

高校生の頃、クラスに可愛い女子が居た。と言っても、おれが勝手に可愛いと認識していただけで、クラスの他の男子にその話をすると決まって「お前B専じゃん(笑)」と弄られた。
因みに、おれが中学生の頃に好きだった女の子も友達から未だにブサイクだったと言われるので、おれは本当にB専なんだと思う泣

(´・ω・`)ショボーン

閑話休題(この使い方であってる?)。
その子に対しての恋愛感情は確実に無かった。その子の事を考えて眠れない夜も、席替えで席が近くなってドキドキする感覚も無かった。ただ眺めているだけで良かった。

「可愛いけど、別に付き合いたいとかでは無い」とも言っていたので、クラスの男子に「あの子はお前のなんなんだよ」と聞かれたら「アイドル」と答えていた。「訳分かんねーよ(笑)」と言われたが、自分でも訳が分からなかった。

当時の「アイドル」という表現はとても正解に近く、今考えてみたら、あれは「推し」だった。
最近になって、職場やバイト先での推し概念を知り、ようやくあの感覚が腑に落ちた。なる程、あれは「推し」だったのか。

当時はまだ「推し」という言葉自体がそこまで浸透していなかったので、謎の感情の微睡み(「まどろみ」ってこう書くんだ…おもしれー漢字)の中でずっと彷徨っていたが、それはそれで心地良かった。

結局おれはその子と一度も会話をすること無く高校を中退したので、もし会話をしていたら完全に好きになっていたかもしれない。「推し」と言う言葉に「恋愛の一歩手前を言い換えただけじゃねーか!!」とキレてる人の発言も理解できるが、あれは完全に「推し」だった。

( ,,廿_廿,,)ノシ

(これ書いてる時に当時の年齢を数えたらもう6年も経ってる事に気付いて、思わずファイティングポーズ取っちゃった)

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