ぜひやってみてほしい『楽しいこと』があるんですけど、どう?
それは仕事帰りの『おひとりさま映画』。
何を隠そう、コロナ前、いや休職前の私の心を支えていた娯楽です。
1ヶ月書くチャレンジ、Day9のテーマが最近泣いたことなんですが、思い浮かぶのは映画を観に行ったときのことばかり。(歳を重ねるごとにちゃんと涙腺緩んできたっぽい)
昨日に引き続き、アラサー独身女性臭ぷんぷんの話題ですが、どうぞお付き合いください。
私の場合、この『おひとりさま映画』には2パターンあって、1つはシンプルに絶対観たい映画がある、計画的なパターン。
もう1つは、仕事中に「あぁもう無理…楽しいことがないと無理…」としんだ目で上映スケジュールを開いて、いい時間帯になんとなく興味が持てる映画があったら行く、衝動的なパターン。
その割合は体感で1:9、圧倒的に後者が多い。
でもほんの少し前まで、私にとって映画館は決して、思い立ったが吉日!みたいな感覚で行くような場所ではありませんでした。ましてや一人で。
元々映画は好きだし、おひとりさまも平気な性質ですが、やっぱり映画館は観たい映画があって誰かと誘い合っていくものと思っていました。
だから誰も捕まらなかったら行かないし、ましてやなんとなく観たい…かも…?程度で行くなんて、想像したこともありませんでした。
でもある日、私は新しい世界の扉を開けてしまったのです。あれは忘れもしない、2019年4月のこと。
偶然、SNSか何かで『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編を見かけ、「え、これ私が観なくて誰が観るの?」と謎の使命感に突き動かされた私。
居ても立っても居られなくなり、一人映画館へ駆け込みました。これぞ衝動。そして気づいたときには、鼻をずびずび啜り、大号泣。
QUEENのファンでもないのに(今となってはQUEENパーカーを着てこの投稿書いてるけど)、みるみるうちにストーリーに引き込まれ、ラミ・マレック以下俳優陣の本人再現度にも感動。
感情移入しまくった心は完全にスクリーンの中、彼らの真横にいました。
鑑賞後もしばらく茫然としていて、近くのカフェで心を落ち着けることに。
その間、いろんな感動を咀嚼し直して、現実に戻ってくるうちに『おひとりさま映画』の魅力に気づいたんです。
ひとりで行くとこんなにも、映画に集中できて、同伴者を気にせずスッキリ号泣できて、鑑賞後は感動をゆっくり反芻することができるのか、と。
「これぞまさに、快…感……!」
なんかね、私、誰かと映画を観に行くとどうしても映画よりその人が気になっちゃうんです。
上映中って意外と明るいじゃないですか。だから同伴者の表情やささいな動きも地味に視界の隅っこに入ってくる。
てことは、相手も同じように感じてるかもしれない、とかめちゃくちゃ気になってきちゃう。
例えば、「ポップコーン私が持っちゃった。食べたい分ちゃんと食べれてるかな…」とか「私、今ジーンと来てるけどこの人まだ泣いてないのか。泣きにくいな…」とか。
で、鑑賞後も「あれ?このシーンはピンとこなかったのか。わ、そのシーンは私がピンとこないな…」とか「感想大会もう終わり?もうちょっと話そうよ。私の頭はまだ日常に戻れないよ…」とか。
誰かとすぐに感想を言い合えるのは楽しいし、小さいことは気にしなきゃいいんだけど、気になっちゃうんです。
でもひとりで行くと、一切を気にせず映画(スクリーン)にただ集中できる。それがもう快感すぎて。
あとは映画館という場所も、やっぱり特別な高揚感をくれるんだと思います。
私は特に好んで行くのは、大手シネマではなく、ハコが小さめの街の映画館。
それは『映画好きの映画好きによる映画好きのためのシネマ』みたいな、ちょっと独特の雰囲気が凝縮されているから。
劇場やシートのつくりにも、映画のラインナップにも、スタッフの方の接客にも、劇場売店のメニューにも、それが表れていてめちゃくちゃワクワクします。
なんかマニアの空気に触れるのが好きなんですよね。
そんな映画館の最後列で、ひとりビールとおつまみ片手に、心が動くまま泣いたり笑ったり自由に映画を観る。
誰がこれにハマらずにいられましょうか。
しかもね、私の好きな映画館に八丁座というシネマがあるんですが、ここ、最後列がカウンター席になっているんです。(ちなみに同系列のサロンシネマは掘りごたつ席)
粋すぎん?
しかも、ふと横をみると私と同じように、ひとりで観にきてるお姉さんが居たりするんです。もうなんか同志を見つけた気がして、勝手に嬉しくなっちゃて。
でもやっぱりコロナの影響はあって、劇場内での食事がNGになっちゃったり(飲み物はOK)、私のあの理想の『おひとりさま映画』はまだお預け状態。
まあその前に、シンプルに休職中の私には「仕事帰り」という現象が起こらないので、ちょっと足が遠のいてしまってるんですが。
応援の意味でもそろそろ行かなきゃな!
あの頃でも、頻度にすると月に1回行ったかどうかだけど、紛れもなく私は、あそこで過ごす2時間にいつも救われていたから。
今度は私が救うぞー!なんて大きなことは言えないし、大した力もないけど、大事な場所にはいつまでも長く残っていて欲しいから、応援したい。
あ~早くまた前みたいに、ビールとおつまみ片手に観れるようになりますように!
興味が湧いてきた方はぜひ『おひとりさま映画』やってみてください。
小さめの映画館、まじでオススメです🍻
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