浅野和三郎
浅野和三郎は明治から昭和にかけての英文学者であり、別の顔は心霊研究家です。
心霊研究家とは、なんだか胡散臭い肩書きですが、浅野は大真面目に心霊というものに取り組み、研究していました。
後に「心霊科学研究所」を主宰し、日本の心霊研究の第一人者として海外講演も行っています。
今、皆さんが普通に口にしている「守護霊」という概念を最初に提唱した人物です。
浅野は明治7年(1874年)に茨城県に生まれ、
東京帝大英文学科を卒業した後、海軍機関学校教授を努めました。
英文学において著訳書が多数あり、当たり前のことですが、英語の読み書き、スピーチに非常に堪能だったことが伺えます。
大正12年に「心霊科学研究会」を設立し、初代会長におさまります。また月刊「心霊と人生」を創刊し、心霊についての大衆の啓蒙活動に努めました。
以後、日本の心霊研究の中心的存在として活躍。昭和3年ロンドンで開催された「第3回世界神霊大会」に日本代表として出席しています。
主な心霊関係の著訳書としては「死後の世界」「心霊講座」「神霊主義」「幽界行脚」「心霊文庫」「永遠の大道」などがあります。
日本の心霊学の父とも呼べる存在です。