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漫画家としてのスタンスについて

こんにちは!
ここ数日、冷え込みが一気に厳しくなり…
今これを書き始めたのがまだ朝(7時)なのですが、スマホの温度計は-1℃と表示されています。
外は-1℃らしいです。いやだ〜〜〜。

まだエアコン付けたてで全然部屋も温まっていないので、猫たちと一緒にこたつにもぐりながら書こうと思います。

今日は何を書こうかなとずっと考えていたのですが、原稿期間中のため仕事以外にとくに大した出来事もなく…、
あ、念の為説明を入れておきますと、一応漫画家をしています。

宣伝を貼らせてください。

■OURFEELにて連載中
「今日も月夜に君のめし」
https://ourfeel.jp/episode/2550912964906053562

■めちゃコミックにて連載中(原作担当)
「マリッジシンデレラ」
https://mechacomic.jp/books/192051

毎回宣伝を貼らせていただいてすみません。
しかし宣伝も仕事のうちなのでなるべく貼れるところがあれば貼っていかなければな…と思っております。すみません。
本来であればSNSでももう少しまめに宣伝をするべきなのですが、どうにもSNS不精で…

漫画家友達からも「Xを更新しなさすぎ」と認識されています。
本当に宣伝以外のポストをすることが少なく…
もっと絵とか描けばいいんですが、なかなか仕事以外の筆が進まなく、絵をあげることが少ないです。
これはとても悪いですね。
怠惰としか言いようがない。
せっかくなので今回は私の漫画家としてのスタンス?というか、どういう気持ちで漫画を描いているのか、みたいなことを書こうかなと思います。

まず私は絵を描くのが嫌いです。
これはめちゃめちゃハッキリ言えます。
決して漫画家という仕事を嫌いな訳ではないのですが、「絵を描くことが苦手」です。
しかし嫌々作品を作っている訳ではないので、もちろん楽しんで精一杯仕事はさせて頂いております。
誤解のないようそこはしっかり言っておきたいと思います。

だいぶマイナスなことを言っていますが、単純に自分の絵の下手さが見ていられないというか…
もちろん漫画家さんはみんなそれと向き合って描き続けていらっしゃるのだと思いますが、多分私は絵を描く人の中でも割と珍しいタイプで、自分の絵があまり好きではありません。

「原作者」という立場ではなく一応「漫画家」として活動をさせて頂いているわけで、これはだいぶ欠点だなぁと思っています。
思うに私は自意識が強すぎるせいか???と考えています。

絵を描く人の大半がそうだと思うのですが、描いたあとしばらくすると「描いた直後は上手く描けたと思っていたのに、よく見るとここが下手くそだな」という現象に陥ります。
私はそれになりやすいです。
そして私は恥をかくことが嫌いなので、「あ〜〜また下手くそな絵を世の中に出してしまった」と落ち込みます。
恐らくそれが人よりも強いです。
結果、そのせいでどんどん絵を描くことに対しての苦手意識が強くなっていっているのだと思います。

先程「私は絵を描くことが嫌いです」と書きましたが、本当の意味で絵を描くことを嫌っている訳ではなく、「自分の絵の下手さと向き合うことがしんどい」という意味が正しいかと思います。
勿論絵を描くことは好きです。
子供の頃から落書きばかりしてきて、そして今でも描き続けて仕事にまでしている以上、ある程度の「好き」が無ければ続けてこられなかったと思います。

あの宮崎駿大先生でさえ「絵を描くのは面倒くさい」と言っている訳ですから、私のような半端者ならば尚更だと思います。

山口つばさ先生の「ブルーピリオド」という漫画、ざっくりとあらすじを説明すると、主人公が東京藝大を目指す漫画です。
アニメ化映画化もされていて、私もとても好きで尊敬している漫画です。
そのなかで主人公の八虎は「絵を描くこと」に向き合い続けていて、楽しさ、悦び、そして描き続けるしんどさが描かれているのですが、とにかく…分かりみがすごい。
好きで始めたことなのに離れたいと思う瞬間があったり、自分が何を描きたいのか分からなくなったり、好きなことをしているからといって常に楽しいわけではなかったり、もう…わかるよ!!!!!!!!!と大声で転げ回りたくなります。

橋田というキャラが出てくるのですが、私はそのキャラに対して一層愛着を持っています。

作中(11巻)で、「僕ほんまは絵描くの苦手やねん」という橋田のセリフがあります。
あ、橋田は関西弁です。
関西弁で細目で長い三つ編みの、胡散臭い系男子です。
私はブルーピリオドは橋田推しです。
ビジュも性格もとてもいいので是非!!見てみてください!!!
唐突に橋田の布教を挟みましたが話を戻します、すみません。

「絵が好きで絵を描く人が好きで自分も絵を描いているけど、そういう人を知れば知るほど 自分はそっちには行けんなぁって思わされんねん」と話すシーンがあり、ここ……
それな!!!!!!!!と思いすぎて…

やっぱり純粋に絵が好きで絵を描くことを楽しんでいる人には、どうしたって敵いようがないと思う気持ちにめちゃめちゃ心当たりがあります。
好きで描いていて、描き続けていて、しかしそれでも自分の中では「絵を描くことのしんどさ≫絵を描くことが好きな気持ち」になってしまっていて、好きで楽しくて自由に描いている人には到底及ばないなぁと地べたから空飛ぶ鳥を眺めるような気持ちになります。

そしてそれでも私が漫画家を続けていられるのは、「話を作ることが好き」だからだと思います。
私は圧倒的に絵を描くことよりも話を作ることが好きなタイプです。

高校時代に演劇部に所属していたのですが、割とそれがきっかけだったのではと思っています。
今でも高校演劇を見るのは好きです。
演劇とか劇団四季とか落語とか、たまに観に行ったりしています。

私は作家として優れているわけではありませんが、それでも創作が好きで、そして仕事であれ趣味であれ、恐らく創作から離れて生きることは出来ないんだろうなぁと思っています。

私はオリジナルの世界観、新しい設定で独特のストーリーを生み出すことが出来る作家ではありません。
どこかで読んだことのあるような、ありきたりな世界観で設定で、よくあるストーリーで、そんな話の中にどうにかこうにか自分らしさみたいなものを植え付けて、なんとかかんとか作り続けるしか出来ない。
そういうタイプの作家です。
それでもやっぱり物語を作ることは好きで、漫画という媒体が好きで、絵を描くことは苦手だけど一応これからも続けていけたらと思っています。

めちゃめちゃ…自分語りになってしまいました。
そしてまとめると「絵も話作りも人より優れていないけど、好きなので頑張ります」というだけの日記になってしまいました。
まぁいいか。割と今日は自分の話をしたなぁという感じです。

もともと自己開示のために始めたものでもあったので、たまにこういう…勝手な自分語りのときもあると思います。
お付き合い頂けましたら幸いです。

今回は今年のベストバイでも考えて書こうかなと思っていたのですが、全然違う日記になりました。
そして今気づいたのですが、私は週イチでこの日記を書いているわけで、そうすると今年中に書く日記ってあと2週分+大晦日に振り返りなど書きたいなと思っているので、つまり3回分しか…ない…!?!?!

今年が終わる…早い…早すぎる。
今年もなんだかんだ仕事をしてちょっと遊んで、ボケーッとしていたらもうこんな時期になってしまいました。怖い。

とりあえず目先の原稿を今日も進めたいと思います。頑張ります。

だいぶ長くなりました、すみません。
ではまた!