3.感性は力なり
こんにちは!
中里千夏と申します。
みなさん日頃ふとした時に
思い出す言葉はありますか?
私はいくつかあるのですが
そのうちの一つが「感性は力なり」。
この言葉は中学の吹奏楽部の
顧問の斉藤先生が教えてくれた言葉です。
部活の部訓でした。
当時は「そもそも感性ってなんぞや?」
と思いつつ辞書を調べても
いまいちピンとこない。
でも、先生が大切にしている言葉だから
きっと大切なことなんだろうな〜
くらいに思っていました。
顧問の斉藤先生はトトロのような人で、笑
一見真面目で口数もそれほど多くない。
ちょっととっつきにくい印象だけど
意外とお茶目な一面もある憎めないかんじ。
そして情熱的。
この人の言うことならなんかわからないけど
聞いてみようと自然と尊敬してします
魅力的な先生でした。
大会前後の夜は24時まで楽器の運搬を
するため学校に残ることも。
社会人になってから聞くと部活動でほぼ
給料に影響があるという話を聞いたことはなく
完全に先生の情熱で動いてくださっていたんだなと思うと
本当に感謝ですね。
そして保護者からの信頼も厚く慕われていました。
斎藤先生は
吹奏楽部の顧問だけど社会科の先生でした。
なんで音楽の先生にならなかったのか
確か聞いたことがあります。
凄くふわっとしか覚えていないけれど
楽器は才能の世界で限界を知り
音楽の道は一度進むことを諦めた。
そんな中ある先生の後押しがあって
吹奏楽の顧問をやることになった。
というようなことを言っていた気がします。
そんな先生が部訓として掲げていた
「感性は力なり」。
少し物事につまずいたり
何か選択を迫られた時に
なんとなく今でもふと頭をよぎりる言葉です。
どちらかというと言葉の意味というよりも
先生のことを頭に思い浮かべて
決断をしている感覚で
先生の人柄を思い出して
先生だったらどう考えるかな?とか
先生にちゃんと胸を張って報告できるような選択をしてるかな?とか
冷静に判断する時の判断基準として
使っているのかもしれません。
改めて辞書で「感性」について調べてみました。
かん‐せい【感性】 の解説
1 物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「感性が鋭い」「豊かな感性」
2 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。
教師として生徒に伝えたかった言葉なんだろうなと思います。
人は感情の生き物で
決断の瞬間って
正論を言われるよりも
ちょっと道筋からずれていても
心が動いた時にするものだなと
体感を持って思っています。
なぜ先生が「感性」という言葉を大切にしていたのか。
先生も音楽の道に進むか
別の道に進むか
様々な葛藤があった中で
心が揺れて決断した瞬間があったんだと思います。
自分が決断した時に感じたことを生徒にも伝えたい。
自分の感じたものを素直に受け止めてほしい。
もしかしたらそんな想いがあって
休日返上、夜も遅くまで残って熱心に
部活動の顧問に励んでいらっしゃったのかもしれません。
そう思うとやっぱり素敵な先生で
先生って本当に素敵な職業だなと思います。
感性とは物事を捉える力。解釈する力。人に寄り添う力。
感動して心が動く瞬間をたくさん増やすことで
新たな関心が生まれてチャレンジする場が増え
自分の人生の幅を広げるために大きく影響される。
そして人の気持ちに共感できる
分かち合える人であることが大切だなと思います。
今は「若手がのびのびとビジョンを実現するための
努力できる場所をつくる」ために日々努力しています。
そのためにも自分自身が経験を人一倍積んで
先生がしてくれたように私も私の経験から
良いと思う価値観を伝え続けて、
その人の人生の決断の瞬間の役に立てればと思います。
それではこのへんで。
いつもありがとうございます!