すーあくえすと♯5.5
第5.5章 しおかぜ賭博場での激闘
しおかぜ街の賭博場でのオープンイベント、麻雀大会にエントリーしたスーア、しう、さんたろの3人は、「カレー求道者」というチーム名で挑むこととなった。大会は3人1チームの団体戦形式で、先鋒、中堅、大将の順で対局し、持ち点が引き継がれる特別ルールが採用された。
チーム紹介
カレー求道者
先鋒:しう
中堅:さんたろ
大将:スーア
トバシ隊
先鋒:ちなの
中堅:りげ
大将:アスタル・テア
森の守護者
先鋒:しらたま
中堅:れに
大将:オキナ
運営さんちーむ
先鋒:パライヤ
中堅:そるち
大将:かくちゅ
先鋒戦のテーブルには、しう、ちなの、しらたま、パライヤが集まった。
「カレー求道者、先鋒のしう、いざ参る!」
しうが気合を入れる。
「負けないわよ!」
ちなのが笑顔で挑発する。
「皆さん、楽しくやりましょう。」
しらたまが柔らかい笑みを浮かべた。
「いざ、勝負!」
パライヤが威勢よく宣言した。
対局が始まり、しらたまが序盤から積極的に攻める。第一局では、しらたまが開局早々にリーチをかける。
「リーチ!」しらたまが宣言する。
しうの手牌には、五萬、六萬、七萬の順子が揃っており、他の牌はバラバラだ。ちなのは手堅く進め、パライヤは攻め時を見極めている。しうはリーチに応じず、慎重に進めることを選ぶ。
しらたまがツモ。
「ツモ、七対子ドラ2!」しらたまが上がりを宣言し、大きく点数を稼ぐ。
「強いな…。」しうが唇を噛みしめる。
中盤戦、しうは再びリーチを狙うが、なかなか牌が揃わない。ちなのは相変わらず堅実に進め、パライヤは攻勢に転じるタイミングを見計らっている。しらたまは引き続き積極的に攻める。
しうがリーチをかける。
「リーチ、一発!」しうが宣言する。
だが、次の瞬間、ちなのがロン。
「ロン、タンヤオピンフドラ1!」ちなのが上がりを宣言し、しうの点数が減少する。
終盤戦、しうは再びリーチをかけるが、またもやしらたまがダマでちなのを狙い撃つ。
「ロン、平和一盃口三色ドラ2!」しらたまが上がり、圧倒的なリードを保つ。
最終的に、しらたまが1位、しうが2位、パライヤが3位、ちなのが4位となり、しうは善戦したものの、しらたまの圧倒的な強さに苦戦した。
続いての中堅戦では、さんたろ、りげ、れに、そるちが対局に挑む。
「私たちのチーム、ここで挽回しなきゃ!」
さんたろが意気込む。
「ふふ、簡単には勝たせないよ。」
りげが冷静に答えた。
「お手柔らかにお願いします。」
れにが穏やかに言った。
「全力で行くぞ!」
そるちが声を上げた。
対局が始まり、りげは慎重な打ち回しを見せる。第一局では、りげが早々にテンパイし、リーチをかける。
「リーチ!」りげが宣言する。
さんたろの手牌には、四筒、五筒、六筒の順子が揃っており、他の牌も順調に揃っている。れには守備的な打ち方を続け、そるちは攻めの姿勢を崩さない。
りげがツモ。
「ツモ、リーチ一発平和ドラ2!」りげが上がりを宣言し、大きく点数を稼ぐ。
「さすが、りげさん…。」さんたろが感心する。
中盤戦、りげは再びリーチを狙うが、さんたろもリーチをかける。
「リーチ!」さんたろが宣言する。
れには防御に徹し、そるちは攻め時を見極めている。りげは慎重に進める。
さんたろがロン。
「ロン、リーチ平和ドラ1!」さんたろが上がりを宣言し、りげの点数が減少する。
「やった!」さんたろが喜ぶ。
終盤戦、りげは再びリーチをかける。
「リーチ!」りげが宣言する。
だが、次の瞬間、そるちがツモ。
「ツモ、面前ツモ対々和ドラ3!」そるちが上がり、点数が逆転する。
最終的に、そるちが1位、れにが2位、りげが3位、さんたろが4位となり、カレー求道者の持ち点がさらに厳しい状況に追い込まれた。
そして、大将戦に突入。スーア、かくちゅ、オキナ、アスタル・テアが対局に挑む。
「ここで決めるわ。」
スーアが決意を込めて言った。
「さあ、勝負の時間だ。」
かくちゅが穏やかに微笑んだ。
「精一杯やるわ。」
オキナが真剣な表情で応えた。
「この勝負、負けない。」
アスタル・テアが闘志を燃やした。
対局が始まり、スーアの牌運が冴え渡る。第一局では、スーアが早々にリーチをかける。
「リーチ!」スーアが宣言する。
かくちゅの手牌には、一筒、二筒、三筒の順子が揃っており、他の牌も順調に揃っている。オキナとアスタル・テアも攻めに転じるが、スーアのリーチには対抗できない。
スーアがツモ。
「ツモ、リーチ一発タンヤオドラ3!」スーアが上がり、大きく点数を稼ぐ。
「さすが、スーア。」かくちゅが感心する。
中盤戦、スーアは再びリーチを狙う。
「リーチ!」スーアが宣言する。
オキナとアスタル・テアも猛攻を仕掛けるが、スーアの読みと判断力が勝り、点数を積み重ねていく。
スーアがロン。
「ロン、タンヤオピンフドラ1!」スーアが上がり、点数をさらに伸ばす。
「強い…。」オキナが驚きを隠せない。
終盤戦、スーアは再びリーチをかける。
「リーチ!」スーアが宣言する。
だが、次の瞬間、かくちゅが追い掛ける。
「リーチ!」
「ツモ、リーチ一発ドラ6!」かくちゅが上がり、点数が逆転する。
「このままじゃ…。」スーアが焦りを見せる。
オーラス、アスタル・テアが不敵な笑みを浮かべる。
捨牌があきらかにおかしい…
「(国士無双…!?まさか張っているの…!?)」
かくちゅは降りの捨牌。
オキナは強気に鳴きを入れる。
「ポン!」
スーアは多面チャンの形でテンパイ。負けじとリーチを掛ける。
「リーチ!!」
アスタル・テアが切った二萬
「ロン!」
「ロン!」
スーアとオキナから宣言される。
最終的に、スーアが1位、かくちゅが2位、オキナが3位、アスタル・テアが4位となり、チーム順位は大きく変動した。
「やったわ、スーア!」しうが駆け寄り、スーアを抱きしめた。
最終結果は以下の通りとなった。
1位:運営さんちーむ
2位:カレー求道者
3位:森の守護者
4位:トバシ隊
「本当に素晴らしい戦いだったわ。」さんたろが微笑んだ。
「おめでとう、スーア。あなたの打ち筋には感服したわ。」かくちゅが称賛の言葉を送った。
「ありがとう、かくちゅ。あなたたちのチームも見事だったわ。」スーアが感謝の意を示した。
観客席に一羽の謎の鳥が現れ、その風格からただ者ではないことがわかる。観客の中には、その鳥がマージャン国の国王、いせとばさんだと気づいた者もいた。
「おお、あれはいせとばさんではないか!?」
「国王自ら観戦に来ていたとは…。」
その存在に気づいた観客たちがざわめき始める。いせとばさんは静かに観戦しながら、その風格で周囲を圧倒していた。
試合が終わり、スーアたちはトバシ隊と顔を合わせる。
「またしても…悔しいけど、次は負けないわ。」アスタル・テアが悔しそうに言った。
「今回は私たちが勝ったけど、次も全力で挑んでくるんだろうね。」スーアが微笑む。
「そうさ。私たちの目的は、マージャン国での名声を高めて、現国王を討ち、最終的には私が王になるんだ。」アスタル・テアが真剣な表情で語る。
「いせとば国王を…!?」
しうが驚きの表情を浮かべる。
「それに、ちなのが加入したことで、新たな計画も進んでいる。彼女の潜在能力には驚かされるばかりだ。」りげがちなのを褒める。
「ありがとう、りげさん。でも、まだまだ勉強中です。」ちなのが謙虚に答えた。
麻雀大会が終了し、しおかぜ街での一息ついたスーアとしうは、次の目的地であるバックギャモン国へ向かうことを決意する。
「さんたろさん、本当にありがとう。あなたのおかげで素晴らしい経験ができたわ。」スーアが感謝の言葉を述べる。
「こちらこそ、楽しい時間をありがとう。またいつか、一緒に麻雀を楽しみましょう。」さんたろが別れの挨拶をする。
「それじゃあ、またね、さんたろ!」しうが手を振りながら言った。
スーアとしうは再び旅に出発し、新たな冒険へと向かうのだった。
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