制作過程「手と紙コップ」TMKポスター紙
今回は、基本の手のデッサンの制作過程です。
白く、手に入りやすい紙コップをモチーフに制作していきます。
構図を探りながら、手の形を取っていきます。
鉛筆は3Bをメインに使っています。
この時、手の甲が見えすぎている事に気づいて、一気に形を変更していきます。
手の甲の形を一気に修正したのに気づきますか?
デッサンをする中で、輪郭線をはじめに決めて塗り絵のように進めていく人がいますが、かなり危険だと思っていて下さい。
形の狂いに気づけず、完成まで描き込んでしまったり、気づいても勿体なくて描き直すことが出来ずに進めてしまいます。
柔らかい鉛筆で描き進め、臨機応変に形を修正することを心がけて下さい。
紙コップと、その周辺の指をメインに形を少しづつ決めていきます。特に、人差し指と親指の形をしっかり出す事を意識しています。
一番複雑な人差し指、中指、薬指の根本の形は、最後まで探っていきます。
描き込みの中で、形がなくならないように何度も確認します。
紙コップも、そろそろ描き始めていきます。
最後30分で、一気に絵を決めていきます。
形は最初に決めるイメージがあるかもしれませんが、私は最後の最後まで形を決めずに中の描き込みをしていきます。
いかがでしたか?
手は、特にデザイン専攻の入試に頻出となっています。
自分の手を理解すること、複雑な形を描く練習に励んで下さい。
金沢美術学院
永井ちなみ
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