
WSデッキ紹介 8門ウマ娘
先日開催された第55回ふらめ杯にて個人、チームともに4-2で準優勝する事が出来ました
8宝パズドラ○○
— はるちん (@haruchin1004) February 19, 2024
門本ミリオン✕○
8電ホロ○✕
扉宝ぼっち○○
8枝推しの子○○
8電ホロ✕✕
個人、チームともに4-2
チームの二人、ならびに対戦頂いた方、そして運営のふらめさんに感謝 https://t.co/tQsc8lFDWo
認知度が高い継承カレンチャン型とは大きく方針が異なるアーキタイプのウマ娘ですので、備忘録として本記事を投稿します

はじめに
2024前期になり環境が大きく変わったと感じている方は多いと思います
各地で開催されているCSの結果などから2024初期の環境を自分なりに考察していますが、ネイ、アキ、アインズなどの相手との対話を拒否するフィニッシャーが軒並み規制され、基本に立ち返って堅実にリソースを稼いでいくデッキが台頭してきているように感じます
(8電ホロ、枝プロセカ、扉宝ぼっちetc…)
一口にリソースを稼ぐといっても様々なアプローチがあります
今回は相手に楽な展開を許さず、こちらの動きも安定させる事を目標とした結果、8門ウマ娘へと至りました
コンセプト
不利対面が少ない丸いビートダウン
ウマ娘は光景、防御札、一定水準以上の汎用パーツとWSをする上で不自由の無い程度の武器を一通り備えたタイトル
特定の詰みパターンにハマりづらいという事は、多種多様なタイトルと対面する大型大会シーンを駆け抜ける上で重要なポイントであると考えます
広く環境タイトルを見る事ができるよう、丸いビートダウンに仕上げました
(ジュニアもヘビーもこなせるゴールデンな二人組)
プレイ方針
・レベル0でアドバンテージを稼ぐ
最近の流行として、強力な1or2連動で爆発的なアドバンテージを稼ぎ出すものがありますね
五月やぼっちなどはその際たる例で、1度3面連動を決めてしまえばゲームエンドまで困らないほどの手札を確保できます

何故か規制されない
規制対象になりやすいアリス系統の2アド連動も同じ理由で非常に強力
個人的にはこれらに加えて光景まで持っているタイトルが規制の対象になるのかなと考えています規制されるどころか常に強化パーツを貰い続け、何故か脱獄まで果たした天音かなた
そもそものエンジンの出力差があるのに、同じ土俵で戦ってしまっては自ら負けにいくようなもの
システム偏重で軽視されがちなレベル0の段階で1~2アド稼ぐことで、1レベル以降で開く差を少しでも縮められるようにする工夫が大事であると、友人であるKANBARAから助言を受けました

・他タイトルと比較しても頭一つ抜けたアタッカー

レベル0単体で見れば最高水準

移動とpig召喚をそれぞれ採用
4000正面移動はD4DJやオーバーロードなどで実績があるように、高確率で生存するアタッカー
リバースを取ろうとすると横にシステムキャラを添えて殴りづらくなる為、甘えたドキテマパンチなどを抑制する役割も兼ねます
引き込めていれば先手、後手問わず4000正面移動で1パンが安定行動になる為、思考のブレも少なくなり、ゲーム時間の短縮に繋がる点も評価しています
移動1パン→pig召喚絡めた3パンで無駄なくレベル0から1に繋げる事で、パンチとサーチを両立した質の良いレベル0を過ごす事が持ち味
オカケンではなくpig召喚の理由は先行で投げる際にも強く使えるため
昨今のトレンドの一つである、とりあえずシステムを投げてドキテマで再利用するという動きに魅力を感じない為、私は基本的にpig召喚を採用するようにしています
・手札と山の質を高める

継承持ちの為、1&3連動との相性も○
・レベル0アタッカーを手札に引き込む
・控えに門を確保する
・山の回転を速くする
これらを全て1枚で完結させるのが暁
8門に抵抗がある方の意見として、
「マリガンで1連動のCXを切るか」
というものがあると思います
8門構成である以上、アド損をしないように控えにCXを確保したいところですが、1連動が成立しにくくなるリスクを負ってでも初手で切るべきかはプレイヤーを悩ませるポイント
暁があれば、クロック2ドローしてから引き込んだCXを切る事が可能になり、ある程度のハードマリガンを許容する事ができます
手札にCXがこなかった際は諦めてトリガーしない事をお祈りするばかりですが、初ターンの基本方針を移動1パンとしているおかげで、ここもそこまで気にはなりません
その他、上澄みで過剰キャンセルした際の山のブレイク等に活用する回転率上昇の役割もこなす万能カード
暁を軸に必要カードをピックしたり、過剰にトリガーした門をキャラに変換して手札の質を高めていく訳ですが、所詮確定サーチでは無いため過信は禁物
あるだけ使えば良いという訳ではないので、山の圧縮率と相談してプレイしていきます
継承持ちでもあり、1連動に喰わせて必要札を回収したり、3連動の種にもできるため、常に1枚は手札にキープするくらいの心構えで丁度良いです

継承と併用でレベル2以上回収も可能
1連動も3ルックなので、山のブレイクは得意な部類になります
とりあえず7000出力なのも嬉しい
レベル0で稼いだアドバンテージを維持し、圧縮率の高い1リフを目指します
・強い山を維持してフィニッシュの準備

折紙と併用し、中盤以降の山を安全に維持します

アタックフェイズ中に山を混ぜられるユニークなテキスト
必要札の回収の役割もあります
ウマ娘を使っていて一番安心できるポイントがこの2枚の組み合わせ
山上2枚を確認しながら殴っていける為、初噛みケアはもちろんの事、折紙を併用する事でCXトリガーの選択、必要札のピックまで可能になる為、山も盤面も強い状態を維持できます
フィニッシュの際の打点確認、山のドラの調整などにも活用できるなど、想像以上に活躍するカード達です
・相手にリソース消費を強要する
ここまで「不利状況を消す」プランを説明してきましたが、相手に圧力をかけるには物足りなさが否めません
流行しているカレンチャン型を見ても、ウマ娘のウィークポイントとして「2レベル帯の非力さ」を挙げる方は少なくないのではないでしょうか
万能タイトルであるウマ娘ですが、強い早だしヒールが無い為に2レベル帯の動きが定まりにくい傾向にあります
ミュウラン、アレキサンダー、かなた等の処理しなければアドを稼ぎ続けられる対面に対して不利と言われがちな理由もここに帰結すると思います
そこで今回は大活躍を主軸に据え、コスパよく相手のリソースに干渉するように仕上げました

守りの要
cip限定で大活躍+相手ターン12500を出力できるロリータ式
メタ拳で15000、思い出拳で15500、エリア+1000修正を足した16500が現実的な最大値
相手のデッキの出力に合わせて構える札を調整します
エリア+1000修正の13500でもお手上げとなるタイトルも一定数存在し、立てるだけでダイレクト3面確保できる事もしばしば
後列を立てても2ストックで済む為に状況を選ばず一定の活躍が見込めます
バウンスや一時退場等ピンポイントな処理札には滅法弱いカードですが、結局はそういった動きを強要する事でリソースを消費させられるので「出すだけで仕事はするけど過信は出来ない」カード、という認識で問題ありません
強い山を作り、キャンセルが追い付いている時は大活躍連打が一つの勝ち筋にもなるので、どろんこと併用して連打性を高めています

各種連動や折紙を再利用できたりとシナジーは大きい
使用済ロリータAを横にずらす→中央にロリータB手出し→使用済ロリータAをどろんこで回収
このようにつなげる事で半永久的に大活躍状態を維持する事ができます
デッキの底周辺でトリガーしてしまった門を切る事もできるので、総じて負けにくい状況の維持に寄与するカードです
月ブシのPRという入手難度の高さが一番のネック
助太刀、折紙、暁、大活躍、光景、3連動、CXの7種キープが一番対応力がある構えである為、このかたちを目指して手札を整えています
・ロングシュートも狙えるフィニッシャー

リバース等は不要なので、いつでも走る事ができます

見せ札でありお守り
大活躍プランが通っていれば全面ダイレクトなので、再スタンドで特大打点を叩き込む事ができます
きちんとリソースを消費して相手をしてくれた場合には緩い山に向かって殴り、チャンプしてストックを積んだ対面には光景で咎めてからフィニッシュに向かいます
一応ゴールドシップは再スタンド成功で単独13000出力になるので、助太刀の上から殴れるかどうか確認してから走りましょう
トップ確認してから安全に成立させる事がほとんどなので、ある程度打点も確認してから殴れるのは評価できます
フィニッシュコストにストックを消費しないどころか増やしていくゴールドシップは防御札との相性も良いですが、昨今はどこからでもバウンスやら特徴消しが飛んでくる可能性がある為に採用を見送りました

これで勝てる試合もなんだかんだ多い
負け筋を消す事に重きを置く方は採用してみてください
処理できないタイトルへの勝率は確実に上昇します
おわりに
何故ゴールドシップなのか?という点は、単純に8門構成で一番火力が出るフィニッシャーであるから
(シャニマスと同じ理屈)
現代WSをプレイする上で
・CXをストレスなくプレイできる(特に1連動)
・ドラを増やしてダメージレースの優位に立つ
この2点を両立させる8門が強いと考えています
ウマ娘はこれに加えて各種汎用カードが揃っている取り回しの良さに魅力を感じ、リリース直後から研究を重ねてきました
8門シャニマスの記事の冒頭でも記したように、2023シーズンでも最有力候補のデッキとして温めていましたが、カレンチャン旋風によるシェアの高さから抽選率を考慮して封印(トリオ専のため)
今回は面識の無い方と組むトリオという事で、失礼の無いように全力を出させていただいた所存です
突然の声かけにも快く対応してくださったとりしーさんには最大限の感謝を
私自身も急にチームメイトのKANBARAから提案されたのでビビりました
ブラウにも関わっているプレイヤー同士で形に残る結果を残せた事は嬉しく思います
運に助けられた試合もありましたが、全体を通して高いパフォーマンスを発揮できて安心しました
使用感としては8宝パズドラに近いものがあるので、好みが似ている方は手に取って遊んでみてくださると幸いです
実際の対戦動画
運営のふらめさん(@FLAME_Insanity)に転載許可を頂きましたので、決勝トーナメントの動画リンクを貼っておきます
勝ち筋、負け筋とも綺麗に納められていますので、直感的にわかりやすい資料になっているかと思います
決勝戦についてKANBARAを初めとする仲間内でも考察しましたが、大活躍プランでいく場合、下記2点の観点から0帯を長引かせるべきでした
・8電ホロライブの電源バリューが一番低いのは0帯
・大活躍2連を成立させる為の準備をする
もしくは、打点押し込む覚悟で大活躍プランを放棄し、1連動連打→3連動多面のアグロプランをゲーム通して成立させる事ですね
どちらともいえないプレイをしてしまったので、負けて当然だったかなと
ふらめ杯は撮影だけでなく、WS界隈でも随一の編集技術で無駄が無い動画に仕上げて頂けるので、通勤電車の中でもサクッと見る事ができ、座学の教材としてお世話になっております
また入賞した際には、今回のような記事を書きたいものです
ではでは