【発達障害】WAIS-ⅣとCAAAS受検⑤
■CAAAS(コナーズ成人ADHD評価尺度)
先ずはADHDの確定診断のための検査。
DSM-5に準拠したヒアリングを行なった際「おそらく比較的重度だと思う」と言われていたので先行して診察前に渡された。
直感的にマルをつけていく簡易なペーパーテストなので10分もかからなかったと思う。
その結果が以下。
■検査結果の補足
自己記入した項目について補足すると
・不注意で忘れやすい
┗見えないところ、目立たない場所に置いたものは探せなくなる
┗何かに集中すると時間感覚がなくなる、日付や曜日の感覚がずれる
┗必要なものを持ち忘れる
・多動で落ち着きのない傾向
┗何らかの動作がないと、或いは何か聞きながらでないと作業が進まない
┗脳内に常時音声付き映像やイメージやテキストが浮かんでくる
・衝動的ではない
┗小学生時代までは車道に飛び出すことや部屋を抜け出すことがあった
・やや自信がない
┗結果を出せることでも自信を持って取り組んでいるわけではない
臨床所見について補足すると
・覚えが遅い
┗興味があるものは率先して調べて覚えるが、興味がないものは覚えない
・物を整理したり作業を終えたりするのに苦労
┗分類して収納することは得意
┗作業しながら片付けるのは難しい
┗終わって片付けるまで気力が持たない
といった状態がある。
■とっている対策
・見えないところ、目立たない場所に置いたものは探せなくなる
→収納は半透明、家具家電は白メイン、寝具は茶色に統一
失くしそうな持ち物は目立つ色のものにする
貴重品にGPSタグを入れる、鈴をつける
カラビナとウォレットコードでつないでおく
・何かに集中すると時間感覚がなくなる
→スマホでタイマー、アラームをかける
・日付や曜日の感覚がずれる
→予定はカレンダーに登録、2時間前に通知でリマインドする
・必要なものを持ち忘れる
→必ず必要なものはバッグインバッグで一纏めにしておく
鞄持ち帰るときはそのまま移す
事前に準備して確認しておく、出かける前にも早めに確認する
・何らかの動作がないと、或いは何か聞きながらでないと作業が進まない
→触れるものがないと爪先を動かす
手指の皮膚の乾燥したところや固くなったところを剥いてしまう
感覚過敏と集中の切れやすさもあり耳栓かイヤホンは必須
・脳内に常時音声付き映像やイメージやテキストが浮かんでくる
→これを薬で止めてしまうと創作活動に支障が出る
脳内で整理することができなくなるので物忘れが悪化して生活にも支障
・小学生時代までは車道に飛び出すことや部屋を抜け出すことがあった
→今は見たいものができたり思いついたらすぐ出かける
食べたいと思ったものは多少遠出してでも買いに行く傾向がある
単純に体力が落ちたので以前ほど出歩かなくなった
・やや自信がない
→持病を理由に断念せざるを得ないことが多かった
希望する進路や職業を断念した等が影響
・興味があるものは率先して調べて覚えるが、興味がないものは覚えない
→興味がある分野を優先する
興味が向かないものは余力があるときに少しずつ積み上げる
・作業しながら片付けるのは難しい/終わって片付けるまで気力が持たない
→無理をしないで人に頼む、外注する(家族、社会福祉協議会)
余力があるときに少しずつ進める、ゴミ出しだけは忘れずにする
■その他対策していること
・こまめにメモを執る
┗紙のメモは失くさないようファイリング
┗スマホで写真に撮ってクラウドにバックアップ
・時間感覚の狂いによる概日リズム障害
┗必ず眠る時間帯は固定しておく
(時間帯は気にしすぎない)
┗スマホの充電器はベッドから離れたところにする
(寝る前にダラダラ見ないようにする、
アラームが鳴ったとき起き上がるようにする)
┗朝の行動はアプリで細かくスケジュール組んでそのとおり動く
■中程度~重度という結果をどう受け止めるか
予想していたとおりの結果なので特に落ち込んだり改めて深く考え込むということはなく、今まで通りできることはやっていく、できないことは割り切って人を頼ると思う。
わたしはもう働けない状態で通院が生活の中心なので、発達障害自体で困ることは減っている。
しかし持病で入退院を繰り返して体力が落ちたのと、現在も身体状態が安定しないため今後就労する見通しが立たない。
発達障害による部分に重ねて、体の都合で家事をやりきるのが本当に難しくなったという点が今最もストレスになっている。
ここ一年は創作活動も折本を作ってイベントに出るのがやっとという状況で、ウェブの更新が滞っているのでそれもストレスになっている。
ようやく安定して透析できる状態になってきたので今後は生活リズム、スケジュールを如何に管理するかを考えようと思っている。