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あの時、僕は

打ちひしがれた背中に、容赦なく雨が降り注ぎ、
行く当てもなくさまよう街の片隅で、
看板の明かりに傘を差しだす人

あの時、僕は
うめこさんと生きていきたいと思った

だけど、うめこさんの描く未来に
僕の姿はあるのだろうか

教えて、うめこさん
こんな情けない僕にも望みはあるのかな

好きな人の未来に僕の姿は無いのかもしれない

お金もない
コネもない
仕事もない
食べるモノもない

ただ、そばにいると僕がシアワセなだけ
そんなうめこさんはシアワセかな

振り返ると微笑むうめこさん

きっと、僕がシアワセなら、
うめこさんもシアワセなのだと思う

そう思う事にして、涙を拭いて、声をかける

うめこさん、
傘をありがとう。

ひろわれ猫の物語

・・・
これは創作で、主人公に似た名前の人もフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。 
あくまで、妄想ですので事実と誤認しないようにお願いいたします。
・・・

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Reference:
僕には夢がある 
膝を抱えて泣きました 
バイバイガール 
そばにいるよ 
何かを無くす時 
はじめてのひと 



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