球体を描く
今回はモチーフ「サッカーボール」を使って、球体を描いていきます。
球体の立体感を捉えながら、ボールの模様の捉え方のポイント、皮の表現について考えながら描いていきましょう。
球体は、どこから見ても輪郭線は「正円」になります。
中心から同じ長さをとり、まずは正確な正円を描きましょう。
模様の無い球体であれば先に影を描いていきますが、複雑な模様があるモチーフですので、先に模様の位置関係を描いておきます。
目測で書いていくのではなく、中心線に当たる場所を確認するなど、目印になる場所を探っていきましょう。
ここで注意するのは、線を強く描きすぎない事です。
模様はその位置によって見え方の強さが変わってきます。
今は当たりをつけるだけと考え、いつでも消せるような線を心がけましょう。
私はここでも3Bを使っています。
ここから先に青い色を塗りたくなってしまいますが、それの前に明暗をつけていきましょう。
トップの光の当たる位置を意識して、3Bで滑らかな影を描いていきます。
この時、タッチが一方向にならないように、ボールの形を撫でるような意識で鉛筆を動かしましょう。
ある程度陰影をつけたら、少しづつ青い5角形の皮に色を乗せていきます。
全体感が掴めてきたら、皮の間の縫い目や、光っている筋など、一つ一つ観察して描きこんでいきます。
どんどん描き込んでいきます。
いかがでしょうか。艶やかな皮の感触が出ましたか?
ボールを描く時は、細部を描くことで少しづつ陰影が弱くなっていくことが多いので、何度も上から明暗を付け足していきましょう。
頑張っていきましょう!
金沢美術学院
永井ちなみ