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中国人の健康意識が高まっている

コロナウイルスが日本のみならず、世界中の人々の生活に大きな影響を与えています。自粛期間で、心身ともに打撃を受け、通常のストレス発散ができなくなっています。
こういったことから、健康に対する意識が高まり、自らからだのケアを意識する人々が増えています。

日本でもウィルスと戦うのに、「免疫力」が重要視されており、関連食品が次から次へと発売されています。また、屋内ジムを敬遠するユーザーは屋外や自宅で運動に切り替わっています。

さて中国人の健康意識はどうでしょうか。
直近iResearchで運動や健康関連のレポートを発表しているので、要点を簡単にご紹介します。

<健康に対する定義>
かつては病気しないことが健康として挙げられていましたが、今の中国人にとって、精神的な安定や免疫力が高いことが健康として考えている方多いです。
健康から連想するキーワードとして、運動が最も高く、運動の需要高まっています。

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[左図]人々の健康に対する定義
1.精神的な安定 2.免疫力高い 3.よく眠れる 4.病気しない 5.気持ちが良い 6.よく食べられる
[右図]健康連想キーワード

<コロナウイルス後の健康習慣における変化>
コロナウイルス後、健康意識が高まった人々が6割以上を占めています。
ライフワークバランスを重視し健康的な食事をとるようになった人も5割以上です。また、運動頻度が増えたひとも全体の半数以上となります。
健康食品に対する需要も高まっています。

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<睡眠の需要性>
在宅が長くなったことで、移動時間が短くなり、その時間を睡眠に充てる人も少なくありません。
さまざまな方法で安眠を求めるユーザーも増えており、主な方法として、日中の運動や音楽での安眠促進をしております。
中には、スマホAPPを有料する人が全体の15%にもなっており、主に、10~20代のユーザーが主流となっています。デジタルメインに対する人が多いのはこの年代の特徴ともいえます。

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<運動でも主にランニングを選ばれています>
運動するユーザーも増えており、中にはランニングが一番選ばれています。これに続いてウォーキングやバイク、球技が人気があります。
また、年代によっても人気な運動が異なり、10代では社交性がある球技が中心です。20代はダイエット効果も高く、エレガンスなイメージがあるヨガが人気です。30代は水泳、40代以上はウォーキングやジョギングがそれぞれ人気があります。

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<デジタルに移行し、オンライン医療も発展>
スマホやデジタルグッズの普及によって、アプリを使って健康状態を管理する人が増えています。消費カロリーや心拍数、運動時間、歩数をアプリで記録することが増えています。

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病院にいきづらくなったことで、オンラインでの問診も増えており、直近ではオンライン医療の市場規模が成長しています。2020年のオンライン医療市場規模が409億元になると見込まれており、前年比50.5%の成長率となっています。

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参考URL:http://report.iresearch.cn/report_pdf.aspx?id=3733

近年では中国人の健康意識がますます高くなっています。
外面的な健康から、内側の健康を求めるようになっています。日本の健康食品や関連商品の知名を増やすには良い機会なので、今のうちに認知を上げておくことが重要です。

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