見出し画像

泣きたいときは

うめこさんが僕につぶやいた言葉。

「泣きたい時は泣いても良いんだよ。」
「怒っている時は怒っても良いんだよ。」

うめこさんは何時も我慢ばかりしているから
自分に言い聞かせる様に、僕につぶやく。

「この年まで生きてきたら、色々あった。
ダメな時もあるし、いい時もある。
失敗して、へこむことがあっても、
まだきっと、大丈夫。
傷ついた心だって、すぐに治る。」

そう自分に言い聞かせるようにつぶやくうめこさん。

「知っているよ、私。
おばさんだって、何時も、愚痴ばかり。
私、そんな年寄りになりたくない。」

くたびれ果てた仕事の帰り道。
ふと、うめこさんは思う。
「私は何をしているんだろう?
これで、良かったんだろうか?」

狭い部屋の扉を開けて
「ただいま」とうめこさんが帰ってくる。

「おかえり」と僕はうめこさんを見上げる。
僕はうめこさんがカッコいいと思う。

ひろわれ猫の物語

・・・
これは創作で、主人公に似た名前の人もフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。 
あくまで、妄想ですので事実と誤認しないようにお願いいたします。
・・・

Previous:静かと思うのは 
Next:Coming Soon 

Reference:
僕には夢がある 
膝を抱えて泣きました 
バイバイガール 
そばにいるよ 
何かを無くす時 
はじめてのひと 


いいなと思ったら応援しよう!