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使える言葉を使うこと

自分でもよくわからない言葉を使うことがある。例えば大学でのゼミで学んだことを話すとき。概念を知っただけで説明する場面など。

また、中身がなくて自分の体験と結びついていなくて、抽象的でふわふわした言葉を使うときもある。そういうのって、自分で話してて「本当にそうかな?」と思うときがあるし、「~を目指している」って話しててもモチベーションが湧きづらかったりする。私は就活の面接で感じたことがある。

昨日、「ファシリテーションで大事なこと3つ」というテーマで話すワークショップに運営側として参加して、大学生たちが話すのを観察したり、講師だったファシリテーターの話を聴いたりした。

「主体的に参加できることが大事」っていう言葉が参加者から出てきて、講師自身もそうしていると話してくれた。言葉だけ見たら一緒なんだけど、私はその「主体性」っていう言葉をどれだけ血肉にして使いこなせているだろうって思った。
ファシリテーションや話し合いにそんなに気を配ったことがなく知識や経験が少ない場合でも、「主体性」っていう言葉は知っているし、「主体的に参加できるのって大事だよね」という意見に異論はないんだけど、私は「主体的ってどういうこと?何をすること?例えばどんな場面?」と問われるとまだしっくりくる言葉で言語化できないなーって思った。

体験について語るとき、見ていた景色やそのとき感じたことなどを「イメージしながら」話す。そのとき使う言葉は、体験と紐づいていて血肉になっている言葉だし、話す態度から本人にとってしっくり来ている言葉なのか、その体験が楽しかったのか、苦しかったのか、よくわかる。説得力も違う。

言葉にすることは、振り返って整理すること。それは演出だなあって最近思う。体験や知った事実などを、改めて誰かに向かって言葉にするとき、その伝え方次第でよりわくわくするように伝えたり、学びが深まるように伝えたりすることができる。
私も大事な出来事や知識などを、しっくりくる言葉を使って魅力的に伝えられるようになりたいなと思った。

体験と結びついた、身の丈に合う言葉を。相手に伝わりやすい言葉を。無理なく、素直に。

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