クロッキーを制すものはデッサンを制す?
形が合わない…顔が似ない…
トップ画像はクロッキーとは異なるかもしれません。笑
デッサンを教えていて、「顔が似ない」「測っても測っても形が合わない」という悩みがよく出てきます。
そんな時は、モチーフの「印象」が捉えられていないのかもしれません。
印象というのは、対象をパッと見た時に感じる形や特徴の事だと思ってください。
初心者の人ほど観察すればするほど、この印象がとらえられなくなってきてしまいます。
「形を正確にとれば、印象も合うんじゃないの?」
と思う人もいると思いますが、違います。
どんなに正確に測ろうとしても、そこにはズレが生じます。
写真のように一瞬で全てを写しとれるわけではないからです。
測った形を画面の中で正確に描くためには、モチーフを見た時の「印象」に合わせていく力が必要です。
丸いものは丸く、四角いものは四角くといったように。
デッサンとクロッキーの違い
デッサンが形を正確に取る練習方だとすると、クロッキーは印象を正確に写しとる練習方だと思って下さい。
形を正確に取る力と、印象を捉えて写し出せる力が共に上がることで、デッサンが上達します。
クロッキーの練習のしかた
じゃぁどうやってクロッキーすればいいの?
クロッキーとは、長い時間をかけて測って写しとることはぜす、5分10分程度で完成させる描き方です。1時間もかけて描いたものはクロッキーとはいいません。
紙はなんでもいいです。
クロッキー帳なるものがありますが、なければ裏紙でもなんでも良いです。
硬い画板にクリップで固定させれれば、描けます。
ただ、ノートなど線が入っているものは目印があり練習にならないので、無地のもので行いましょう。
モチーフもなんでも良いです。
手でも、目の前の風景でも。
近くにあるものを目の前に置いて5分10分程度で描く。
ちゃんとタイマーをセットするとより良いです。
形は正確で無くて良いです。
消しゴムで直さず、完成した形を見て、また同じモチーフを一から描きます。
印象が合うまで。
これを100、200、1000と続ければ、からなず上達します。
いろんなクロッキーの仕方があるので、またの機会に描きたいと思います。
今日やったクロッキー
何を描いても学びがあります!
とにかく手を動かし続けましょう。
金沢美術学院
永井ちなみ