制作過程「手と紙コップ」サンフラワー紙
前に同じモチーフ構図でデッサンをしましたが、今回は紙を変えて描きました。
・TMKポスター紙とサンフラワー紙
TMKポスター紙とサンフラワー紙
TMKポスター紙色はナチュラルホワイトで、細目の紙質です。対して、サンフラワー紙は純白色で中目の紙質を持っています。教室ではデッサンで主にこの2種類を使用していますので、比べるために描くことにしました。
開始30分
形と大きく明暗をとっていきます。
TMKポスター紙より目が荒く、色も濃く出ているのがわかりますか?
この発色の良さがサンフラワー紙の良いところですね!
開始1時間
軽く暗部をティッシュや羽箒で擦ってマットなニュアンスを出したあと、さらに上に描き込みを足して立体感を強調していきます。ここまでほぼ3Bを使っています。
開始1時間30分
直線を重ねるだけでなく、手の表面を撫でるようなタッチを重ね、手の中の筋肉の流れを観察して描いていきます。練り消しで軽く叩くことで弱い凹凸も描きます。
稜線には荒い目を残し、回り込んで表情が弱くなっていることろは軽く擦ったりHなどでマットに表現していきます。
この荒い目を出す表現がしやすいのもサンフラワー紙の特徴ですね。
開始2時間〜2時間30分
どんどん描きこみしていきます。
特に、中指の根元の皮が引っ張られて筋が浮き上がってるところなど、描き込みどころですね!
完成(3時間)
完成(3時間)
指と手のひらはもちろんですが、手首の形もしっかり描き込んでいきましょう。
指の細かな表情も描けていますか?
手のデッサンを入試に出す課題でも、大学によって紙の種類が異なったりしています。
しっかり確認して同じ紙で練習しましょう!
金沢美術学院
永井ちなみ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?