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アメリカで予防接種

息子、移住してから初めての病院受診。

早めに療育を継続しようと張り切ってきたけれど、まだ見つからない家探しやら保険のリニューアルやら、なんだかんだ言い訳してすっかり遅くなってしまいました。

今回はPCP/Primary Care Provider、日本でいう“かかりつけ医”にお会いしてきました。必要に応じてPCPを通して各専門科への紹介となります。
初めましてと健康チェック、健康相談、早期療育の相談、そして予防接種を継続して打ってもらいました。

今回はその予防接種のお話です。

アメリカの予防接種の内容は日本とほとんど変わりありません。
CDCの予防接種スケジュール/Immunization Scheduleにとてもわかりやすくまとまっていました。
「世界各国どこも同じようなもんだよ」と息子の予防接種担当になった真っ赤なスクラブのナースマンが言っておりました。
確かに、WHOが世界基準を決めてるから大きくは変わらないか。

ちなみに公費?保険?そこらへんはまだ全然よくわかっていません。 
⇒ あとでChatGPTに聞いたら教えてくれました。なんなの賢すぎる!
(所得や保険の種類、有無など状況に応じて、公費か保険でカバーされるそうです。)

日本の母子手帳記録から、英語のImmunization Reportを作ってくれたので、今後どこかで提出を求められた際に、こちらを使用できます。助かる。


さて、日本と大きく違うのが、①A型肝炎、②BCG、③日本脳炎の3つ。
(※以下、私の現在の理解の範囲内の情報です。)


①A型肝炎がある

汚染したものを口にするなどしてウイルスに感染。
過去にフローズンやオーガニックフルーツによる集団感染が起きたこともあるそうです。糞口感染もあるので、たしかに農作物の生食は少なからずリスクはあります。地域やグループによって流行することがあるそうです、生活スタイルのせいかな。
今回は、息子も打ってもらいました。

➁BCGがない

結核がゼロというわけではないですが、アジア圏に比べると割合は断然低いです。 
学校入学時などでツ反陽性がわかると、結核を疑われて面倒くさいことになると聞いたことがあります。レントゲンなどの検査くらいなら仕方ないとして、投薬が始まった話も出てきました。
「そういうこともあるらしいので、調べて考えてから接種するか決めてね」や「それは過去の話、今はそんな面倒なことにはならないので、それを理由に迷っているなら打ったほうがいい」などいずれも先生からお話が聞けて、夫と相談して私たちは接種しました。

 今回の診察でも、結核について確認がありましたが、私も息子もBCGを打っているのでツ反はおそらく陽性ですと伝えて、「Gatcha!」で終了しました。
今後、BCGのおかげで面倒くさいことになるのか、ならないのか…。
州や区域、担当者でも対応は変わるだろうし、今後も変わっていくだろうし、その時の流れに乗ろうと思っています。

③日本脳炎がない

 「生後6か月から打てるから、アメリカに行く予定があるのなら日本にいるうちに打っていったほうがいいよー」と4-5月乳児検診時に先生が話していました。まだ打ってませんが。

アメリカには日本脳炎はないので安心していました。
が、夏になりはじめのニュースで「蚊が増える時期が来たよ、ウエストナイル熱の予防しっかりしてね」って流れていたんですよ、何度も何度も。
なにウエストナイル熱って、聞いてない。
こちらも蚊が媒介する脳炎を引き起こすウイルスで、今年もすでにカンザス州で感染が確認されています。このワクチンはないので、蚊に刺されないよう予防するしかありません。
ここにきてから蚊はほとんど見てなかったので油断していたけど、たまに見かけます。外出時には日本の虫よけテープも貼ってるけど効果はどうなんだろう。

まぁアメリカに限らずですが、蚊だけでなく、病気を媒介する生き物には注意ですね。

◎おまけにRSウイルス重症予防薬について

ダウン症をもつ息子は、RSウイルス感染してしまうと重症化リスクが高いため、重症化予防薬Palivizumab(シナジス)を生後半年過ぎるまで毎月接種してもらいました。(体重増加も良好で、呼吸器の既往もなく、兄弟姉妹がいないこと、自宅保育であることもあり、やや早めに接種は終わりました。)
シナジスはとても高価な薬で、日本ではダウン症候群、早産児や先天性疾患など背景のある児が保険適応となっています。

こちらアメリカでは、RSVシーズンに出産を予定している32~36週の妊婦さんにRSVワクチンであるAbrysvoを投与して生まれてくる赤ちゃんを守る方法や、生まれた赤ちゃんにNirsevimabという予防薬を接種することが勧められているようです。
このNirsevimab、シナジスよりも安価なうえに1回投与で1シーズン効果があるそうです。
2024年のCDC予防接種スケジュール上ではRoutine immunizationとなってはいるのですが、2023年に承認された新しいお薬なので実際の接種状況はどうなのかな?ちなみに2023年シーズン時には、供給不足になったらしいです。
2024年3月に日本でも承認されているので、こちらが主流になる日もくるのかもしれないですね。
普段は「スン」としている息子も、シナジス注射の時だけは大声で泣いていて相当痛いと伝わってきたので、シーズン1回だけで済むのはありがたい。

ちなみに、今回の接種でひとつ気になったこと。

太ももに注射してもらったのですが、針跡がかわいそうなくらい残っています。青い針だったので、もしかして23G?だとしたら太くない?これが普通?ねぇ、赤いスクラブのナースマン。
次の接種の機会に聞いてようと思います。


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