618 京東(JD.com)の戦略

5/25に北京にてJD.comが618に向けての内容を発表。簡単に下記にまとめておきます。

①全体の目標
クーポンや割引を通して、150以上のブランドが億元を超える売上をあげられるようサポート、また10万以上の中小ブランドが昨年同期比での売り上げを100%以上増やせるようサポートしていく。

②様々な割引・サービス
2億件以上の5割引き商品を用意、具体的なカテゴリはパソコンなどのデジタル機器、家電、日用品、化粧品、家具・インテリア、ファッション、そしてマンションなど。

京東PLUS会員(ポイントなどが優遇される有料会員)向けには、バーガーキングが1元で食べられたり、コーヒーが5割引きで飲めるなど特別なサービスカードが送られる。

人気のタイムセールは6/1~18日まで実施される。

③サポート体制もしっかり
JDの強みである物流においては、新機能であるAI物流を活用し、都市部では半日以内の配送、80%以上の行政地区においても24時間以内の配送を目指す。また、返品もカテゴリ毎にしっかりしており、家電では修理はせず、交換のみの対応などとしている。新たな試みとして、10大AI家電ブランドの商品に関しては、先に試して、気に入ったら購入するというサービスも打ち出している。

④ライブコマースもしっかり
618を盛り上げるため、30万回以上のライブ配信をする、有名人やブランドTOP、社長などを招待し、消費者とのインタラクティブなやりとりを行い、イベントを盛り上げる。

最後に
618はJDの誕生日で、W11同様、中国ではオンラインはもちろん、オフラインの店舗でも盛り上がりを見せます。JDにおける施策としては、内部広告が第一優先、第二として外部広告、最後にオフライン広告といった感じです。どこも価格競争になりがちで、前回話したような価格に頼らないセットでの販売やおまけなどが重要な役割となります。今回のコロナ後のお祭りはどのような結果になるのか、終わった後のレポートも楽しみです。



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