催眠術と閉所恐怖症の話

こんにちは!
ボヤボヤしていたらあっという間に2月に入ってしまいました。
2月は日数が少ないので仕事のスケジュールが少しズレることに加え、確定申告の準備が入ってきたりでもう既になんだかてんやわんやしています。

先に宣伝失礼します!

■OUR FEELさんにて連載中
「今日も月夜に君のめし」
https://ourfeel.jp/episode/2550689798581263217

■めちゃコミックさんにて連載中(原作担当)
「マリッジシンデレラ」
https://mechacomic.jp/books/192051

原作を担当している「マリッジシンデレラ」電子版1巻が、2月20日に発売になる予定です。
今までめちゃコミさんで独占配信して頂いていたので他の電子サイト様では配信されていなかったのですが、合冊版での販売が開始になりますので、もしよければこの機会にお好きな電子サイト様でご覧頂けましたら嬉しいです。

因みに「今日も月夜に君のめし」はOUR FEELさんの他に各電子サイト様で単話販売をして頂いております!
ので、そちらもぜひよろしくお願いいたします。


さて、今日の日記の内容ですが、「催眠術」について思う話を書こうかなと思いました。
ネットで「水曜日のダウンタウン」のクロちゃんリアル人生すごろくが話題になっていたので見てみたのですが、その中で催眠術をかけられるシーンがありました。

説明のために少し内容に触れると思いますので、もしこれから見るからネタバレを踏みたくないという方がいらっしゃいましたらお気をつけ下さい。

詳細は省きますが、すごろくでクロちゃんが「催眠術を解き忘れられる」というコマに止まりました。
催眠術自体は「水を甘く感じるようになる」という軽め(?)のものだったんですが、あえてその催眠術を解かずに放置、その後しばらくずっと水を甘く感じていたようでした。

ものすごく唐突な話なんですが、とても催眠術に興味があります。
「人生で一度くらい体験してみたい」と思っているのですが、とはいえかけてもらうならやっぱりプロの方(?)にお願いしたく…笑

わさびが辛くなくなるとか水が甘くなるとか、そういう経験をしてみたいのもそうなのですが、そもそも「催眠術」という仕組み自体にも興味があります。

催眠術をかけた状態でトラウマなどの治療をする「退行催眠療法」、あれも果たしてどういう感覚なんだろう…とテレビ等で見る度に考えます。

「興味があります」と書くととても軽率な書き方なのですが、副作用のようなリスクがなく根本から改善が出来るのなら恐らくとてもいいことだよなぁと思っています。
時間や言葉や人間の力では修復しきれないようなトラウマを抱えている場合、その人の考え方や捉え方自体を軽く出来るのであれば、きっとそれでしか救えないものもあるのではと思ってしまうのですが、うーーん、どうなんでしょう…。
すごいちょっと…話が私の手に負える範囲ではなくなってきたので戻したいと思います。

私自身は特に重いトラウマなどを抱えていることもなく、一応冷やかしという訳ではなく真剣に興味を持っているつもりではいるのですが、もしそういう催眠術で治るのであれば治してみたいなぁと思っていることがひとつあります。

私は多分「閉所恐怖症」なのですが、とりあえず日常でそこまで困ることはない程度です。
困ることがあるとすればMRIだとか、ちょっとした閉所でソワソワしてしまう事だとか、その程度です。
ただ治せるものなら治してみたいなぁとは思っています。

夜寝るときに2匹の猫と一緒に寝ているのですが、猫が私の左右に陣取り、布団の中で身動きが取れない時にも「閉所だ」と思ってソワソワして寝付けなくなります。

子供の頃、祖父母の家のトイレに入りちょうど鍵が壊れてしまって閉じ込められたことがあったのですが、きっかけとして思い出せるようなことはそれしかないのでそれがきっかけだったのかなぁと思っています。

とはいえトイレには窓もあって暗かった訳でもなく、すぐに祖父母が気づきドアノブを外してくれて外に出れたような覚えがあるのですが、なんとなく日常でたまに「あ、これ閉所かも」と思った際には、「怖い」と感じる前に別のことに意識を逸らすことであまり気にしないようにしてやり過ごすことがたまにあります。

いちばん最近で言うと映画館でした。
壁際から2番目の席を取ったのですが、壁際の席の脇に通路がなく、端の座席の横がすぐ壁になっている映画館でした。
てっきり左右に出入口があるのだと思って席を取っていたのですが、出入り口が中央のみで、それに気づいた時に「あっここ閉所だ」と思って考えるのを止め瞬時に入場特典を開けました。

私の場合、空間自体の狭さと言うよりも、なんというかすぐ横が壁、周りにも沢山の人、簡単には出られないという状況が私にとって閉所でした。
「簡単にここから逃げられない」という感覚が閉所だと感じるのかもしれません。
なので身動き出来ない程の人混みも閉所だと感じます。

よくある、映画でダクト的なところに逃げたら出られなくなるだとか、洞窟に入って腰まで水に浸かりながら先に進むとか、そういう描写は「あ〜〜〜無理無理めちゃくちゃこえ〜〜〜〜!!!」と思いながら見ています。

あ!!!!!!!!
今思い出したんですが、閉所を怖いと思うきっかけになったというか、最初に「狭いところって怖い」と思ったときのことを思い出しました。
さっきの祖父母の家のトイレの件は全然関係なかったかもしれません。笑

小学生の時に読んだ、図書室に置いてある昔の偉人の漫画本だったのですが、ちょっと誰の話だったかは思い出せず…。
それがとにかく怖かった覚えがあります。

確か仏教系の偉いお坊さんの話で、「深く掘られた穴に2週間くらい?閉じ込められる修行」の話がありました。
井戸みたいに深く掘られた穴に入り、2週間くらいの間、確か水だけは与えてもらえるのですが、ずっと閉じ込められる修行のシーンだったと思います。

色んな欲を手放す修行…みたいな、それをやると確か更に僧侶として位が高くなる(?)みたいな内容だったと思うのですが、その修行の最中に、そのお坊さんが「嫌だ、怖い、死にたくない助けてくれ」みたいに発狂してしまうシーンがあった気がします。
とにかくそれが怖くて。
大の大人が死の恐怖を感じて泣き叫ぶシーン、とにかく怖くてそこだけが脳に残っています。

それがきっかけで、「狭いところで助けて貰えない、自分一人ではどうにもならない恐怖」みたいなものに対してとても怖くなったような気がします。

数年前に、長野県の善光寺へ行ったことがありました。
善光寺では「お戒壇めぐり」という体験が出来たのですが、階段で御本尊の真下に下り、真っ暗闇な中を進んでまた上がってくるという体験をさせて貰いました。

地下になっている部分は本当に何の灯りもなく真っっっっっっ暗闇で、手すりだけを頼りに歩き、確かコの字型(?)の通路を通って出てくるルートだったと思います。

わずか五分もないくらいの時間だったと思うのですが、それがもう本当に本当に怖くて。
自分の後ろからもどんどん次の人達が入ってくるので、引き返すことも出来ない、何も見えない、そもそもこれってあと何分くらいかかるの!!???と思ってめちゃくちゃ肝が冷えました。
その時は友達と一緒だったので「ここで迷惑をかけたらガチでまずい、周りの人も巻き込んで本当に大騒動になってしまう」と思って何とか気を保っていました。
一緒に行ってくれた友達がいなかったら本当に発狂していたと思います。
友達、本当にありがとう…。

あれはもうめちゃくちゃ…後にも先にもないくらい本当に怖かったです。
「あ〜〜〜これはだめだ、本気で暴れるかも」と思いました。
この経験で確実に自分は閉所恐怖症なんだなぁと学んだのですが、結局自我を保つために最後に必要なものは他人の目なんだなと思いました。
恥を捨てたら人間は簡単におかしくなるのかもしれない。怖い。

ものすごく長く自分語りをしてしまったのですが、もともとは催眠術の話でした。
脱線しまくってしまい申し訳ありません。
催眠術をかけてもらうような機会は、今後私の人生で果たしてあるのかどうか…。

まとまりのない文章になってしまいましたが、今回はここで終わりたいと思います。

ではまた!!