最近の野球観戦を振り返って考えたこと。
神宮球場へ向かう。今日も仕事で試合開始後の到着だ。
その昔、スマホなんて無かった時代には、球場に入ってバックスクリーンを見て、はじめて勝っているのか負けているのかがわかった。
だから、チケットをもぎられ、入口を越えて視界がパァーーーッと広がるあの瞬間は、爽快感と共になんとも言えない緊張感があった。
今ではスマホで1球ごとの状況を確認できるし、なんならアプリでテレビ中継まで観られてしまう。
「そういえば、球場全体を見渡さなくなったな。」
なんてことをふと思う。昔はバックスクリーンを見たついでにぐるっと球場を眺めていた。
ヤクルトファンの顔色を窺い、反対側に陣取る相手チームの応援に耳を傾ける。
それからフィールドに目を移して、ランナーの数や出場選手を確認して、やっと席に移動していたなぁ…なんてことをしみじみと思い出す。
同じ時間帯でも違う空の色や、ちょっとした風で季節の移り変わりを知る。
神宮球場が都会の真ん中の異空間であることを、昔はもっと体で感じていたはずだ。
人間、一度「便利さ」を享受してしまうと、それを我慢することなんてできない。だから今さら「一球速報は見ない」なんてことができるわけない。
とりあえず今度神宮球場に行った時は、入場したらまず球場全体を見渡してみよう。
5/19 神宮球場 対横浜戦[負]7-0
■一言戦評■
五十嵐が打たれちゃったなら仕方ない。
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