管理者の持つべき技術(5)
管理者の持つべき技術はたくさんありますが、
教育に関する技術が一番重要になると思います。
ところで、教育と言うと、どのような技術を思い浮かべるでしょうか?
学校教育の様な教育の技術でしょうか?
それとも、トヨタなどが行っている教育の技術でしょうか?
社会人になって一番重要でありながら、
システマチックに教わらないのが、
教育に関する技術ではないかと思います。
ここで、本質的な質問をしたいと思います。
あなたが思う技術(スキル)とはどのようなものでしょうか?
多くの回答があると思いますが、その技術(スキル)を
教えると言う観点で考えると、前回の管理者の持つべき技術(4)で
記事にしたように、大きく二種類に技術(スキル)は
分類できると思います。
テクニカルスキルとヒューマンスキルですね。
これらの技術(スキル)にも、
大きなスキル(基本的な技術)と
詳細なスキル(詳細な技術)があり、
教育の考え方や方法が異なることを知らない場合が多々あります。
詳細なスキルは、教えて、やって見せて、やらせて、褒めると言う
手法が一般的です。
大きなスキルは、説明して、気づかせて、説明させて、習慣化すると言う
手法が一般的です。
なぜ、このようにスキル教育に違いがあるのでしょうか?
それはスキルの特性が異なるからです。
「ビジネスマナー」を教育する場合、
最初には個別、挨拶、名刺の出し方などについて
教えて、やって見せ、やらせて、褒めて、
同様に他の頃の項目も教育します。
ただビジネスマーが出来れば良いのではなく、
管理者は「利益のでるビジネスマナー」が必要です。
「利益のでるビジネスマナー」を教育する場合を考えてください。
良いビジネスマナーは当たり前で、
どの様なビジネスマナーが利益を出せるのでしょうか?
「ビジネスマナー」はある意味、「知識」です。
それを「利益のでるビジネスマナー」にするのは「知恵」になります。
ビジネスマナーと言う
知識から、顧客にに対するアプローチを組み立てる
のが、利益のでるビジネスマナーになります。
長くなりましたが、大きなスキルの教育方法に
気が付きましたでしょうか?
山本五十六の教育とは違いますよね。
簡単なようでビジネススキルと言うのは奥が深く、
学ぶことも多く、なかなか習慣化まで行きません。
大きなスキルはヒューマンスキルに似ています。
同じではありませんが指導法が似ているのです。
管理者を目指す方はこのような教育方法の違いも
知っておく必要があります。
大変ですが、人を育てることは思いのほか楽しいものです。
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