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Aqoursぬまづフェスがめちゃくちゃ楽しかった話

1.はじめに

「多忙」は怠惰の言い訳になりがちだ。
本当はただ自分が怠惰だから手を出していないだけなのに、それに「多忙」と分かりやすい理由を付ける事で自分を納得させている事が多々ある。

不穏過ぎる出だしだが、内容は決してそんな事無いのでご安心頂きたい。


さて、前回のノートの記事から一週間。
またAqoursぬまづフェスに参加して来た。
今回はこのフェスの楽しさと凄さについて大いに語らせて頂こうと思う。

※核心的なネタバレは避けて記述していますが、全くまっさらな状態で参加したいって方がいればご注意ください。

前回のnote記事

前回、自分が俯瞰的な立場で参加してしまった事を大いに反省したので、今回は自分が思いっきりAqoursがいる世界での「助っ人さん」になって、全力でAqoursや浦女の生徒さんを手助けして、そして自分が思いっきり楽しむ事を目標とした。
一週間前から助っ人さん専用ページをしっかりチェックし、Aqoursがメッセージや写真を募集していればしっかりと送って自分の想いをAqoursに託した。
(余談ではあるがこの助っ人さん専用ページ、アクセスするには前売券に書かれたパスワードが必須となりますが、これから参加する方がいればしっかり参加する前に見ておく事をおすすめします。)

2.当日の朝

このゲートを潜ったら全員が「助っ人さん」になる

そして迎えた当日。
前回何であんな冷めていた自分がいたのか分からないくらいにテンションは最高潮だった。
自分が助っ人さんで、自分がAqoursと浦女の生徒さんを助けるんだ!という気持ちでいっぱいだった。

絶対にフェスを成功させたいという気持ち

複数回の参加、と言うと2回目以降はどうしても(これはどちらかと言えば肯定的な意味合いで)俯瞰的な視点になりがちである。
一度イベントを通しで見て、全体の流れが分かっているからこそ前回見逃した物や注目すべき物を注視して参加するようになる。

だが、この場所で行われようとしているのは本当の「フェス」なのである。
そこではリアルタイムで物語が進行していて、リアルタイムで自分がその世界の中にいて、リアルタイムでAqoursや浦女の生徒さんがフェスの準備をしていて、そして助けを求めている。
何回目の参加であっても、そこにあるのは全てが「初めて行われる」フェスの準備だ。
助っ人さんである自分はAqoursや浦女の生徒達から助けを求められたらそれに応じるのがこのフェスで与えられた役目であって、それは拾っておきたいイベントなどをゲーム感覚でこなすのではない、助っ人さんとしてのリアルな責務であると感じた。
それが楽しい。

前回のnoteの記事で、このフェスが「Aqoursの存在する世界である」と書いたが、それはこの世界において全てが徹底されている。
Aqoursは浦女が誇るスクールアイドルとして、浦女の代表として他の浦女生からのバックアップを受ける立場にあるが、こと会場にいる浦女の生徒にとって同じ浦女の生徒としてAqoursは決して特別な存在ではない。
高海千歌の事を「千歌」と呼ぶ等身大の友達がいたり、渡辺曜の家の近所に住んでるという生徒がいたり、そして生徒同士もAqoursを引き立てる為にモブとして存在しているのでなく、一人一人が浦女の生徒として友達同士だったり、先輩後輩の関係だったり、エピソードを持って存在している。

会場にいる浦女の生徒の方々
この浦女生の存在がフェスのリアルさを本物にしてくれている


フェスは大きく分けて準備パートと本番パート(とらんらんホール内で行われるAqoursのライブパートと後夜祭パート)に分かれているが、全てが密接に繋がりあってフェスが成り立っている。
例えば準備パートで商品の紹介するPOPを書いたり、ヨキソバを作る材料を集めたり、お神輿にシールを貼って富士山の柄にしたり、歓声を集めて欲しいと言われてマイクに向かって歓声を録音したり。
そうやって準備パートで自分達が用意したものがフェス本番では実際に貼られていたり、実際にヨキソバが売られていたり、自分達の歓声が使われてたりする。
リアルタイムで準備されている物を本番で使えるように短時間で反映させて行く事の大変さは想像に難くない。
いや本当に裏方で動き回ってるであろうスタッフの皆様、お疲れ様です……。

渡辺亭でヨキソバの材料を集める。
その集める事になる為の導入が本当に面白いので必見です。

そんな自分もまたフェスの当事者であり、参加者であるという意識を高めてくれたのが、フェス会場内で見かける自分の数々の足跡である。

送った写真
送ったメッセージ
送ったイラスト

自分の好きな物やキャラの為に、「好き」を形にする事。

自分が好きな物やキャラの為に、自分が腕を動かして表現する事。

自分が好きな物やキャラの為に、何かしたいと思う事。

そう言えばしばらく忘れていた感覚なのかもしれない。
あれだけ自分の「好き」を形にしたいと思っていたのに、自分自身の中にある怠惰な気持ちに「多忙」という言い訳をしてただ逃げていただけなのかもしれない。

フェスの会場の中に存在する、自分の「好き」を具現化した物を見ていたらふと、こんなにも自分の「好き」を表現する事が楽しい事だと思い出した。

自分はAqoursが大好きだから。
Aqoursが大好きで、渡辺曜が大好きだから。
だから彼女達の為になりたくて今この世界にいる。
彼女達が今まさに助けを求めているから、今自分はフェス会場の中を右往左往している。

「好き」な物の為にがむしゃらになって頑張る事がこんなにも楽しい事を思い出す。

自分の中の「好き」を思い出させてくれたこのフェスで、今度は「好きの表現の仕方」を思い出した。

3.フェス本番


さて、フェスの準備が終わると本番が始まる。
Aqoursが高らかに開会を宣言すると会場にフラッグが掲げられる。このフラッグが本当に凄い。
先ほどまで準備中だったフェスの会場の空気が一気に「本番のお祭り」の空気に変わるのである。

会場に掲げるフラッグ。
これもまた準備の時に自分達がメッセージを記入する。

本番となると先ほどまで自分達に課せられていた「助っ人さん」という立場から解き放たれ、今度は一参加者としてフェスを楽しむ事になる。
この助っ人さん→フェスの参加者への切り替えが当事者である自分達が気付かないくらい自然に行われているのが本当に凄い。

勿論、フェス本番が始まってもリアルタイムで色々な事が起きる。
例えばあるブースの前では呼び込みのお手伝いを頼まれたり、会場内に落とし物が落ちていて開催本部まで届けに行く事になったり。
これらのイベントは時間や場所を狙って行けば見たり参加したり出来る物ではなく、本当に偶発的にしか遭遇出来ない物も多々ある。
現時点で4回参加した自分ですら、まだ全てのイベントを把握しきれていない。
こういった「その時、その場所で、自分がたまたま出くわした」から発生するイベントの多さもまたこのフェスがリアルな時間のものであると実感する。

誰ですか会場内に同人誌なんて落としたのは

フェスに参加していると、時たま「Aqoursのメンバーと会話をする」事がある。
ただAqoursの声を一方的に聞く訳ではない。
例えばとあるブースではメンバーから「フェスで何処に行ったの?」と質問される。
それに対して「ヨハネの占いの館に行ったよ!」などと答えると「善子ちゃん準備頑張ってたからね!」みたいに呼応して言葉を返してくれる。
いや本当キャストにどれだけの内容を収録してもらったんだろう…と感服させられる。
こういった細かいところでの「隙のなさ」がAqoursが実際にこの場所に存在していて、実際に会話しているのだという気分にさせられる。
姿は見えずとも、間違いなくそこにAqoursは「いる」のである。

そしてフェス本番が終わるといよいよライブパートに後夜祭パートである。
ここに関しては是非とも参加して現地で味わって欲しいので詳細は割愛します。
ブレードは持って行った方が絶対に楽しめると思うので忘れずに!

4.フェス閉幕

そして閉幕。
このエンディングの映像が本当に良い。
「ああ、フェスは終わりなんだ。こんな楽しい時間ももう終わりなんだ…」という気持ちになる。
ネタバレになってしまうので詳細を書けないのがもどかしいのであるが、人間って「楽し過ぎて泣く」と言う事があるもんなんだと気付かされた。
会場内を歩き回って疲れ切った身体、歩き回って痛い足、炎天下の中で乾き切った喉。
身体に残る数々の疲労感は決して不快ではなく、フェスを全力で楽しんだ名残として充実感を与えてくれるのである。

世界を作る事、そしてその世界の中に没入させる事は本当に難しい。
何か少しでも粗があったり、辻褄が合わなかったり、意味の無い事があると唐突にその世界は陳腐化してしまう。

Aqoursぬまづフェスティバルはリアルだ。
何回でもこの言葉を言いたい。伝えたい。
そこにはAqoursがいて、沼津から来た浦女の生徒がいて、そして自分達助っ人さんがいる。
みんなで力を合わせてその日その時に作り上げて行くAqoursぬまづフェスティバルは何一つとして同じ物は存在しない。
全てが自分達の手で、自分達の力で出来上がる参加した自分達だけの空間なのだ。

そんなAqoursぬまづフェスも残り2週間しか開催期間が無い。
自分達がAqoursの住む世界の中に入り、そして大好きなAqoursの為に自らの腕を、頭を、身体を動かして助ける事が出来る機会はもうあまりにも少ない。

Aqoursが存在している世界の中に飛び込む事が出来る数少ない機会、迷ってるあなたも一緒にAqoursぬまづフェスティバルに「助っ人さん」として飛び込んでみませんか?


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