本地仏と垂迹神
ご参考までに、垂迹神と本地仏の例を
以下に示します。
※順に垂迹神 = 本地仏 の表記。
天照大御神 = 大日如来
八幡神(応神天皇)= 阿弥陀如来
日吉神 = 大日如来
市杵志摩比売命 = 弁財天
春日権現 = 不空羂索観音
愛宕権現 = 勝軍地蔵
秋葉権現 = 観音菩薩
素戔嗚命 = 牛頭天王
大国主命 = 大暗黒天
国常立命 = 薬師如来
月読命 = 阿弥陀如来
菊理(くくり)姫 = 十一面観音
大己貴(おおなむち)神 = 阿弥陀如来
伊弉諾尊 = 釈迦如来
伊弉冉尊 = 千手観音
火之迦具土神 = 千手観音
木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)= 浅間大菩薩
山幸彦 = 文殊菩薩
天之忍穂耳命 = 弥勒菩薩
手力男命 = 不動明王
思兼(おもいかね)命 = 釈迦如来
少彦名命 = 金剛蔵王権現
三宝荒神 = 大聖歓喜天
稲荷神 = ダキニ天
青龍 = 清瀧権現
北斗(北辰)= 妙見菩薩
恵比寿 = 毘沙門天
道祖神 = 青面金剛
天満自在天(菅原道真)= 大自在天
神の中には七福神のメンバーも
かなり入っています。※天部衆…○○天
複数の神に対して一部の仏が
重複していますが、それについては
はっきりとした理由が分かりません。
おそらく民間信仰の中での自然な
神仏習合がそのまま残ったのだと
考えます。
尚、垂迹神一人に対して本地仏が
複数ある場合も誤解を避けるため
あえて一人しか記していません。
こういった神と仏の比較も面白いかと
思いますが、太陽エネルギーなら
太陽光や太陽熱といった属性の同じ
自然の働き(エネルギー)や、
心の動きや脳内のパルス、神経伝達
といった同じ物(ナーバスシステムの
流れ)を違う呼称で呼んでいるもの、
を強引に一緒にしているだけの
ような気がします。
光にもスペクトルがあって、
色々な色調を見せるのと同様、
神仏にも色々あっていいんじゃ
ないでしょうか。
やや牽強付会な所が、この説が
実践的ではなく、学問の域を出ない
ところだと思います。