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サッカー本<凡事徹底>井芹貴志 著

凡事徹底。
聞くに新しい言葉ではないが、その意味は深く。
熊本の雄。大津高校で長年監督として活躍された、平岡さんルーツに迫った著著。
サッカー人であり、教育者でもある平井先生からは学ぶことが非常多い。

大津高校サッカー部では、入部と同時に一枚のプリントを渡される。

[大高サッカー部の目指すところ]
①諦めない才能を育てるのが、スポーツ最大の財産である。
(最近では、育てるではなく、獲得となる)
②技術には人間性がストレートに表れる。
③強いチームはいい挨拶ができる。
④感動する心と、感謝の気持ちを常に持とう。
⑤苦しいときは前進している。

P31

これらはすべて「凡事徹底」に通ずるものである。
特に、②技術には人間性がストレートに表れるの部分には共感するものが多い。目と耳を鍛えていない生徒にいくらいいことを言っても頭に残らないというのはその通りで、まずは見る力、聞く力がなければいけない。

ボールを持っている方がゲームを楽しめて、圧倒的にサッカーがうまくなる。だからこそボールを奪われないように全員で協力し、奪われたら全員で協力して奪い返す。
そのためにコミュニケーションがかかせない。

平岡さんのお父さんもまたすごい人で、平岡監督が全国の決勝を迎えた当日、応援にきていたお父さんは、平岡監督の下宿先のトイレや風呂を手ぬぐいを借りて掃除をして熊本に帰っていったそうな。
決勝は見事、帝京が清水東に勝利しその年全国制覇を成し遂げる。

教師は5者たれ(帝京を率いた古沼先生の教え)
①教育者②医者③学者④易者(先を見て不安を取り除く)⑤役者

P151

熊本の中学から帝京、筑波と渡り、故郷熊本の地で教員となりサッカー指導を長年続けてきた平岡監督。その生きざまには学ぶことが非常に多かった。
物事の価値は後になってからではないとわからない。目先の勝利ももちろん大切。ただそれだけではない。自分も教育者である以上、人を育てているんだという意識を常に持とう。

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