「抜け感」の天才、藤井風
昨日の夜中、眠い目をこすりながら観たこの配信。相変わらず、うちの大推しが最高でした。
元々出演予定だった、Vaundyのコロナ感染を受けた代打出演ですが、それが決まったのもつい先日のこと。
「ほえ~忙しいねぇがんばってねぇ~」なんて呑気に思っていたら、当日、さらに生配信が急遽決定し、ファンは歓喜したというわけ。
(実はapexに夢中になって、ちょっと冒頭見逃したんだけど…)
アーカイブがないので「ちょっと一回観てから戻ってきて!待ってるから!」と、みんなの肩をガッと掴んで揺さぶれないし、私自身もおかわりできないのが残念ですが…
思い出せる限りのことを、書き留めておきます。
(配信観ながら必死に残した自分のメモ書き、断片的で瞬間的な感情だらけでめっちゃウケた)
終始漂う、圧倒的「抜け感」
実際そうではあるんだけど、冒頭から「ちょっとなんか呼ばれたんで来ました~あっすあっす👋」みたいな、抜け感満載の推し。
衣装はカッコいいの着させてもらってるけど、よく見たら足元は、おじいちゃんちの勝手口とかに常備されてそうな、ごついビーサン。
そしてMCの途中には、突如手元に現れたバッタに「すげ~~!わぁ飛んだ!」なんて戯れて。
あの1時間弱は、北海道石狩市ではなく、彼自身の地元、岡山県は里庄町でライブをしているようにしか見えませんでした。
「代打なんだからシャキッとしなさいよ…!」と思いつつも、やっぱり可愛いんですよね。
なぜなら、推しだから。
愛たっぷりの温かい「ガチ代打」
そんなゆるゆるな彼が、冒頭から何を歌うのかと思えば、早速怒涛のVaundyカバー。
これ逆だったらさぁ、私きっとその場で泣き崩れてるよ。
誰も悪くないと分かっていても、やっぱり推しに会いたかったとか、ずっと楽しみにしてたのにとか、ぶつけようのない複雑な気持ちを抱えていた人はたくさんいたはずだし。
そんな場で、途中に挟むのではなく、まずカバーから、さらに1曲といわず何曲も歌ってくれる。
そんなことされたら、ファンはきっとめっちゃくちゃ嬉しいし、感謝爆裂で涙腺崩壊しちゃいそうだな、と画面越しに見守る私もジーンとしました。
まあ実際は、嬉しい気持ちとやっぱり本人の声で聴きたかった気持ちと、複雑なことに変わりないかもしれないけれど。
それでも、温かさは100億倍になったんじゃないかなって思いました。
そして「それでこそ、うちの推しだ!」となんだか勝手に誇らしい気持ちにもなりました。
あとVaundy楽曲との親和性高くて、シンプルに聴き惚れた。
ばうくん、早く元気になってね。
シュールで粋な「コロナメドレー」
Vaundyのみならず、多くのアーティストがコロナや体調不良で出演キャンセルになってしまった、今回のRISING SUN ROCK FESTIVAL。
その人たちのぶんも歌う、うちの推し。
「出演できなかった人たちシリーズ、コロナメドレー。」なんて会場をクスッと笑わせる抜け感は保ちつつ、どれもバチバチに決めこいてました。
King gnu、カネコアヤノ、BiSHと、自身のオリジナル曲や普段よくやるカバー曲とは、全く違う雰囲気の楽曲ばかり。
途中「急遽練習したら、ぼっけぇ(めっちゃ)難しかった」とこぼしたものの、ピアノ一本で堂々と歌い上げる彼。
すごいとかなんとかの前に、普通に人として尊敬しました。
「あくまで代打」というのが頭にずっとあるような様子で、「自分のステージ」より「今日のお客さんが求めるステージ」を考えた結果なんだろうなって。
でもね、ひとつだけ言いたい。
King gnuの「Vinyl」を"ヴァイナル"って読むの、たぶんあんたくらいやで…
それでもやっぱり「藤井風」
そして、もちろんオリジナル曲もたくさん歌ってくれました。
何なんw、帰ろう、きらり、旅路と「藤井風の象徴」みたいな曲ばかりで、結局ちゃんと「自分のステージ」も忘れず置いてくんだもの。
今回の代打出演で新しいファン層、かなり獲得したんじゃないですか?
自分の曲なのに歌詞があやふやだったり、喉がつらそうで高音が出なかったり「あんた…もう少し気張んなさいよ…」と眉をひそめつつも、「代打」に全部をつぎ込んだんだろうなとも思ったり。
なんにせよ深夜1時に聴く、ピアノ1本のオリジナル曲たちは最高にエモエモでした。
そしてラストは、お客さんと一緒に踊りたいからと、まさかの音源にのせての「まつり」披露。
最後の最後にwith piano only吹っ飛ばすの、いいね。
ここまでピアノ一本でやってたからか、本人は「ただのカラオケ」なんて言っちゃって。最後はリラックスして楽しく歌えたようですね。
そして、すべてのパフォーマンスを終え「急遽の出演、温かく受け入れてくれてありがとう」と、深いお辞儀で締めくくっていて、つくづく頭からつま先まで優しい人だなと思いました。
そんな彼の去り際に「ありがとう〜!」と叫ぶお客さん。
自身をハグする仕草で、それに応える彼。
そのやり取りを画面越しにみただけで、うるうる再発の私。
推しのライブパフォーマンスは、いつだって泣いちゃうネ。
「ちょっと呼ばれたので、ふらっと来ました🖐」の抜け感を纏いつつも、他のアーティストやお客さんを一番に思いやった最高のステージ。
「藤井風の良さ」がまた新しい人たちに知られて嬉しいし、推してて良かったし、とっても誇らしく温かい気持ちほくほくでした。
そして、こんな素敵なものをタダで覗かせてくれて、RSRの運営さんありがとう。
10月の「風の秋まつり」も、より一層楽しみになりました。
お風さん、代打出演ほんとにお疲れさまでした。
そして出演できなかったみなさんが、1日でも早くまた元気に復活できますように。
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