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アラサーはイケメン杜氏に見初められたい|Osakeテラピースクール参加レポ③

ガツガツ雌ライオン(?)なタイトルをつけてしまった。

でも、あの、全然、日本酒婚活パーティーとかの話ではないので安心して。

全3回のOsakeテラピースクール、最終回の話なので、ほんとあの、全然、普通に読んでってください、まじで。

第1回、第2回のレポもあるので、目を通していただけると、あぁなるほどね(呆)って文脈がわかると思います。

すいませんね、ふざけたタイトルつけたばっかりに。

気を取り直して、当日の内容を振り返っていきます。

第3回 杜氏とうじのためになる話

最終回の第3回は、杜氏を招いての講演会のような形式でした。

今までの「話半分、利き酒半分\(^o^)/」のワイワイ雰囲気とは打って変わって、少し真面目な雰囲気。

そんなところに、これまた緊張した面持ちで登場された杜氏さんに、私の高身長イケメンセンサーが反応。(結局またふざけたトーン…)

第2回の時点で、若い杜氏さんが来られるとは聞いていたものの、スタッフも参加者も人生の先輩が多かったので「若いといっても、基準が分からんでな」と失礼なことを考えていました。

だから、参加者の中で浮いてる私と、同年代くらいの「ホントの若い人」、しかも高身長イケメンが登場してびっくりしたわけ。

可部かべの老舗酒造「旭鳳きょくほう酒造」

私のイケメンセンサーなどどうでもいいので、容姿ではなく肝心のどんな杜氏さんなのか、ちゃんと説明しておきますね。

30代前半のお若い杜氏さんは、広島市は安佐北区可部かべにある「旭鳳(きょくほう)酒造」の濵村洋平さんという方。

杜氏だけでなく、7代目蔵元も兼任されています。

ちなみに、旭鳳酒造の創業は1865年。

150年以上続く老舗酒造は、広島の街ブラ番組『元就』や、その他多くの地域情報番組で取材されているようです。

↑ほら見て、アンガールズ田中さんと同じくらいの身長だよ、こりゃ高身長イケメンっしょ。(もう黙りますね)

と、ここで今さらですが、そもそも杜氏とうじって何?という方もきっといますよね。私もそうでした。

なんなら蔵元くらもともよく分からん。

Osakeテラピースクールでのお話で、ざっくり理解しただけですが、簡単に言うと蔵元は酒蔵の経営者杜氏は酒づくりの責任者だそうです。

会社で例えると、それぞれ社長と工場長、あるいは社長と製造部長みたいな?いや、企画開発部長か…?

…えっと、詳しいニュアンスを解説してくれている記事を見つけたので、あとはこちらでどうぞ!!!!!

そして、濵村さんが7代目蔵元、つまり酒蔵の経営者に就任されたのは、なんと26歳のこと。

お父さんである、先代の体調が優れなかったこともあって、大学時代から継ぐ心の準備はできていたそうですが、

えぇ…26って私より若いじゃん…覚悟すごぉ…

そして、先代亡き後「親父のための一本を造りたい」という思いから、初めて自分で酒質設計(=日本酒のレシピみたいなもの)をしたそうです。

それもお父さんの葬儀の最中に、不思議とそういう気持ちが降ってきたんだと。

これをきっかけに27歳で杜氏も兼任することに。

絵に描いたような、なんと立派な息子…私なんてやっと最近「なんとなーく、進んだほうが良さそーうな、道が見えてきたような気がする・・・・」の段階やで…ほんでこれもぼんやりやでな…

と、ポカーンと口をあけたマヌケな顔で、彼の話を聞いていた27歳の私。

マスクでマヌケ顔を隠せるご時世で、ほんと良かった。

酒づくりと町おこし

隠れマヌケ顔の私がさらに感嘆したのが、濵村さんの地元愛。

ただお酒を造るのではなく、地元「可部かべ」のモノで造ることにこだわっているそうです。

広島県外の方はもちろんだと思いますが、広島に住む私ですら、正直可部ってあんまり馴染みがないのです。

広島市とはいえ、市街地からは離れた自然豊かな場所で、あまり訪問する機会もなく。

※「可部町」は1972年に広島市に編入され、現在は「安佐北区可部」となっています。

かろうじて記憶にあるのは、昔JR可部線が廃止されるだとか、しないだとかのニュースがあったなぁ、というくらい。

でも、太田川に面する可部は、かつて舟運が盛んで、石見や出雲といった山陰地方と広島城下を結ぶ「物流の要」だったそうです。

そんな可部の地下水と自社酵母、そして県内産のお米を使用した酒づくりをする旭鳳酒造。

最近ではなんと、濵村さんご自身もお米づくりに取り組まれています。

2014年の土砂災害で被害にあった田んぼで、地域のみなさんとともに育てるお米は、復興米と呼ばれているそうです。

害虫の大量発生などさまざまな困難を乗り越え、ついに昨年この復興米での酒造りに成功したのだとか。

いや……気合が違う……

そして酒づくりだけでなく、町としての可部を盛り上げる取り組みにも、精力的に取り組まれています。

可部駅東側には、飲食店や宿泊施設が集まる通りがあるそうなのですが、そこのメンバーが集まって、町おこしプロジェクトをされているそうです。濵村さんもそのメンバーの一員。

メンバーによって、この通りは『噂通り』と名付けられ、「噂通りのフェスティバル」など地域を盛り上げるイベントが、定期的に開催されています。

噂通りの会のインタビュー記事もあったので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

ちなみに公式インスタもみつけました。

ちらっと覗くと、ブルワリーやピザの写真もあって「あらあら、私好みのものばかり…」とまんまと行きたくなっている、単細胞27歳の私です。

最後のカンパイと認定証授与

さあ、たくさんお話を聞いた後は、待ちに待った試飲タイム。もちろん、乾杯は旭鳳のお酒です。

今回のお供は、割烹料理屋さん「一具いちぐ」のお弁当。

みて、かわいいね~~~!

そして、この爽やかなラベルのお酒が、個人的にめっっっっっっちゃくちゃ、スキでした。

グラスに注がれただけで、離れていてもすっごくいい香りがして。

ラベルからイメージされる通りの爽やかさに、ほんの少ーしだけシュワッとした酸味と、しっかりした味のある美味しいお酒でした。

毛筆でドンッと書かれたTHE日本酒!なラベルもいいけど、絵画のようにお洒落なラベルもいいですよね。ラベル収集してたら特にテンション上がりそう。

さすが若旦那はやりますね…

そして、今回の最終回で一応このテラピースクールは「卒業」する私たち。(卒業なんて大層なことばをもらえるほど、私は学べたのだろうか…)

懇親会の最中、ひとりずつ名前を呼ばれてこんな認定証が授与されました。

どうも、スペシャリストです

凝ってる…かわいい…ちなみに、裏にはこんな五ヶ条も。

二は特に自信を持って遂行できる

この五ヶ条を読み上げるスタッフさんが「ちょっとアルハラチックなのもありますが…」なんておっしゃってたのが印象的。

いや、全然いいよ、これくらい。愛だよ、愛。

この認定証をもらうときに「同年代の友達にも広めます!」と宣言してきたので、ちゃんと今も財布に入れて持ち歩いてます。

今後私と飲みに行く人は、もれなくこれを見せつけられることを覚悟しておいてください。鬱陶しくうんちくを傾けたりはしないので安心して。

あ、そうそう、今回も帰りがけにお土産をいただいたのですが、こちらも旭鳳酒造のもの。

空き瓶ですいませんね…

いただいて早々に飲み干してしまったので、今さら振り返ってもちょっと詳細に書けなくて申し訳ない…けど、ガツンとした味でこれもお気に入りでした。

全体的に旭鳳のお酒は、私と相性が良いようなので、若杜氏に見初められても何ら問題なさそうなんだけどな。

(このおふざけのくだりは、もう本当にこれで最後にします、すいませんでした)

Osakeテラピースクールを終えて

そんなこんなで全3回参加し、無事卒業できたこのスクール。最後にスタッフさんがお話されていたことが印象的で。

「このスクールに参加されて、日本酒にのめり込んだ人もいれば、ワインソムリエの資格を取った人やクラフトビールに目覚めた人もいます」

「酒造組合としてはもちろん、日本酒を好きになってもらうのが一番嬉しいけれど…自分のお酒の好みに気づいて楽しむのも素敵なことなので」と。(実際の言葉はちょっと違うかもしれないけれど、こんなニュアンスで受け取りました)

このおおらかさにキュンとしてしまうのが、単細胞27歳なわけ。ちょうど「やっぱりクラフトビールが捨てがたいんだよな」と思ったりしていたのでなおさら。

どっちも愛すよ👊と心の中で誓いました。
広島のお酒も、広島のクラフトビールも推します。

…ふう~~~終わっちゃうと、なんか寂しいな。

ちなみに、レポ①にも書いたのですが、このスクールに参加したのは、県外の友だちを「西条の酒蔵めぐり」に連れてったときに、酒蔵のかたにお声がけいただいたのがきっかけ。

なので、全3回ひとりで参加したのですが、正直ずっと心細かった…いろいろ知れて飲めて楽しかったけど、一緒に酒蔵めぐった彼女たちもいればと何度思ったことか…

でもいつか、このスクールの人たちと再会できたら、それはそれで喜びもひとしおなんだろうな。

Osakeテラピースクールを運営してくださったのは、主に東広島市は西条の酒蔵のみなさんですが、西条では毎年10月に酒まつりが行われています。

当面オンライン開催で対応されていたようですが、現時点だと今年はリアル開催できるのでは…?という感じだそう。

私は県外の大学にいたこともあって、お酒が飲める歳になってから行ったことがないので(小さい頃、両親に連行はされた)今年こそ現地参加できるのを楽しみにしています。

無事、現地でのリアル開催が実現できることを願って、最後の参加レポを締めくくりたいと思います。

最後まで読んでくださった方、3編全て読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました😌

(これからも、たまにはこんな感じの記事、書いていきます)

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広島酒造組合の公式サイトでも、Osakeテラピースクールの模様がアップされています。過去のイベント一覧もありましたので、興味ある方はぜひ。

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