芹沢あさひは"演じ"られるのか─【Housekeeping!】芹沢あさひ感想
「今更じゃない?」
聡明な全国300億人のプロデューサー諸君はそう感じることだろう。実装されたの一か月以上も前じゃん、と。だが待ってほしい。まずは彼女の姿を見てほしい。
はいかわいい。このかわいさの前に時期など些細な問題である。ゆえに今、語りたいと思っただけである。それだけである。
…嘘をつきました。なんとなく後回しにしてたら旬が過ぎちゃいました。改めまして、ぱーるです。
さて、今回は【Housekeeping!】芹沢あさひの感想文ですが、位置づけとしては前書いた『The Straylight』感想文の番外編です。
こちらですね。読んでいただけると嬉しいですが、特に読んでなくても問題はないです。では早速いきましょう。
プロローグ:『The Straylight』
今回のターゲットはミュージカル。芹沢あさひ、発進!
コミュの前に軽くおさらい。歌番組にて共演したミュージカル出身のグループのパフォーマンスに触発されたあさひは、ミュージカルやりたいと言い出すのであった。バレエなどのレッスンを積み、オーディション(おそらく主演の)を受けるのだが…
こうしてマーガレットあさひが誕生したのである。
カラマリポテト
画像提供:全日本あさひにいっぱい食べさせたい協会
山盛りのポテトでポテト崩しをする話。選択肢ではシャニPの攻め方が変わりますが、「一度触ったところは放してはダメ」という情報が出てくる「右側から攻める」が正解なんでしょうか。Voを上げたいところですけどね…。遊んでるだけなんですが意外と情報量が多いコミュです。
・あさひはレッスンで疲れている
・あさひは最近しょっぱいものを欲している
・あさひは最近足が痛むことがある
痛みもあるでしょうが、上の通りあさひはミュージカルに苦戦しています。普段感じない疲れやかかない汗をかいてるんじゃないでしょうか。なのでしょっぱいものを欲しているのはミネラル不足かと思われます。いや好きなだけかもしんないけどね。かわいいね。
ふねをこぐ
むくれ沢あさひの破壊力よ…
台本の読み合わせで居眠りしてしまうあさひ。シャニPが謝りにいくと主演俳優はあさひのフォローをしてくれます。人間出来てるな…。その後は足が痛むためダンスレッスンを休みたいと言うあさひ。あのあさひが踊れないというあたり相当痛いんでしょう。ただ病院に行こうと言うと嫌がります。
「ダメ」と言われる不安があったのかも
こうなるかもみたいな気持ちですかね
結局あの手この手で宥めて病院に連れて行こうとします。ちなみに
昔シャニPだってこんなこと言ってましたからね
シー・スルー
何気にびっくりしたシーン。あさひもお手伝いするんだな…
というわけでこのコミュでは2つの大事なテーマが出てきます。1つは足の痛みは成長痛だったということ。眠気も痛みも成長期ならではのものだったというわけです。後でまた触れますがこの成長痛、Trueの頃にはなくなります。つまりあさひがアイドルとして一歩進むための「もがき」のメタファーとして描かれ、あさひが成長した暁にはなくなっちゃうんですね。
もう1つはさっきの「もがき」本体、あさひの役作りについてです。
プロローグにも貼りましたが上の通りあさひの課題は表現力。役になりきれてないところにあります。
このコミュではどの選択肢を選んでもあさひにマーガレットの気持ちを感じられるような体験を提案をします。あさひに足りないのは役に入り込むこと、"演じ"きること。そこで必要なのはキャラクターの気持ちになることだとシャニPが考えているのでしょう。
GRADが顕著ですがあさひは心を込める・相手の気持ちを考える、が少し苦手です。なので演じるキャラクターに寄り添って表現をするというのは難しいのかもしれません。あさひが、上にあるようにすごい歌や踊りをするためにミュージカルを始めたのだとして、結局「心」の問題に行き当たるって運命なのかなって思いますね。みんながあさひの成長を見守ってるんだ…
泳ぎ出る魚
笑顔で高速回転してるのかわいいけどちょっとシュール
いよいよあさひの成長を目の当たりにする瞬間が来ます。ミュージカルの通し稽古でのお話です。
いつもよりナーバスなあさひ。あさひなりの緊張感の表れだと思います。
何気にその緊張をほぐしたと思われるのがこのシーン。いつもと違う「マーガレット」を演じようというあさひに「ステージの上で輝くことには変わらない」とアドバイスするシャニP。さてどうなるか。
かくしてあさひはマーガレットを"演じ"てみせ、ブレイクスルーに成功するわけです。というのも…
本番さながらのセットや共演者を見てマーガレットになる「スイッチ」が入ったあさひ。ステージに立つ愛依のスイッチの話をきき、あさひも自身のスイッチを見つけたということですね。こうしてあさひは"演じ"られるってところを見せてくれた…でこの話は終わりなんですがさらにプラスアルファ。果たしてあさひはマーガレットの気持ちを理解した上で演技ができたのか?そもそもあさひは元々"演じ"られなかったのだろうか?という疑問です。
初期のコミュで冬優子と「不良ごっこ」するシーンですが、あの冬優子をしてあさひの演技力は見るところがあるようです。
あと演技とは違いますが、趣味:人間観察に裏打ちされたものまねセンスまであるわけですから、誰かを演じるくらい元からできたのではないかと思ったわけですね。
私見ではありますが、結論から言うとあさひは、マーガレットの気持ちを完全に理解したわけでもないし、元から演技ができなかったわけでもない、と思います。「じゃあ成長してねーじゃん!」と思われるかもしれませんがそうではありません。あさひの今回のブレイクスルーとは、ミュージカルというフィールドであさひが「スイッチ」を見つけたこと、にあります。
あさひ本人にその意識がなかっただけであさひはパフォーマンスになると「スイッチ」が入るタイプのキャラです。言い換えるとその世界に没入する物凄い集中力の持ち主。何かに集中すると周りの声が聞こえなくなるタイプです。あさひは「世界」を認識できればそこに没入できます。つまりあさひの成長とは、あさひがその感覚をアイドルとしてのステージだけでなく、ミュージカルの舞台でも「スイッチ」という形で理解できたということです。
今回そこに至れたのには、「ステージの上で輝くことには変わらない」というシャニPの言葉が大きいように思います。また完全とはいかないまでも、あさひなりのマーガレット像の理解があったからだと思います。あさひのアイドルコミュではいつも「心」の理解について描いているので今回もそれに関しては一歩前進したと感じます。そう考えると今回のシャニPのプロデュースは見事の一言に尽きますね。
てなわけです。さすが俺たちのシャニPだぜ
くもはれてのちの光(True End)
やっぱりあさひにはたくさん食べさせたい
公演を終えて、打ち上げする2人のお話です。このTrueでは、様々な隠喩等を用いて、今回の「ミュージカル」とは何だったのかを描いています。
・成長痛が消えた
これは勿論ミュージカルを通じてあさひが一歩前へ進んだ描写です。演じるという課題(=痛み)を乗り越えた証拠ですね。まだまだ大きくなることでしょう。
・山盛りのポテト
あさひにとって、今回のミュージカルは目の前に現れた「山盛りのポテト」だったんじゃないかと思います。ワクワクしながら食べ始めたポテトの山。
シャニPに教わったこのルールを、あさひは守りました。一度触ったポテト(=一度始めた仕事)は変えない、諦めない。病院に行きたがらなかったシーンはこの思いに繋がっていたんですね。
これはまたミュージカルやるかとの話へのレスポンスですが、あさひはあまり関心がない模様。食べきってしまったポテトの山にはもう興味はないってことなんでしょう。
あさひが見てるのは前よりも高い山。
という結びで幕を閉じます。あさひの無限大の可能性、これからも見届けていきたいですね。
まとめ(と、おまけ)
『The Straylight』はストレイライトのメンバーがそれぞれの課題と直面しそれを乗り越え、真に彼女たちがストレイライトとなるお話でした。本編では主に冬優子と愛依について取り上げていたのですがあさひはあさひでこんな成長を遂げていたのでした。あさひの成長は勿論ですが、シャニPのあさひへの関わり方も進歩しているように感じました。イベントの番外という側面もありますが、GRADからの正当続編っぽかったのもよかったですね。
綺麗にまとまりましたけど、イベントシナリオと限定アイドルのコミュが連動するのはもう勘弁してほしいですね…。あさひコミュを読まないことでイベントの評価が変わるなんてことはないですけどちょっとずるいですよね。ただでさえ限定復刻しないんだから…
とりあえず今回の限定霧子と『見て見ぬふりをすくって』は連動してなかったです。よかった。とはいえ霧子もGRADの正当続編だし、結局コミュを人質にとられているのは一緒でした。プロデューサーとは弱い生き物です…
感想文を上げる予定はないのでここで少し。『見て見ぬふりをすくって』もよかったですね。シナリオの構図はまんま感謝祭と一緒なんですけど謎の安心感がありました。咲耶の成長を感じる部分もありましたしね。摩美々はひたすらにいい子だし。摩美々は可愛いなぁ!とにかく今のアンティーカなら大丈夫だっていう太鼓判を押してくれた感じがしますね。
おまけが長くなりました。ここまで読んでくださってありがとうございます。もっと私の筆が早ければ旬というものを逃しはしないんですけどね。シャニマスは振り返りが大事ということでご勘弁願いたいと思います。お後がよろしいようで。それではまた!ノシ