社会に振り回されないために。
今日もお疲れさまです。ちんさんです。
今回は、発達障害の当事者に向けて「社会に振り回されないで生きる」という視点で、「僕はこんなことやったらよかったよ」という話をします。
今回は主に発達さんに向けた記事にはなりますが、定型発達の方にも参考になる部分が多いかと思います。
お時間ありましたら読んでいただけると幸いです。
それでは行きましょう。
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①ひとり旅をする。
めちゃくちゃオススメです。
どう考えても発達さんの特性に合ってます。
僕には「旅人になりたい」という夢があるのですが、実はひとり旅をするまで旅があまり好きではありませんでした。
特に修学旅行、”正しい”ルートを一日中回らされて、”正しい”感想文を書く。
いつしか僕は「旅には理由がないといけない」と思うようになっていました。
でも違うんですよ。
「行きたいから行く」以外ないんですよ。
すると不思議なことに、後から本物の学びがついてきます。
「行きたいから行く」。
この衝動に最も素直になれるのがひとり旅です。
多動・衝動性の強いADHDさん、強いこだわりを持つASDさん。
自分の「行きたい・やりたい」はやっぱり独り占めしたいですよね。
ホテルのベッドで「明日は温泉でも行こうかな〜」と考えながら眠りにつく。
翌朝目覚めて、「気が変わった!美術館に行こう!」と宿を後にする。
電車に揺られながら、美しい海を発見。「やっぱりここで降りちゃお!」
宿は現地で探す。
気が済むまで堪能したら、次の街へ。
いつ帰ってもいいし、帰らなくてもいい。
仕事が見つかったら、そのまま住んじゃってもいいかも。
これがひとり旅です。
圧倒的に自由。圧倒的に自分本位。
あなたを縛るのは、あなた自身だけ。
長い休みを取って、行きたいところに行きましょう。
あらゆる固定観念から解き放たれて、蓋をしていた欲求を思い出しましょう。
その欲求こそが、発達最強の武器「やりたいという欲望」です。
僕らは素直になるほど強いんです。
ひとり旅は僕らを圧倒的に素直にしてくれます。
あ、疲れたらいつでも休めるのも最高ですね。
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②取り入れる情報量を減らす。
これも発達さんにとって必須です。
身の回りに情報が溢れていると、ADHDの注意散漫やASDの感覚過敏などが引き起こされて、作業に集中できなかったり、情報処理にキャパシティを持っていかれて疲弊してしまったりします。
余計な情報に振り回されず、自らの意思でキャパをコントロールできるようになるにつれて、“自分の時間”が増えていくんです。
情報量を減らすに当たっては、「いかに必要のない五感情報を遮断するか」という観点で考えるのが良いと思います。
僕が実践した方法を挙げていきます。
・断捨離する。
散らかっていると視覚情報が増え、それだけで毎日情報処理に一定のキャパを持っていかれてしまいます。
発達さんは「片付けるのが苦手→散らかった部屋を見て疲れる→さらに片付かなくなる」の悪循環が永遠に発生しがちなので、いっそモノ自体を減らしましょう。
捨てるのが苦手な人が多いので、誰かに協力して貰うのが良いと思います。
・ガムを噛む。
「噛む」という能動的な行為を行うことで、口の中に意識が集中します。
すると外部に意識が拡散しにくくなり、結果受け取る情報量が激減します。
さらに、噛みながら作業することで、ぐちゃぐちゃだった意識が「噛むこと」と「目の前の作業」に統一され、より集中できます。
と僕は勝手に思っています、でも理に適ってるよね?
僕の父親はほぼ確定でADHDですが、ガム噛んでない方が珍しいくらいです。
多動とも相性が良いです。
・EDMを聴く。
ガムと少し似ていますが、ノリのいい曲を聴いて足や手でリズムを刻んでいると動作に意識が集中し、意識が統一されます。
・情報量の少ない場所で作業する。
薄暗い喫茶店、個室のネットカフェ、自宅のトイレなど、五感を刺激する情報が少ない場所を作業場所に選ぶといい感じです。
・ノイズキャンセルがついたイヤホンを使う。
周囲の音を遮断してくれる優れモノです。
・眼鏡を外す。
ちょっと荒技ですが、視界がぼやけて過ごしやすくなります。
歩いてるときは絶対やめてくださいね!
・満員電車を避ける。
感覚過敏にとったら最強クラスの天敵です。
各停に乗る、時間をずらす、職場の近くに住む、乗ってしまったら死ぬ気でやり過ごす、とにかく全力で対策しましょう。
リモート化で「仕事が嫌だと思ったら満員電車が嫌なだけだった」と気づいた人が周りに大勢いました。
他にもありますが、とりあえずこのくらい。
他にも「好きな刺激で満たす」というやり方もあります。
僕は感覚過敏を「ポジティブな刺激もネガティブな刺激も拡大して受け取る特性」だと思っています。
つまり、自分の好きな音楽や匂い、風景などに触れる時間が多いほど、QOLが加速度的にブチ上がっていくものだと考えています。
すなわち、ネガ刺激を減らしてポジ刺激を増やすことで幸福の総量を増やす。
“刺激戦略”とでも名付けましょう。(言いたいだけ)
たとえば、「満員電車を避けるために自転車通勤にした、サイクリングは趣味なので朝から気分が良い」という例が考えられます。
このように「ネガ刺激をポジ刺激に変換していく」ことを目標に戦略を立てていけば、どんどん生きやすくなっていく気がしませんか?
刺激戦略、ぜひ明日から実践してみてください。
発達さんだからこそ、絶大な効果が得られるはずです。
ネガ刺激から解放されて、自由な感性を手に入れましょう。
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ということで、今回は「発達さんが自分らしく、自由に生きるために勧めたいこと」というテーマで書きました。
書いていて思ったのですが、たとえば最後の刺激戦略みたいなことって「未来への投資」なんですよね。
「明日から生きやすくなるための戦略を今日立てる」
これって、今は”がんばってる”じゃないですか。
でも、明日からは”がんばらない”でいられるんですよ。
つまり、”がんばらない未来”のために、今だけ”がんばる”ということです。
「自分はこんなにがんばっているのに」という人は、目の前のことを潰していくのに必死で、未来が見えなくなってしまっているんですよ。
がんばってない訳じゃないんです、がんばり方を間違えてるだけなんですよ。
努力の総量はそのままに、「未来を向いたがんばり」をすればいいだけなんです。
上司は「優秀な人材を育てて社内で信用を得る」ことを目標にあなたを育てています。
つまりあなたを今の環境に居続けさせることが絶対条件で、その選択があなたにとって「未来を向いたものなのか」なんて考えてません。
周りの「がんばれ」に従うことが、本当にあなたにとって「がんばるべきこと」なのでしょうか?
今一度考えてみてください。
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ということで長くなりましたが、今回は以上になります。
ここまで読んでくれてありがとう!ちんさんでした。
もっとおもしろくなりたいです